建築家を諦めて、気づいたらBXデザイナーになっていた話
はじめまして。荻野さやです。
2023年7月からSPEEDA事業のBXデザイナーとして働いています。
noteに何を書こうか悩んだのですが、建築をやっている友達や、学生の子にキャリアについて聞かれる事がたまにあるので、どういった経緯でこのようなキャリアになったのかについて少し書ければと思います。
ざっくり言えば入社エントリーです。
このnoteを読んだ人に、こんな選択肢もあるんだなぁと思って頂けたら嬉しいです。
建築学部を目指したきっかけ
近所の建築がCasaBRUTUSに載っているを本屋さんで見つけ、それからお小遣いで、CasaBRUTUSを買って眺めるというのが毎月の楽しみになりました。
それから自然な流れで『建築家ってカッコ良さそうだな』という非常に浅い理由で、建築学科に進学しました。
建築家を諦めたきっかけ
大学生を振り返ると基本的には制作課題をほとんどやっていたと思います。
課題の出来にムラはあるものの毎回楽しんで作っていました。
ただ、進路を考え始める頃になると、卒業設計展などを見に行っては、同年代の子達の作品に打ちひしがれ、『すごすぎるだろ、、、』と凹み、徐々に『私が空間に携わりながら生き残る方法はなんなんだ?』と考えるようになりました。
それからというもの自分の生存戦略を模索するべく、建築に関係のない業界の色んなインターンシップに参加しまくるようになりました。
その中の広告代理店のインターンシップで【ブランドデザイン】という言葉を知り、衝撃を受け、自分はこの道で生き残る!と決めました。
(広告代理店はしっかり落ちましたが)
就職活動
謎の行動力で、OB訪問に行きまくり、本を読みまくり、ブランディング〜と名のつくイベントに参加しまくり、気付けば『建物をつくる事』よりも『その中でどんな体験が生まれるのか』に興味が移り変わっていきました。
就職活動ではハウスメーカーや設計事務所は受けずに、ブランドデザインに携われそうな会社を片っ端から受け、卒業間際ギリギリのラインでIT企業のインハウス空間デザイナーというとてもニッチなファーストキャリアを歩むこととなりました。
(あの時猪突猛進で無知な私の話を聞いてくれた方々本当にありがとうございます・・・。あの時の自分には若干引きつつも頑張ってくれてありがとう・・・。というお気持ちです)
IT企業に新卒デザイナーとして入社して学んだこと
そうして入社した会社ではインハウスデザイナーとしてすごく良い経験をさせてもらいました。書ききれないので箇条書きで書くと
です。
1回目の転職で気付き、ユーザベースでチャレンジしようと思った事
そうして、次はもう少し出来あがったブランドに触れてみたいと思い2社目では大手外資飲食店の店舗デザイナーとして転職をしたのですが、半年くらい過ぎた時に『あれ、私ブランドデザインできているかな』と考えるようになりました。
それから、空間以外でもブランド構築に貢献できるようになりたいと思い、3度目の転職活動をする事にしました。
とはいえ、グラフィック未経験の私を受け入れてくれる会社はほとんどありませんでした。バナーも作った事がなかったので、当たり前です。
そんな中ユーザベースは、空間デザインにしか携わってこなかった私をBXデザイナーとして快く受け入れてくれました。
最初は私自身も業務に貢献できるか不安でしたが、空間の仕事も行いながらグラフィックや仕組みについて、メンバーと一緒にデザインできています。
おかげさまでとても面白く仕事ができています。
3社のインハウスデザイナーを経験して感じた事
3社のインハウスデザイナーを経験して感じたことは『インハウスデザイナーは会社のビジョンをデザインで翻訳できる、すごく贅沢な仕事だ』という事です。
よくインハウスデザイナーはやりたい事ができなそう、自分たちの案件だけだから幅がなさそうと言われますが個人的にはそんな事全くないです。
会社のビジョンを体現するためという文脈でデザインを提案する癖がつきますし、ロジックが破綻していなければ大抵のことはやらせてもらえます。
自分が生き残るべく、インハウスデザイナーになりましたが、結果的にとても面白いキャリアを歩めていると思っています。
長い文章になってしまいましたが、キャリアシフトやキャリアチェンジを考えている人の参考になれば幸いです!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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