映画「時をかける少女」を見て

とある友人から勧められた映画「時をかける少女」。見るようになったきっかけは、下記記事の「1.観る事になった経緯」「2.なぜ観ようと思ったのか」にも記載しているが、私は、突然過去の場所を巡るツアーを行う習性がある。それを不思議に思っており、友人に質問した所「タイムリープ」という回答をもらった。「時をかける少女」は、その内容がわかりやすく描かれているから見てごらんと言われたのだ。

高校2年生主人公・真琴は、理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことがきっかけとなり、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れる。

何があっても大丈夫、また戻ればいい、何回でもリセットができる。そんな楽しい毎日が続くはずだった。

「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって一番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのだった。

(HP抜粋)


※ネタバレ入ります。

1.感想

明るい主人公の性格が、さわやかさと青春を感じさせる。

タイムリープの能力を得た事で、何度もやり直しがきくことに味をしめた主人公だが、肝心な時に使い切ってしまって、もう使えない。「戻りたい時に戻れない」のだ。友達の千秋からの告白をうやむやにしたまま、お別れとなってしまったのだ。

あの時にうやむやにせず、しっかり向き合えば。。。

時間は取り戻せない。だから、一瞬一瞬を大切に懸命に生きる事の大切さを教えてくれた。

2.自分の状況

将来について決めたくない主人公。「文系、理系どっちにする?」という友人の質問に対しての、ふにゃふにゃとした回答。モラトリアム期なんだな。今まで私はそんな時期は無かった。すべて、スパンスパンと決め、行動してきた。むしろ、決められないということが分からなかった。

それがここにきて今、わかるんだ。まさに私は「モラトリアム期」。

決めたいのに決められない。いつもなら降りてくる直感や決断がこない。多動だから、動いていないと気が済まないので、色々やってみるが、空回り。

最近ようやく「立ち止まる」「休む」「内省」を覚えた。私にとってはめちゃめちゃきつかった。

今は自身の五感を磨きながら、新しい世界、今まで触れてこなかった世界に目を向け行動する方向にしたのだ。

「農業体験」「ボランティア活動」

「最低週に1回は新しい体験をする。」例えば、ずっと気になっていたよもぎ蒸し体験に行くなど、初めてを取り入れる。

「幼い頃の自分を迎えに行く。記憶をたどる」

今までと違った方向から自分を見て、未来へ進みたい。

3.タイムリープはイメージ通りだったのか

私のタイムリープ習性とは違う。時間を巻き戻しをしてやり直しはできない。当たり前か。

だけど、その時に戻ったように、リアルに光景を思い出せる。私は何を思ったのか。自分がその時に居た位置からしか見えない。例えば座っていた場所、目線。そこから見える色、話した内容、気温、天気すべてが鮮明に思い出されるのだ。

感覚としては、なつかしい。会話内容を思い出すとその時の感情が蘇り、胸がきゅーってなったり、ぼーっとしたり。

なぜ数ある場面の中で、その光景を思い出すのか、理由は分からない。

例えば大学の時の話だが、当時仲良かったメンバーとの何でもない会話が出てきたり、さほど仲良くなかった子が現れたり。特に大きな事件や出来事じゃないんだよね。

その時私は何を思い、何を決めて生きていたのかを拾う必要があるから出てきている。

タイムリープし、必要なものだけを本映画に出てくる「木の実」のように拾い集め、今そして未来の私へのステップへの必要なパーツを揃えているんだと思う。

今の自分の状況に焦ることもある。だけど、必要な時間なんだって思えた。

この映画を教えてくれた友人に感謝。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?