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アラフォーと子宮筋腫手術③手術終了のご報告

 大学病院での6泊7日の手術入院が終わり、退院いたしました。開腹の結果しこりは想定通り子宮筋腫で、筋腫のみ摘出したため子宮は温存され、輸血は自分の血のみで賄え、臓器癒着や感染症なども今のところなく、手術は無事に済みました。

 近所の婦人科には「このサイズの子宮筋腫となると、子宮を残して摘出すると出血多量や臓器癒著のリスクが高いので、ほぼ100%子宮ごと一緒に摘出することになる」と言われていました。だから今もこうして無事に子宮が残っていることが、嘘みたいだなと思います。

 お付き合いしている人もいないし、残念ながら年齢的にもきっとこれから妊娠することは現実的ではないんだろうけど、それでもほんと子宮が残って良かったです。使わなくても持っておきたいものって、あるじゃないですか。そういう感じです。

 まあたまにふと、産む機会もないのにリスクとコストをかけて子宮を残す意味あるのかな? 妊娠する機会がない人に多いという子宮体がんのことを考えると子宮を取ったほうがいいんじゃないか? と頭によぎったりもしたけど、母からの「本来あるべきものを失いたくないのは当然の感覚」、大学病院の主治医からの「来るか来ないかわからない子宮体がんを案じて子宮を全摘する必要はないんじゃないか」という言葉をモチベーションにして自我を保っていました。

 1週間ぶりに病棟を出て家に帰ってきて、ひとりでキッチンに座ってたらぼろぼろ涙が出てきました。ここまでかなり気を張ってたんだろうなと思います。術後の痛みはとんでもなくて、特に手術後初めての夜は死にたいレベルで苦しかったし、今も完全に傷がくっつくまで痛みのなか不自由な生活が続いていますが、10年続いた悩みと不調が消えてくれるんだなと思うと、手術して良かったです。

 普段は頼もしくて大らかな先生が手術のときに別人のようにかなりピリッとしてて、術後の回診は今までにないくらいとても柔らかくて優しくて、先生って自分が手術をした患者にはそれなりに愛着が沸くのかなと思いました。わたしなんかと比べるのは恐縮すぎるけど、わたしが取材をしたり原稿を書いたアーティストに対して深い感情を持つ感覚と似てるのかな。ちなみに手術中はスピッツが流れていた気がします。

 「手術までの道のり」「入院時のスケジュール」「入院に持っていって良かったもの」「入院時に感じた価値観の変わった物事」などは、またおいおいnoteで書いていくつもりです。ほんとは手術までの道のりnoteは、手術前に書くつもりだったんですけどね……。

 今は腹帯を巻き、痛み止めを飲みながら安静に生活をしています。来月診察をしてもらって、そこで終了かな。見守ってくださった方々本当にありがとうございます! もう一息頑張ります。

最後までお読みいただきありがとうございます。