#325 ニュージーランドからの誘い

ラグビーの月刊誌ラグビーワールド(2003年廃刊)を読んでいると、ニュージーランド短期ラグビー留学の広告が目に留まった。2週間の短期プログラムでホームスティしながら、地元の強豪ラグビークラブにて練習と試合が出来るものだった。今回が何回目かになり、ここ数年毎年開催されている様だった。
元オールブラックスのレジェンドがコーチをしてくれるようで実に魅力的に映った。参加するクラブチームはオールブラックスのスパースターであるジョンカーワンを始めとするオールブラックスの選手が多数在籍しているという点も魅力的だった。僕は高3の花園名鑑で目標とする選手に書くくらい、ジョンカーワン(第1回ラグビーワールドカップで大活躍。世界を代表する名ウィング。後に日本の企業チームにも属して活躍。ラグビー日本代表ヘッドコーチとしてワールドカップ2大会出場)に憧れていた。
早速、資料請求をした。数日後、資料が届いた。
内容をみると充実したプログラムであることが分かり、より魅力を感じた。掛かる費用は総額で100万近い金額だった。
高いとは思ったが、それ以上に強く惹かれるものがあったので即決で決めた。
僕は新聞奨学生時代の月給を貯金しており、その貯金額で十分に行ける範囲だったので、行くことが出来たのである。
自分のラグビーをする環境に迷いを感じていたので、飛びつく思いで行くことを決意した。僕的にはニュージーランドの高いレベルでレベルアップを図り、逆輸入選手として帰国し、ラグビー選手として活躍する青写真を描いた。
その為には長期留学が望ましいが、まずは短期留学でどのようなものか体感してみようと思った。
この短期留学が決まり、一気に目の前に道が広がった気がしていた。
大学が夏休み中の8月に予定されており、ワクワクしていた。日々のウェイトトレーニングやラントレーニングにも精が出た。
約1カ月半後のニュージーランド行きを励みに日々過ごしていた。


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