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ジェンダー日記#20 遅咲きMtXの私と、シス女性の妻との結婚生活

こんにちは。Sakuraです。
もう何度目でしょうね。私が、もう少しM寄りのMtXだったりすると、もっと平穏なのかもしれませんが、今回も私がやりすぎたんだろうな……。

何かというと、最近、妻が私の実家の母(彼女にとっての義母)に、「私(=さくらみや)が家の中で女っぽくなりすぎてる」というLINEがあったようで、後日実家から私に電話がありました。

私がホルモン治療を受けていることは秘密にしていますし、今まで通り、家の中では男女兼用のものや、メンズを着て過ごしていたはずなんですが、最近になって、「しみがひどいからBBクリームくらい塗ったら?」と指摘されたことがありました。

それもあって、メンズBBクリームを試してみたり、色が濃すぎるので、少し明るめのものをセブンイレブンで買ってみて試したりとしていました(といっても私はめんどくさがりなので、1週間に2,3回するくらいでしたが…)。

ただ、それが嫌だったのかもしれませんし、普段着ている男女兼用の服に、レディース(首周りがすこし広めにあいているトップス)をこっそり混ぜて着ていたことが目についたのか、きっと熱心にBBクリームを塗っている姿を見て嫌気が指したのだろうと思うのですが、結果として上記のようなことになりました。

また悩ませてしまった、と感じられるようになり、妻と子供に配慮しなければ、と思えるようになったのは、その電話があって、数日経過してからです。
実家からそのことを聞かされた夜は、私は脳内で離婚して、子供と会えなくなっている状況を想像するのが止まらず、ずーーんと沈んでいました。

結婚生活を維持したいのであれば、配偶者(と子供)への配慮は当然しなくてはいけないのはわかっていますし、私も家で女装はしていませんが……やっぱり化粧が決定打だったのかなぁ、浅はかだっかのかな、と思ったり、髪を伸ばしている(暑いので後ろで結べるように伸ばしています)のが嫌なのかもしれないし。
BBクリームのことは妻から勧められたのがきっかけでしたが、まさか継続的に、自主的に化粧をするとは予想外だったのかもしれません。

ほんとは話し合わなくちゃ行けないんだろうけど、正直に言えば、その勇気がなかなか持てません。
もう過去に何度か衝突しあってるので、平穏に・穏便に過ごしたいのですが……それを恐れていてはそもそも結婚という関係を継続できない、とも言えますが……。

すでに実家から電話があった時、受話器をおいてすぐにBBクリームは隠してしまって職場に持っていき、レディースチックなトップスは仕舞っています。

これで許してくれないかな。甘いのだろうか。
かなり譲歩してくれているのでしょうし、もともとシス同士の結婚のつもりだった彼女からすれば、「詐欺だ!」と言いたくなる気持ちも分かります。

ただ、私は私でこういう生き方を見つけてしまい、鬱のどん底にいた頃、この生き方に光明を見出したので、この生き方を変えたくはありません。

私も夫婦間の取り決め(家では女装しない)を守っているつもりではあるんですが……「ここから先はダメ」っていうラインの見極め方がときどき甘くなるのは確かなんです。
「これくらいなら許してくれるかも」と思っていたことが、実は相手にものすごく負荷をかけてた、っていうことが多いです。
そして、それを反省し活かしながら、また結婚生活を継続していく。

結婚って難しいですね。結婚だけじゃないのかもしれませんが。究極的には、自分たちがどういう状況であろうとも、相手を思いやることが結婚の本質なのかもしれません。でも時々、それが辛くなったり。

だいぶ薄くなりましたが、「妻への恐怖」が根底にあって、文句を言われないように家のことを色々やっておく、っていうのが私の行動原理だったりしています。思いやりよりも、相手を怒らせたくない、怒られたくない、っていうのが先んじているんですよね。

これでいいのかなと思いつつ、怖いからそれを回避するためにいろいろ家事などをする。
本来の姿とは遠いなー、と思っているのですが、自分(の考え方)を変えるのは難しいです。

とはいえ子供は私と妻、両方にとっての宝です。そのこともあるので、妻との結婚生活を、話し合いながら続けていきたいな、と思えます。

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