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ローカルメディアラボで一緒に仕事をしませんか?

私の本業である株式会社ローカルメディアラボ(LML)では、現在、各方面に求人を出しています。特に2024年度に入ってからは新規案件の相談も多く、これまで蒔いてきた種が一斉に芽吹き始めたような実感があります。そんな未知の案件を、楽しみながら、悩みながら形作っていくのがLMLのスタンスでありたいと思いつつ、2010年の創業から仕事を続けてきました。もちろん順風満帆な時ばかりではなく、離職者が続いたりしたこともあるのですが、ここしばらくは、新卒から社会人経験豊富なメンバーまで多彩なスタッフに恵まれ、長く続く案件も新規案件も一様に新たな価値を創出する体制が整いつつあることを自負しています。

そんな中、今回改めてこの文章を書こうと思ったのは、求人票に書けない代表の個人的な思いを伝えたかったからです。面接でも、会社の理念として私の思いを語ることはあるのですが、なかなか上手く伝わらないことも多く。。。あらかじめ、自分が入りたい会社なのか、一緒に仕事をしてみたい会社なのかを見極める指針にしてもらいたいと思っています。

いくつか、私の思いを書きますので、興味のある方はぜひ読んでください。


なぜ「ローカル」にこだわるのか

私が前職である地方新聞社を辞め、この会社を作るときに「ITベンチャー」やるなら東京にでようかという迷いがありましたし、そういうお誘いもありました。ただ同じ頃に関わった、九州で地域情報化を推進する方々と会話する中で、自律・分散・協調にこそ強みがあるITの世界で新たな価値を作るのに、なぜ東京に行く必要があるのかという、ある種の矛盾を感じるようになりました。その迷いを払拭する結論が、地方で起業し、全国、世界に通用する仕事をすることでした。まだ道半ばですが、少しずつ、そのようなポジションを築くことが出来ているのではないかと思っています。

「地方」であることの難しさ

私は、デジタル庁からオープンデータ伝道師に任命され、国内のオープンデータ利活用を促進するための活動をしています。2016年、まだデジタル庁がなく内閣官房が担当されていた頃からなので、随分長く関わらせていただいていることになります。
ある時、とある自治体の幹部の方に「オープンデータの勉強会をやりませんか?」と提案したことがあります。その時に返ってきた答えは「同じオープンデータの話をしてもらうのであれば、県外から呼んだ人に話してもらった方がよい」というものでした。正直なところすごく悔しかったのですが、地方が新たなことに挑戦する際に「よそもの」に依存する体質が染みついていることを強く実感しました。そして、それを凌駕するような地域での活動が必要であることを感じ、日頃の活動の中で強く意識するようになりました。

ローカルから世界を眺めること

LMLで大事にしている事業の一つに、公共図書館の所蔵資料(古地図や古文書、絵図など)のデータを公開する「デジタルアーカイブ」があります。これまで、佐賀県立図書館データベースなどいくつかのデジタルアーカイブ構築をお手伝いさせていただいています。私が学生時代に日本民俗学を専攻し、形に残らないものをどのように後世に伝えていくのかを考えたことに端を発するのかもしれないと今さらながら考えたりしますが、この辺りは語ると長くなるので別の機会に。
2019年、佐賀県立図書館がデジタルアーカイブをリニューアルされる際に、LMLでは「世界標準のビューワー規格であるIIIF(トリプルアイエフ)導入」「資料のオープンデータ化(PDMでの公開)」を提案しました。当時は、公共図書館でこの二つに取り組む事例も少なかったのですが、幸いにも地元の図書館で採用していただき実装することができました。今、改めて考えると、佐賀の宝(資料群)が世界の宝に変わった瞬間であり、それをサポートさせていただいたことには誇りを感じています。
このように、地域や日本といった枠にとらわれず、佐賀にいながら世界を俯瞰するような仕事がしたいと常々考えています。

地域内でのコミュニケーションを怠らない

グローバルの視点とともに大事にしているのが、超ローカル(ハイパーローカル)の視点です。既に10年以上お手伝いさせていただいている佐賀市の地域情報サイト「つながるさがし」では、佐賀市内32校区のポータルを作り、まちづくり協議会のみなさんや、公民館のみなさんによる、超ローカルな情報更新をしていただいています。LMLでは、その構築から運用までをお手伝いさせていただいており、公民館に出向いての市民ライター講座等も担当させていただいています。
そのような経験から、私たちは地域の方々とのコミュニケーションを大切にしています。PCやスマホの操作を一からサポートするようなこともありますし、地域の動画を撮影、編集するための講習会を開いたりもしています。地域のみなさんとともにデジタル技術やデータを使って地域をアップデートし続けていきたいと考えています。

街とデジタル技術をどう融合させるか

スマートシティというといささか大げさですが、まちづくりの活動には、もっとデータやデジタル技術を活かせる場面があると考えています。経験や勘といった先人の知恵も大事にしながら、データにも頼ってまちづくりの戦略、戦術を組み立てていくことは、これからの時代に必須の要件となってくるはずです。LMLでは、このために必要なデータを取得し、他のデータと組み合わせ分析し、戦略、戦術を「みんなで」作っていくことに取り組んでいます。街のこれからを考えるのは、行政や事業者だけではありません。自分の街をどうしたいのかといった主体的に関わる市民の存在が何よりも重要です。LMLではそのようなステークホルダとの連携、官民連携や市民共創の視点を大事にしながら事業を推進しています。

結局、どんな人材を求めているのか?

求人を出すと、「IT業界の経験ないんですけど、応募できますか?」といった反応がよくあります。
大丈夫です。LMLで仕事をしていただくにあたり経験は確かに強みですが、それ以上に貪欲な探究心やそこから得られた知識を組み合わせるセンスがものを言います。
やったことないからやらない、やれないというのは簡単です。LMLでは、その先の「どうやれば実現できるか」「どうすればみんなに喜んでもらえるか」「結果としてどういうアウトカムを生み出すのか」を考え、調べ、アイデアを出し、まとめ、実行していくことを重要視しています。これを本当に実現できると、クライアントとの関係は、単なる“下請け”からパートナーへと変化します。この状態にまで昇華させていくのが、仕事の醍醐味だと考えます。

色々とややこしいことを書きましたが、最後に一行でまとめると

「デジタル技術やデータで地域を楽しくしたい」

そんな皆さんと仕事をしたいと思っています。
興味のある方は、ご連絡いただけると嬉しいです。

弊社で構築運用しているさがジョブナビでも求人を公開しています。


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