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藤井青銅の本

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プロフィール紹介も兼ねて、これまでに出した本を紹介。
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2015年2月の記事一覧

略語天国

「独禁法」「NATO」などの略語を扱った本はあるけど、「デパ地下」「スタバ」などの略語を扱った本はない!…というところから思いついた本。

 実は、最初はWeb連載でも…ということだったのですが、一、二本サンプルを書いて見せたところ、「面白いから即単行本で!」ということになった本です。
 いわゆる略語辞典ではなく、なぜこの略語はこうなるのか?という(無駄な)分析が評価されたようです。
 発売後、あ

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構えが大きすぎる!

 ここでちょっと寄り道して、ぼくの本タイトルの特徴を。
 これまでに出した自分の本のタイトルから、特徴的なキーワードを抜き出すと……

超 宇宙 20世紀 歴史 天国 東洋一 愛と青春 日本人 一目見て、なんだか「大きなワード」が多いことがわかる(宗教家かお前は! とツッコミたくもなる)。
 自分では「構えが大きすぎる」と思っている。まあ、ぼくのモットーは「森を見て木を見ない」であり、それが長所な

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「ラジオな日々」  その3

「ラジオな日々」  その3

 この本の発売時いろんな方からいただいた「言葉」で、記憶に残るものを記しています。

ラジオの放送局のスタジオは、なんとなく真っ暗であるような気がしていた。 歌人・枡野浩一氏の言葉。
 書いていただいた書評の中の言葉。深夜ラジオは、自分が暗い部屋で聞くことも多いから、ラジオの現場についてもそう思ってしまうリスナーの気持ちは、わかる。
 この本の中で、まだ半分素人の「ぼく」が、はじめて文化放送の深夜

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「ラジオな日々」 その2

「ラジオな日々」 その2

 この本に関しては、発売後いろんな方から、記憶に残る「言葉」をもらった。それを紹介します。

お互い、ラジオのいい時代を経験できてよかったですね。 作家・吉村達也氏の言葉。
 吉村さんは、この本の中にも登場する。当時、ニッポン放送の編成部にいらしたからだ。ぼくとも話をしている。そのご転身し、ベストセラー作家となったのはご存知の通り。
「ラジオな日々」の書評を書いていただいたことから、二十数年ぶりに

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「ラジオな日々」

 ぼくがおっかなびっくりラジオ局に出入りを始めた数年のことを元に、書いています。ジャンルで呼ぶなら「自伝的小説」でしょうか。
 できごとの順番や場所、登場人物などを変えている箇所もありますが、基本は事実に基づいています。

 当時のぼくは、まさにこの本に書いてある駆け出し作家の日々を、無我夢中で送っていました。でもその時から、もう一人の自分が「あ、これは小説になる」と思っていました。
  けれ

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