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雑誌会(輪講)必勝トークスクリプトの極意をまとめてみた

※「研究室の雑誌会でどの様に話したらいいかわからない……!」という方向けの記事。
最初に、本記事を書く経緯をすこ~しだけお話してさっさと本題に入ります。

この記事を書こうと思った経緯

現在、私は4月から大学に復学して最後1年の大学生活を送っています。
「最後の大学1年間はゆるくいこう。」とか思っていたのも束の間。

大学生活そんな甘くなかった……って思ったことがありました。
それが「雑誌会(輪講)*」の準備です。

雑誌会(輪講)*とは
自分の研究テーマに有意義な論文を読んで研究室のメンバーに紹介したり、ディスカッションすること。

雑誌会の準備を行う上でとても重要&大変なのが多分この2つ。

①情報を取捨選択すること(特にが大事)
私の解釈では2つの意味を含みます。
-->(スライドに落とす前)論文の中から掘り下げたい内容を決定すること
-->(スライドに落とす際)論文から得た知識の中から伝えたい内容を選ぶこと

②内容を分かりやすく伝えること(そのためのトークスクリプト作り)

どちらも難しいですが特に私は②が苦手です。


雑誌会前日の支離滅裂なプレゼンを見かねた先輩がトークスクリプトを作る際のルールを決めてくれたんですが……
このルール、慣れると前よりスクリプトが作りやすいんですよね。

なので、私のように
トークスクリプト作り・雑誌会のプレゼンに困った学生に向けて
このルールを共有したいと思います。

分かりやすいトークスクリプトを作る際の5ルール

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「AはBだ。」構文を多用する

文章の構成を主語(=A)と述語(=B)の2つのみで構成することで、
簡潔な1文を作ることができます。

そうするとこのようになります。

<改善前>
2つ目は塩生植物で、塩生植物とは高塩分濃度に強い植物のことです。

<改善後>
2つ目は塩生植物です。(A=2つ目、B=塩生植物)
塩生植物とは高塩分濃度に強い植物のことです。
(A=塩生植物、B=高塩分濃度に強い植物のこと)


②グラフが載っているときの説明は「グラフ・軸・結果」の3つ
・このグラフは何か
・縦軸、横軸は何か
・グラフから得られる結果は何か
の3点を必ず説明します。

そうするとこのような説明になります。

【グラフを説明するときのテンプレート】
①このグラフは○○です。
②縦軸はC、横軸はDです。
③このグラフからEがFであると分かりました。


③結果以降の話し方は「結果→考察→示唆」の順番
ここでのあるあるが、事実と解釈を混ぜて説明してしまうことです。

そんなときは事実、解釈、提案を順番に説明する
「結果→考察→示唆」のテンプレートを思い出してください。

【結果以降を話すときのテンプレート】
①結果:AはBだ。(事実)
②考察:このことから、Cではないか。(解釈)
③示唆:そのため、Dをすれば良いのではないか。(提案)


④1スライドの話し方は「結論→事実→理由→まとめ」

今回は1スライドに理由が3つ列挙されている例を参考にします。

【1スライドを話すときのテンプレート】
①結論:ここでAは3点あります(言いたいことの数も説明)
②-1事実:1つ目はBです。
②-2理由:これはCだからです。
②-1事実:2つ目はDです。
②-2理由:これはEだからです。
③-1事実:3つ目はFです。
③-2理由:これはGだからです。
④まとめ:
そのため○○です。(流れを肯定する場合)
しかし○○です。(流れを反論する場合)

これを見ると、基本的な文章構成が
「AはBだ。」構文になっていることが分かりますね。


⑤言葉の言い回しは4つのポイントに沿って決める

【言葉の言い回しを決める時の4つのポイント】
・難しいことを優しく
・優しいことを深く
・深いことを愉快に
・愉快なことを真面目に

全てを考えるのが難しい場合は、
「難しいことを優しく」を徹底して行ってみて下さい。

(私は、雑誌会の時に「難しいことを優しく」の考慮で精一杯でした。笑)

余談:プレゼンを行う際の大切なスタンス

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最後に、プレゼンをする時に大切にしたいなと思った
スタンスをまとめておきます。

①聞き手のキャパを考える
プレゼンでは1スライドに滞在する時間は短いです。(15-30秒くらい?)

「短時間で聞き手が得られる情報は限られている」ということを念頭に置いて、伝えたいことのみをスライドにまとめましょう。

※これは「1スライド1メッセージ」ってやつです。
常に「このスライドで伝えたいことは何か?」を考えながら
スライドを作れるとベストですね。

②雑誌会の聞き手は誰か?を考え、具体的に設定する
特に聞いてほしい人を具体的に決めると話す内容やストーリーが変わってくる場合があります。

今回私が経験した具体例がこちらです。

<改善前>
聞き手:研究室全員
イントロ(論文紹介に入る前の5-10分の前置き)の内容:これまで行った研究を1つずつ紹介

<改善後>
聞き手:自分が所属しているチームの3人
イントロの内容:これまでの研究を紆余曲折含めて時系列で説明

聞き手を具体的に設定した場合、
①伝える内容の取捨選択を行う軸を設定できる
②(取捨選択を行うことで)伝える内容に一貫性が出てくる

というメリットがあります。
なので、聞き手を具体的に設定して、その人に向けたプレゼンを設計することが個人的におススメです。

おわりに

忘備録としてさらっと書くつもりが、色々な方のFBを思い出していたら長くなってしまいました。笑

最近は書きたい内容が複数あるので、
またゆる~っと更新していきたいと思います。



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