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誰がいつどこでどんなふうに何かに出会うか

私が作った冊子を、イベントで委託販売してもらえることになった。応募数が多く抽選になったので、運が良かった。

同人誌やZINE、ハンドメイド作品など、個人の作家さんが作られた物の展示販売と、お菓子やお食事も楽しめるカフェがあるという素敵なイベントである。福岡天神に行ける方は、ちょっとサイトを覗いてみてほしい。

このイベントで販売していただく冊子をビニール袋に入れて値札を付けて、まとめて箱に詰めるという作業を、今日行った。箱は明日発送の予定である。

販売の機会を得られはしたが、さて、会場でお客さまは私の冊子を手に取ってくれるだろうか。もしかすると、全く売れなくて、送った分が丸ごと返却されてくる可能性もある。それは悲しい。でも、こちらとしては、どなたかがちょっとでも興味を持ってくださらないかと、願うことしかできない。

私の作品が、それを好きだと思ってくれる人の手に届くといいなと思っている。ものすごくたくさんの人に届かなくてもいい。しかし、そんなに都合良く、私の作品が気になってくれるような方の所にピンポイントで届けることはできない。だからまず、広い範囲の多くの人に作品を届けることを意識しなければならないのだと思う。手にする人の数が増えれば増えるほど、作品と相性の良い人も増える。悲しいことに、作品と相性の悪い人も増えてはしまうのだが。

誰がいつどこでどんなふうに何かに出会うかは、誰にもわからない。だから、出会いのきっかけになることは、たくさん用意されていたほうがいいだろう。例え、出会いの瞬間では何も起こらなかったとしても、後で「あれ?」と思うようなこともある。出会った時の印象が悪かったとしても、後で好転することもある。運命的な出会いばかりでもないだろう。けれど、何てことのない出会いから、ずっと自分の側にあって大事にしている物事もあるのではないか。

いつどこでどんなふうに出会ってくれるかわからない誰かに向けて、作品を作って、届けようとしていく。それは運とタイミング頼みの心許ない仕事である。でも、届けようとしなければ届かないのだから。幸福な出会いがあることを祈りながら、続けていくのみである。

ご興味を持っていただけたら、通販もしてますので。

お気持ち有り難く思います。サポートは自費出版やイベント参加などの費用に充てます。