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ハマチのサヤ
2022年1月20日 18:37
水面に映る焼け落ちた自分の顔は、大嫌いだったおじいちゃんにそっくりだった。全部溶け落ちてしまいそうな爛れた皮膚がどうしても我慢出来なくて、水で擦る。擦る。我を忘れて顔を水で擦り続けて、やがて青空が赤黒くなった。煤で黒く汚れたコンクリートの建物々の影から視線を感じる。背筋の震えと共に心拍数が上がる。だってもうこの焼け野原には、誰一人だって生き残ってるハズがないのだから。
2022年1月19日 12:44
こんな時にぶしつけですが少しお目汚しを失礼しますあの日から随分と時は経ってしまいましてもう君は何も覚えてないかもしれないけれどやっぱり少し希望を抱いてしまってこの乾いた街の屍をまた独り彷徨って生暖かい空気に身を任せて深く呼吸をして地面を踏みしめて立っていますいつか哀しみが夜空を翔けるけれど静かな暮らしをまた望むけれど終わりのない木々の箱庭の何処にも居場所は無いけれど君と