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豊かさとは心に残るもの

今朝、お花が届きました。淡いピンクが春の訪れを予感させるような、そんなお花たちを横にこの文を綴っています。今日は日差しも暖かく、お花の影がキーボードに映る様が何だか愛おしい昼下がりです。

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近頃、以前にも増してお花を飾るようになったことにはいくつか理由があり、一つは日常をより美しくしたい、そのために美しいものをもっと側に感じられる生活を送りたいと思うようになったから。

そしてもう一つ、お花は自ら散ってしまうから。

お花は、こんなにも美しくて心を満たしてくれるのに、儚く散っていきます。とても悲しいけれど、散っていくからこそ、わたしの心はわたしのままでいられるのです。


昨晩わたしは思い立ったように大掃除をしながら、『もうモノは欲しくないなぁ』とぼんやり呟いている自分に気がつきました。モノさえあれば満たされていたはずの心が、いつの間にかモノがあると窮屈に感じるようになっていたんですね。

数年前の自分が知ったら、どんなに驚くことでしょう。きっとわたしは、本当に大切なことを自分の中に見つけられたのです。


これから生きていく中で、例えるなら儚く散っていくお花のように、余韻だけを自分の心に収められることにお金を使いたいなと思います。知識とか、旅とか、時間とか、そういうもの。自分のものになる美しいこと。そうすれば、この身一つでどこへ行っても、例えばそれが世界の果てだとしても、美しく生きていられるのではないでしょうか。





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