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試合帰りの車で反省会していませんか?

 「試合帰りの車の中での反省会」という単語にギクっとなった親御さんはぜひ下記のnoteを読んでいただきたい。
 これを書いたのは、海外の大学でNHLを目指しアイスホッケーで学生アスリートをされている三浦優希さんです。なので、子ども側からの視点で書かれているので余計に刺さるものがあるのではないでしょうか。実際、アスリートとして成功されている方の台詞なのでとても重みがあります。

 僭越ながら、私も似たような記事を書いたことがあります。

 この記事の2番目と3番目に似た話を書いています。試合帰りの車の中での反省会絶対禁止。親が出来るのは、というより子供が親に望んでいるのは「応援と共感」のみ。次女氏が所属していたジュニアチームがこの方針だったので、最初は夫婦共に「あー!!言いたい!」ってなっていましたが(笑)深夜子どもが寝てから2人で「何だあの今日のあのプレーは!」って愚痴ったりしてガス抜きして(笑)、本人には良いことしか言わないようにしました。

 そこで!我が家の試合帰りの車の中でやっていたことをご紹介したいと思います。ちょっと話は逸れますが、次女氏は自分の気持ちやプレーを言語化するのがとても苦手でした。コーチに「今のプレーはどう思った?」と聞かれても「・・・」と黙ってしまう感じ。将来代表や海外クラブを目指すのにあたって、日本語でも黙ってしまうようでは困ります。当時、JFAアカデミーを目指したいと本人も言っており、JFAアカデミーは「どんな時でも自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間」を育成するというフィロソフィーで行われています。質問された時に黙ってしまうのは自信に満ち溢れた振る舞いでは無いでしょう。
 次女氏は「間違いを発言するのが怖い」という気持ちが大きかったので、発言に間違いなんてなくて、答えが分からない時は「分かりません」って言えばいいんだよ。黙っちゃうよりも、分かりません、の方が全然良いんだよ。って伝えていました。そうは分かっていてもなかなか出来ないようでした。
 でも「何であそこで黙っちゃうの!ちゃんと喋らないとダメじゃないの!」なんて怒ったところで、余計に萎縮させてしまうだけですし、「今のプレーはどういう意図だったの?言ってみて!」なんてしょっちゅう詰め寄っても余計に嫌になってしまうだけだと思います。そういうタイプの子(読んでいただいている中にいるでしょうか…)に、我が家がやった試合帰りの車の中で出来る発言練習法をご紹介したいと思います。自分の意見をバンバン言える子には必要無いことなのですが(笑)
 ずばり!「ヒーローインタビューごっこ」です。思いっきりインタビュアーになりきります。
私「こちら、今日のマンオブザマッチ(次女氏)選手に来ていただいております!!今日の先制ゴール素晴らしかったですね!!」
次女氏「はい、ありがとうございます。決められて良かったです」
私「2点目のアシストも素晴らしかったです。」
次女氏「あそこに走り込んでくれていた仲間のおかげです。」
みたいな(笑)負けちゃった時も
私「今日は負けてしまいましたが、良いプレーがいっぱい見られましたね。ゴールこそうまれませんでしたが、ゴール前までの崩しは見事でした!」
次女氏「はい、あれは練習でやった形で崩せたのでよかったですね。次は決めたいと思います。」
私「来週の試合に向けて、ファンに一言お願いします!」
次女氏「来週も応援よろしくお願いします!」
 インタビュアーはミスを叱ったりしませんからね(笑)私と2人でのインタビューごっこでは次女氏はノリノリでいつもやってくれました。だんだん、「先制点のシーンは私がボールを持って時間を作ることで、数的優位になるまで待ちました。」とか、そんな風に言語化するようになりました。 そんなこんなで、次女氏はちょっとずつ(今でも得意ではないですが笑)自分の考えを話せるようになりました。
 でも、緊張して神経を使うトレセンの選考会や、セレクション、重要な試合で敗戦してしまって本人がダメージを受けている時なんかはやりません。そういう神経を使った日の帰りは、2人でカラオケ大会をしたり、スマホでお笑い動画を流したりしてました。

 我が家は3人姉弟、しかも弟がまだ小さいので、私と次女が2人で行動したり、2人で話したり、という時間が普段はあまり取れませんでした。なので、試合や練習の帰りの車の中は2人でコミュニケーションを取れる唯一の時間だったように思います。トレセンの練習帰りに毎回寄るコンビニがあって、毎回次女氏の好きなおでんを買ったり、おやつやホットスナックを買ったりして、2人でくだらない話をしながら車で食べたりもしました。次女氏は寮に入ってしまったので、もう私があんな風に車で送迎することはおそらくこの先ないでしょう。だからこそ、あの時間を反省会にしなくて良かった、2人の楽しい思い出にして本当に良かったと心から思います。

いただいたサポートは次女が海外挑戦するときの費用として大切に貯めておきたいと思います!!よろしくお願いします。