#267 浪人生の日常

月曜日~土曜日は予備校の講義があったので午前中に予備校で講義を受けて、午後からは夕方まで自習室で勉強するのが日課だった。
土曜日のみは個別に受講していた英語の講義があったので、外で夕食を食べてからその講義を受けて帰宅という流れだった。その講義は21時終わりだったので、終わってから急いで帰宅し、翌日朝刊用のチラシを纏める作業を行い、寮に戻ってからシャワーを浴びて就寝。チラシの量にもよるが遅い時は寝る時間が23時位になってしまい、睡眠時間が3時間弱になってしまっていた。
土曜日の英語講義はどうしても外せないものだったので、この講義も前列3列目以内をしっかりキープしながら、受講を続けた。
予備校の講師というのは人気や支持をいかに得られるかでその講師の収入に大きく影響を及ぼすものだった。まさに人気稼業と言えた。
講師によっては人気があり、高い支持を得ているが実際の講義の内容自体はいまいちという方もいた。その先生の人生訓話が非常に面白いのだけど、試験でいかに高い点数を取るにはあまり身にならない内容だった。
講師のキャラクターがたっていて話が面白いのは聴いているものを惹きつけるが、受験生にとって一番大事なのはいかに学力を伸ばすことに繋がるかだ。
予備校に行っている時の食事は予備校の近くにあるお店で食べていた。
予備校のある高田馬場駅周辺はとてもたくさんの飲食店があり、お店選びに困ることはなかった。良く行くお店をいくつか絞り、たまに新規開拓を行うようにしていた。
中でも500円で食べられる焼鳥丼のお店は良く行った。夜は居酒屋がランチ営業も行っていた様で、注文後炭火で焼いた焼鳥がたくさん載っており、このクオリティーでこの価格は破格過ぎた。狭いお店だったがいつも満席で混みあっていた。
自分の生まれ故郷にはない様な料理のお店も数多くあった。
インド料理とかタイ料理、ロシア料理などが簡単に食べれることに感動した。もう一つ決定的に生まれ故郷と異なる点は人の多さだった。
満員電車から始まり、ランチ、予備校、街中と常に人で溢れかえっていた。

続く…



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