真剣トラべローグ 失意の甘菓子紀行〜トルコショックからの回復旅行記その2〜
イスタンブール2日目 後半戦さて、羊の香りはするけれど羊の肉は入っていない5種類のペースト状食物を、固くなったトルコ風フランスパンで丁寧にすくい取って胃に納め、食後の甘いお茶(最初から甘かった)を無心に流しこむと、ようやくお留守にしていた文明生物ヒューマノイドの穏やかなこころが我が肉体に戻ってまいりました。こうして小雨のイスタンブールを食堂の中からぼんやり眺めていると、あらためて当たり前のことに気づく。わたしは異邦人なのだ。人間界ではそれを好意的にゲストと呼び、動物界ではそれ