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藤井青銅の本

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プロフィール紹介も兼ねて、これまでに出した本を紹介。
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2015年1月の記事一覧

歴史Web その2

勢い余って、こんなのまで作ってしまった。チープな作りで申し訳ないが、それはそれで面白い。

歴史Web

 これはとても評判になった本です。

 当然のことながら、とくにネットで評判になり、あちこちのニュースサイトでも好意的に取り上げられました。そそっかしい人が「またネットのコンテンツを勝手に書籍化したのか!」なんて理不尽に怒ったりしてましたが、いやいや、これ全部イチから書籍のために作ったものですから。(だって、ネット探しても元ネタのコンテンツなんかないでしょ?)
 おかげで「発売即重版!」という経

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あんまりな名前

 ぼくには、
『東洋一の本』
『略語天国』
『TV・マスコミ「ことば」の真相』
『団地になった男』
 …といった路線の本がある。
(世間はさておき)個人的になんかひっかかるコトバを集め、分類・分析・深読みを行う、というもの。自分の中では「コトバの博物学」だと思っている。

 この本も、その系譜。
 元々「ラフォーレ原宿新潟」という名前が、ずっと前から気になっていた。そこへ、『略語天国』という本を書

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笑ふ戦国史

 ぼくはこれまで歴史の本を何冊か書いてるけど、すべてに共通する基本スタンスがあります。それは、

歴史上の人物をあまり神格化しない方がいい。 ということ。
 歴史上の人物を超人的なヒーローや超美形に見立てて萌えることは、歴史の本質を理解することとは別。ぼくのスタンスはまったく逆で、彼らだって、金が欲しい、楽して出世したい、ライバルに嫉妬する…なんていう「普通の人間」の部分があるってこと。
「同時代

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「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その4・最終回)

「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その4・最終回)

最後の一章  まずは一章書き上げて、
「こういうんでいいでしょうか?」
 と送ってみた。編集Mさんの反応は、
「そう、こういうのです! この調子でお願いします」
 というもの。
 ぼくはホッとして、以降一章書き上げるごとに送っていった。毎度、Mさんの反応はよかった。途中滞る時もあったけど、最初に依頼があってから一年近くかかって、ようやく最終章にたどり着いた。
 藤井青銅なんて三文作家に

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「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その3)

「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その3)

熱弁 「最近の編集者は、売れてる作家に『なにかお願いします』と頼むか、売れてる本のモノマネ企画を立てるか、ばっかりなんです」 
 と旧知の編集者I氏は言う。
「そうじゃない。編集者っていうのは、自分が面白いと思った人に頼んだり、面白いと思った企画を立てるべきなんです。その編集者(M女史のこと)は、面識のない藤井さんの連絡先を探して、わざわざ頼んで来たんでしょ? 今や、そういう編集者は貴重なんです」

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「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その2)

「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その2)

編集者からの電話  電話の向こうの編集者M女史は、言った。
―藤井さんの『超日本史』という本を読みまして、ああいう感じで書いていただけたらと思うんです。

これが「超日本史」

「ああ。『超日本史』をお読みになってたんですか。では、藤井青銅の作風はご存知なんですね?」
―はい。
「その上で、資本主義と共産主義? せっかくですが、ぼくはイデオロギーに詳しくないので、無理じゃないかと…」
―いえ

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「1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?」 (その1)

 この、なんとも長いタイトルの本ができる経緯は、ちょっと変わっている。

突然のFAX   ある日突然、ぼくの家にFAXが来た。
《はじめまして。藤井さんに、資本主義と共産主義の対比で現代史の本を書いてもらえないかと思いまして…》
 という依頼。
 これまで仕事をしたことがない出版社。もちろん、面識のない編集者さんからだった。なんでも知り合いの編集者から、ぼくの自宅のFAX番号を教えてもらったと

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笑う20世紀・赤

 この赤の表紙は「恐怖の駅前商店街」から。

 ここに納められている話は、
「恐怖の駅前商店街」
「新聞が来た日」
「ドラマチックな恋」
「ヨセ・オブ・ドリームス」
「南関東大地震」

kindle、kobo班が出てます。専用端末がなくても、それぞれのアプリ(無料)を入れれば、普通のスマホ、タブレットでも読めますよ。

笑う20世紀・青

 引き続き、電子書籍から。

 この本の収録作は、
「メンデレビウム・カード」
「ゲンゴ十番勝負」
「現代人は病んでいる」
「清き一票」
「たぬきのくじ」
 表紙は「メンデレビウム・カード」ですね。一連のこのシリーズは、芸人でありイラストレーターでもあるリタ・ジェイさんが描いてくれてます。