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【1989年100日旅】15日目。モスクワ

1989年の今日は旅の15日目。この日は、モスクワ大学の寮の探検をした。モスクワ大学の寮には当時の書記長、ミハイル・ゴルバチョフがかつて住んでいた部屋もあって、それを探しに行った。特に他の部屋と変わることもない、ザ・ソ連な感じの外観だったけれど、プレートがかかっていた。テレビでゴルバチョフを見て、知っているような気になっていたから、寮の部屋を見たときはうれしかった。

ゴルバチョフは妻とモスクワ大学で出会い、結婚式を大学の寮の食堂で行ったと後に知った。これはすごいことだ。今は違うのかもしれないけれど、あそこの食堂はソ連時代はものすごかったからだ。

ソ連のお店では、店員は閉店時刻になればお客さんを当たり前のように追い出した。モスクワ大学の寮の食堂ももちろん同様。人が並んでいても時間になれば食券売り場を「終わり!」と叫んでがちゃんと閉めた。電灯も薄暗いし、食事もずいぶんと質素だった。切っていない丸のままのきゅうりに、塩気のないケフィール(ヨーグルトの一種)をかけただけのものを「サラダ」として売っていたりね。そんな食堂で結婚式をあげるなんて、質実剛健すぎる。さすがソ連だ。

そんな感じの15日目。旅はあと85日。

おまけ:モスクワ大学の寮の写真付きブログを発見。当時のまんまだわ。

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