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てっとり早く不幸になれる方法③他人に期待する

八方美人のように他人に合わせすぎて
自分を後回しにするのもよくないけど、
逆に、
他人が自分の思い通りにいくと期待しすぎるのもまた
幸せから自分を遠のけてしまうんじゃないかと思う。

相手に期待するとなぜしんどくなるのか


■期待が大きすぎると、がっかりも大きくなる


相手に期待するとなぜしんどくなるのか。
それは、期待と失望が表裏一体の関係だから。

期待することで自分の中にある「基準」が生じる。
自ら設定したその基準で、
結果を「期待以上」「期待以下」に判別する。

結果が期待以上なら嬉しいし、期待以下ならがっかりする。

失望とは、
結果が期待以下だった時の残念な気持ち。

「失望した、がっかりした」とは、
「期待していたのに」という想いの裏返し。

期待と失望は表裏一体。

失望の大きさは期待の大きさに比例する。
期待が大きければ大きほど、失望も大きくなる。

期待される側からしてみれば、
「基準以上なら合格、基準以下なら不合格」
相手が設定した基準で勝手に喜ばれたり、失望されたりする。
たまったもんじゃないよね。

逆に、 
期待しなければ、自分の中に「基準」が生まれない。
同じ出来事に対して、基準以上、基準以下という判別をしなくなるので、
失望(がっかり)することが減り、いいことが起こる確率が上がる。

■自分のコントロール外のことに執着するとしんどくなる

「相手が自分の思うように振る舞ってくれて、
希望通りになってくれたらいいのに」

誰しもこんな想いを少なからず持ち、
希望通りの行動をとってもらえなかったり、
欲しい言葉をかけてもらえなかったりすると
ちょっとした怒りを抱くことってあるよね。

他人の行動を正確に予測できる確率は限りなく低い。

自分の心の動きや行動を予測したりコントロールするのも難しいのに、
他人を自分の思い通りに動かしたり、
コントロールするのはほぼ不可能だってことはすぐにわかる。

極端な例えをすると、

オムライスを食べたいと思っている相手が目の前にいる。
自分は相手にカレーを食べて欲しいと思っている。
相手がオムライスを注文すると、
「どうしてカレーを食べてくれないの!?」
相手に怒る。

ここまで極端な例にすると
この状況で相手に怒ることがおかしいことだと
大半の人はわかるよね。

けれど、日常で全く同じ現象が起きた場合
意外と気づきにくいんだなこれが。

「どうして迎えにきてくれなかったの!?」
「どうして連絡くれないの!?」
「どうしてそんなことが言えるの!?」

こんな具合で。

周囲の人や出来事が自分の思い通りになるべきだと思い込んで、
怒っているだけなんだよね。
自分じゃどうにもならないことに怒れば怒るほど
疲弊するしストレスが溜まる。

期待と失望は表裏一体で、
期待が大きければ大きいほど
期待を裏切られたときの失望も大きくなる。

また、基本的に他人は予測不能でコントロールできるもんじゃないので、
自分の思い通りに操ることはほぼ不可能。

だから他人に期待すればするほど
思い通りにならないことも増え、
しんどくなってしまう。

「求めすぎる」脳内麻薬

けれど、
他人に大きすぎる期待を抱くのは、
人間の構造的に仕方ないこと。

人間は小さな希望が叶うと、さらに大きなものを期待してしまう。
最初は嬉しかったことも、だんだん「当たり前」になり、
さらに上が達成されなければ満足できないようになってしまう。

当然ながら、人は願いが叶うと「気持ちがいい」「心地いい」って感じる。
その時、脳内では「ドーパミン」という物質が分泌される。

ドーパミンには「次はどんなに幸せになれるんだろう」と、
より快感を得たくなる性質がある。

つまり、幸せのハードルは上がり続けるということ。

彼氏にバッグをプレゼントしてもらった。
「次はきっとバッグ以上のものに違いない。
 ジュエリーかな?車かな?」

こんな感じで幸せのハードル(期待値)は上がり続ける。

過度な期待をしないように自分をコントロールする方法は、
「自分には期待を膨らませすぎる傾向があるんだなって」
人間である限り例外なく持ち合わせている困った機能を理解し、自覚すること。

「あ、今すごく人に期待している自分がいる」
「最近幸せのハードルが上がってる気がする、周りの幸せに目を向けてみよう」

自分を見つめる習慣ができたら
他人への期待も抑えられるんじゃないかな。

じゃあ他人に期待しないでいたら
どんなメリットがあるの?ってことなんだけど、
私的にはメリットしかないと思ってる。

他人に期待しないメリット


①ストレスが減る


 まず、期待しないということは失望もしないということで、
 ストレスが格段に減る。
 逆に、期待していない分、幸せのハードルが低いので、
 同じ出来事が起こっても「よかった」「嬉しい」「ラッキー」
 って思えることが増える。
 

 つまり、ストレスが減り、
 人生に「幸せ」が増えるということ。
 
 

②人間関係がうまくいく


 期待が裏切られたとき、
 「どうして希望通りにならないのか」
うまくいかなかった時、その原因を相手の中に探そうとすることを
他責思考(他人に責任をもとめる)っていうんだけど、

「相手がこうしてくれなかった」
「相手がこうならなかった。」

そういった思考がなくなるよね。


「自分にも非があったかもしれない」
「そもそも選択したのは自分」

こんな感じで身の回りに起こることを人のせいじゃなく、
自分の中に原因を探す習慣がつくと、
コントロール外のものへの執着がなくなるので、
人間関係に疲れることが減る。

 
また、
他人への期待値をうんと低くしておくことで、
期待以上のことが増える。

すると、
人のいいところに目がいくようになり、
相手への感謝の気持ちをたくさん持てるようになる。

「ありがとう」って気持ちをたくさん持っている人は
基本的に人から愛されるので、人間関係が長続きする

他人期待しないって、
「あなたには期待していません」
なんだか諦めみたいな感じで
少し冷たい表現かもしれないけれど、
メリットしかないし、意外と悪いもんじゃないでしょ?

失望しないために

①相手を変えようとしない


相手を変えようとしたり、コントロールしようとすることは、
自分では変えることができない問題に執着すること。
世の中で変えられないのは「他人」と「過去」。
他人に期待をする前に、自分が変えられることから手をつけるべき。

②期待していいのは自分だけ

・他人が自分の思い通りに動いてくれることはまずない。
・期待の大きさと失望の大きさは比例する。
 (期待が大きければ大きいほど失望も大きくなる)
・ドーパミンの働きにより、幸せのハードル(期待値)は上がり続ける。

今まで紹介したこの3点を考えると、
期待していいのは自分だけなんだなって思う。

他人は予測不能でコントロールできないけれど、
自分はある程度予測可能で、コントロールもできる。

もし自分が自分に期待していた基準に達しなくても、
基準を超える方向に向かって努力することができる。

まあ人間誰しも完璧ではないので、
時には相手に期待を押し付けたり、
自分の思い通りにならなくてイライラしたりすることもあると思う。

けれど、人生1回きりだし、
どうせなら「幸せ」「嬉しい」「楽しい」「よかった」
そういうポジティブな感情を持つ時間が長い方がいいよね。

ストレスと疲弊は美容と健康にも悪いので。

考え方1つちょこっと変えるだけで
不満を抱く頻度が減り、幸せと思える頻度が格段に増えることって結構ある。


他人への期待は小さく、
自分への期待は大きく。

今日も1つ不幸へのルートを回避しましたね。


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