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ハンドメイド作家の舞台裏


noteフェスで掲げられたお題「 #わたしの舞台裏 」についてnoteを書いてみようと思い朝から考えを巡らせてみました。


すると、こんな結論が出てきた。


「ハンドメイド作家の仕事ってほとんど裏側じゃない?」

逆に、表側と呼ばれるものは「商品」であり、それを購入してくれた方が身に付けてくれること

その表側を成立させるために私は日々「誰にも見られない仕事」と向き合っている。

ハンドメイド作家とはそんな「裏側」が詰まった仕事なのだと気が付いた。


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裏側の仕事内容


ハンドメイド作家の仕事内容は簡単に言えば「小さな小さな会社を運営すること」だ。

商品開発、広告宣伝、マーケティング、商品制作、商品販売、経理事務 etc...

もちろん大前提としてそれぞれの取引先の方の力をお借りして成り立っているが、その全てを「個人事業主」として私は1人で決断し実行しています。


ハンドメイド作家としては「商品制作」「商品販売」この2つが表側に近い仕事内容なので取り上げられがちだ。

しかし、良い商品を作るためには「商品開発」の力が必要だし、お客様に認知してもらうためには「広告宣伝」も重要、そして経理事務として国からは確定申告する事が義務付けられている。

すなわち、どの業務内容も等しく大切なものなんです。


大きな会社に属していると、例えば

「営業が利益を生み出しているんだ!」
「商品開発が凄いから売れるんだ!」

自分の属する業務にどうしても情熱が偏り意識が集中し、外枠にある「会社全体の動き」を見ることは難しいだろう。

しかし私は個人事業主として全ての業務を担っているからこそ、どの業務内容も等しく大切なものであり「裏側」と呼ばれる仕事こそが「自分が全力を注いで向き合うもの」なんだと感じる事が出来た。

表側にある「商品」や「それを身に付けてくれている人」がキラキラ輝く存在である為には、全ての「裏側の仕事」と真摯に向き合いそれを「欠かせない仕事」として磨き上げる姿勢が重要ということです。


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裏側の心持ち


そんな沢山の「裏側の仕事」と向き合う際、大切にしている心持ちがあります。

それは 「ミケランジェロの様に仕事をしよう」ということ


ミケランジェロは かの有名な『天地創造』を礼拝堂の天井に絵を描く際、何年もの間 身体を逸らし天井を仰ぎ見て描き続けた。そして誰も見ないような隅々まで一切の手を抜かずに仕事を全うした。

この様に、誰も見ていなくても手を抜かないくらい「好きな仕事に没頭する姿」は心理学で「ミケランジェロ動機」と言われているらしい。


「自分が好きで没頭できる」 そんな瞬間がこのハンドメイド作家の仕事にも沢山詰まっています。

例えば、使用するパーツの類似品が既製の物として販売されていたとしても それを使用せず1から手作業で作ることがある。

届ける先のお客さんが「このパーツが既製品か手作り品か」そんな所を見ていないとしても、気にしないとしても自分の「こだわり」としてそうやって届けたい。

そんな、一種の自己満みたいな「誰も見ていなくても没頭できる仕事」が存在しているのだ。

これは「仕事」として見ればもちろん非効率、非利益な行為なのかもしれない。

しかし、その方法を選択し尊重できるのが個人事業主としての強みであり、ハンドメイド作家としての「やりがい」に繋がっている。


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裏側のこれから


こうした「仕事の裏側」の殆どは、当事者にとっては当たり前の作業であり 表に出る機会がない。

しかし、「それはもったいない」 そう感じる出来事がありました。

とある音楽ライブにゲストとして参加する機会があり、その際 初めて「ライブのリハーサル」というものを目にした。

それぞれのシンガーソングライターさんが、ギターの音や何だかよく分からない機械の調整したり、マイクの響きを様々な音域で確認したりる姿に

「めっちゃ かっこええー!」 と震えたのを今でも覚えています。

きっとそこにいる皆さんにとっては、これは「当たり前のこと」であり「仕事(音楽ライブ)の裏側」に過ぎないのだろう。

しかし、私は本番のライブと同じくらいの高揚感をその「裏側」に見出したのだ。

そして 「これは何もアーティストだけではなく、全ての職業に当てはまることなのではないか?」と思った。

アーティストのリハーサル
食品工場の社会見学
商品開発のドキュメンタリー

そんな普段なかなか見れない「仕事の裏側」こそが、人々を惹き付けて「表側」の商品をより魅力的なものにする為に必要不可欠な存在なんだ。


そう気付いてからは、私もハンドメイド作家として自分なりに今までより「仕事の裏側」を発信するように意識しています。

こうしてnoteに自分の想いや思考を綴ること
SNSで商品の制作過程を隠さず公開すること

その他にも、これからもっともっと「仕事の裏側」を「魅力を伝えるための手段」として使っていきたい。



「仕事の裏側」とは、なんと奥が深いのだろうか


お題である #わたしの舞台裏 を通してそんな事を実感した朝のひとときでした。

sayamo

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【関連note】


最後まで読んでくださりありがとうございます!