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新しいカウンセリングの「カタチ」

コロナの影響があり
昨年の今頃は想像もしていなかった
カウンセリングの“カタチ”が
当たり前のようになってきた。

1番大きなこと・・・
カウンセリングをzoomでするということ。


2020年の春頃は、
zoomでカウンセリングをするなんて

クライエントさんの空気感もわからないし
感情の揺れる瞬間も感じ取れないと
私は、思っていた。

そんな言い訳やこだわりを
言ってはいられない状況になり

今は、当たり前に
zoomでのカウンセリングができるようになった。

クライエントさんも私自身も
画面でお会いすることが
できるようになってきた。

慣れれば、できるようになる。

皆さんが、カウンセリングルームでの
ご予約をされるていた昨年より
確実に、予約の枠も広がった。

コロナ前に、カウンセリングルームだけでの
予約を取っていた時は

・前後のクライエントさんの
ご予約が絶対に重ならないように

・クライエントさん同士が
顔を合わせることがないように

・カウンセリング時間が想像よりも長くなっても
問題が無いように

→ 予約と予約の間に
必ず30分~1時間の間を開けていた。


クライエントさんの中には
ハンディをお持ちの方も見えるので
クライエントさんごとに、お迎えする事前準備も
いろいろと段取りがあった。

zoomになったら、そのような準備がなくなり
そこに使っていた分の時間を
削減できたおかげで、予約の枠が広がって、

新規のクライエントさんの
予約を取ることができ
お会いできる機会が増えた。

これは、非常に良かったことだと
この半年くらいを振り返って思う。


そして、新規のクライエントさんに
出逢たことの中で大きかったことは、

“若手経営者の方たち”に
たくさんお会いできたこと。

若手経営者の方たちは…

コロナの影響で、自分が思っていた通りに
社員とコミュニケーションが取れなくなったり

コロナの前は、うまくいっていると思っていた
会社のみんなの人間関係が、
そんなにうまくいっていなかったことが
浮き彫りになり自信を喪失したり・・・


経営者の方々のお悩みは非常に深く、
経営者だからこそ
周りに弱いところも見せられない
自分の胸のうちを、誰にも話せない中で、
もがき苦しんでいるケースも多かった。


カウンセラーとして新しい発見だったのは

カウンセリング中に悩みを解決していく過程が
経営者本人の問題だけでなく

その経営者を支えることで
経営者の向こう側にいる「多くの従業員の皆さん」を
『支えている』ことに繋がっているという
実感を得ることができたことだった。

これは、とても充実感とやりがいを
感じられる体験になっている。

今までも、このことを
カウンセラーとして会社の顧問になり

経営者を支え、幹部を支え・・・
リアルに(現場で)やってきた。

でも、コロナで新規のクライエントさんとして
カウンセリングを受けらるようになった
経営者の皆さまとは、
直接、私は、お会いしたことがない。

PCの画面を通して、
初めてのセッションを行い
会社も現場も観たことがない。

それなのに、目の前の経営者の方を通して
カウンセリングの回を重ねるたびに
確実に結果が出ている。

「どうしてなんだろう?」
嬉しいことだけれど
どうして、今までのやり方と違うのに
こんなに、短時間で結果が出るんだろう?と。
考えてみた。



今まで、私自身が、カウンセラーとして
現場(顧問先)に行っていると

自分の目で見たり、感じたことを信じて
その自分のベースを元に、
経営者のカウンセリングをしてきた。


時には、従業員の皆さまのヒアリングもして
会社の問題点や課題も浮き彫りにし
経営者のサポートと共に課題解決をしてきた。


でも、コロナの影響でそれができない。
直接、現場に出向くことができない。


できないまま、
新規のクライエントさん(経営者)と
zoomで会う。



そうすると、やれることは1つ。


徹底的に経営者の話を「聴くこと」しか出来ない。

・経営者の目を通して見えていること
・経営者の耳を通して聴こえていること


ここに神経を研ぎ澄ませていくと
実は、経営者の方のお言葉一つひとつに
『こたえ』は全部、お話しの中に入っていた。


今の私には経営者に見えている景色が
自分の目で、見えないからこそ、

今まで以上に深く聴き
職場環境を想像し、
大事な社員の皆さまの顔を想像してみる。


社員の声が私には、聴こえてこないからこそ、

経営者の方に
「〇〇という質問をして欲しい」と
お願いすることで、

直接、従業員にヒアリングしてくださって
時には、その面談の中で、
経営者の方が自分で気づいてくれたり・・・

こたえは、現場にあるって
私はずっと、思っていた。


今も、もちろんそう思っているけれど
他にも新しい方法(カタチ)があった。

「こたえ」は、私が探さなくても

経営者の言葉や心の中にあった。

頭ではわかっていたが
本当によくわかった。


若手経営者と向き合っていると

カウンセリング中に“すごいな”って
感じる発見があった。

今までのクライエントさんには
あまり、見受けられなかった
若手経営者の特徴だと思うことがある。
それは…
カウンセリング中に

画面の向こう側で
スゴイ、勢いでメモを取っている。


カウンセリングルームだと、
目の前に私がいるので

何を書いているか覗けるけれど、
画面の向こうなので
何を書いているかわからない(笑)


でも、確実に、カウンセリングで2人で
気づいたことや
やってみようと、話したことを
次のカウンセリングまでに確実にやってくる。

すごいスピードで。

そして、次回、やったことや
挑戦したこと試したことに対し
結果を話してくれて

それに加えて、
自分なりに結果を「検証したこと」まで
伝えてくれる。


若手経営者たち、
日本を良くしたいと思っている経営者たち

スピード感が全然違うと、驚かされている。

あまりに、スピードが早いので
カウンセリングを通して

私自身、自分の使っていなかった脳の部分が
フル回転している感じがすごくする。


コロナの前、新規のクライエントさんは
常に予約が半年待ちの状態で
事務所は、お問い合わせ頂いても
カウンセリングをお断りし、

そこに加えて
昨年までは、私自身が
講師活動が多かったので
月の半分くらいは、
事務所にいることができなかった。 

だから新規のクライエントさんは
お受けしていなかった。

コロナの影響で
zoomでカウンセリングが可能になり

私自身が名古屋を離れることが減ったおかげで
新しい経営者にたくさん出逢えた。

出逢えたおかげで
どれだけ、自分が思い込みと
固定概念の塊だったかが分かり
新しい「支え方」を学ぶことができた。


そして、カウンセラーとして
カウンセリングをしていることが
何よりも好きなんだってこともわかった(笑)

自分の経験を通して、今、思う。

失っても、新しいものを
手に入れることは必ずできる。

こだわりを捨てないと
新しいものは入ってこないし

新しいことには出逢えないと
つくづく実感する毎日。

できない理由や、やれないことを
並べることは、とても簡単。

できる方法を探せば
必ず、道は開けると身を持って感じる。

そんな風に感じられる心を

エネルギーの高い
愛情と情熱に溢れる
クライエントさんたちに教えてもらった。

皆さまと向かい合うことで
学ばせていただくことばかり。
本当に有難いです。

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