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Come And Rescue Me

15年ぶりかな。

以前勤めていたアパレルメーカーの先輩と。

「全然話し足りないねぇ、今月どっかで会おう、飲もうよね」

と電話を切った。

元同僚のAさんが亡くなった、と聞いた。

Aさんは、私より7つ年上だけど後輩で、
フランスに滞在してたこともありフランス語
ペラペラ。
主にヨーロッパからの輸入品のやり取り
を任されていた。

デスクが隣ということもあり、仲良しだった。

Aさんが自宅で作ってくるオニギリが絶品で
(鮭と梅干しのコラボ)よく「ひと口ちょーだい」と言う私にあーんして食べさせてくれた。

Aさん(彼)はいつも丸坊主でダボダボなTシャツスタイル。だけどどこか品が良くて所作もしなやか柔らか。
たくさん飲んでたくさん食べるわりに華奢な身体、そしてものすごいヘビースモーカーで、悩み多き同性愛者。

よく話した。

パートナーのこと家族のこと将来のこと。

とても複雑で。
聞いてるわたしが泣いたりしてた。

わたしもたくさん話した。

彼はとても聞き上手で大人で、
20代のわたしには
頼もしくも心地良く、何でも話せる友達となった。

わたしが会社を辞めて
お互いバタバタしたまま時が過ぎて。

あれ?携帯つながらないじゃーん、
携帯かえたの?あらあら?引っ越すの?

とかで、あっという間に数年経ち。

彼もいろんな悩みを抱え辛いとき、
わたしも仕事や彼氏とうまくいかず辛いとき、
よく気晴らしに一緒に遊びに行った。

お互い音楽が好きで
LIVEに行ったりカラオケに行ったりクラブに行ったり。

「ああ、懐かしい、この曲」

「これ僕も好きだよ」

「へえ」

「マジで『助けてくれー』だよ」

「ホントだよねえ」

って新宿のcodeで会話したことを思い出した。

また一緒に踊りに行きたかったなぁ。

singerさよこの音楽活動費(主にお菓子代) にさせていただきます。 なにとぞなにとぞなにとぞm(__)m