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ピアノと私③ ~急展開~

音楽活動も楽しい、仕事も楽しい、私は自由だ!もう誰にも邪魔はさせないぞ!いやっほぉぅ♪
そこに降りかかってくる問題が「結婚」なのは世の常。やはりそれなりにご縁は巡ってきます。

結婚した翌年に女の子を出産。戸建住宅を購入、その勢いでアップライトピアノも購入。そして娘に発達障害があることが判明します。我ながらなかなかの急展開だ、うんうん。

当時は発達障害に何の知識も無く、対処法も知らず、辛い毎日の連続でした。

発育が遅く、不安感もこだわりも強い娘は、少しでも思い通りにならないと癇癪を起こす、微笑みかける大人を恐れて威嚇する、予防接種なんて修羅場、コミュニケーションが取れない、決まった物しか口にしない、不注意の怪我が絶えない、睡眠が小間切れで覚醒のたびに火がついたように泣く、自分も眠れない…
2~3歳の頃が一番酷く、いっそこの子を連れて人生を投げ出してしまおうか、私は元々いてもいなくてもいいような人間なわけだし、などと考えていました。(これは実父実母が別れた子供が陥りやすい思考です)

しかし人生は上手く出来ているもので、娘は待機期間が非常に少ない状態で、早期に療育(※)を受けられるチャンスに恵まれました。
ここから新たな大きな扉が開くことになります。娘にとっても、親の私にとっても。

※療育とは
障害のある子どもたちが、社会的に自立できるようにするために行う治療・教育のこと。
子どもたちが抱える、困っている特性をできる限り改善し、生かせる長所は伸ばしていく理解・支援を指します。