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35歳高齢出産、初産婦の呟き(自己紹介)

2023年10月出産予定のsayaです。
産休に入ったのをきっかけに、妊活〜妊娠期間の事や、これからの事、悩みや不安などを整理したり吐き出せる場所が欲しくてnoteを始めました。
文章作成は苦手ですが、その時その瞬間思ったこと考えたことがあっという間に過去に流れていってしまうので、書き留めて残せたらな、と。

私は2023年で35歳、32歳から開始した妊活の末やっと妊娠する事が出来て今に至ります。一般的に35歳から高齢出産枠、私の周りには40代で母親になった先輩方も沢山居て近年ではそれが珍しくは無い年齢になってきてますが、現実には20代後半でも何やかんやと言ってくる人は居るし、そんな人達からすれば35歳で初産婦?となるわけです。私も実際に心無い事を言われましたし、正直、大きなお世話ですよね。

子供は天からの授かりもの

子供を授かることは本当に奇跡だと思います。欲しいと思って授かるもので無いことは十分に理解してます。だから妊娠可能性の高い若い内に、そう彼ら彼女らは良かれと思って声をかけてくれているんだとも思っています。

でも、晩婚化や不妊、その他、経済面で余裕がないなど様々な理由があるわけで。その人達の背景を知らずにあれこれ言ってこないで欲しいんです。

私の場合、結婚ネガティブ、子供ネガティブ、不妊の3つが揃って今に至ります。
年齢を重ねる度にリスクが高くなることは承知の上で、ここまで来ています。覚悟してます。
だから、35歳で高齢出産?だから何、と。何歳であっても、子供はそこを選んで来てくれたわけですから、黙って祝福して欲しいし、これにも意味がある事なんだと思って生きたい。



35歳で妊娠、高齢出産の何が悪い?

2023.8月撮影 妊娠8ヶ月最終週マタニティフォト

妊娠が分かったのは年明け2023年の1月。毎月毎月、たった1回の可能性にかけて。実らない日々が続く中、私だけの処置でも夫は常に寄り添ってくれた。そんな不妊治療クリニックからの帰り道、ついその不安を夫にぶつけてしまった。
家に着くまで無言だった夫、その姿を見れば何て事を言ってしまったんだと、夫も疲弊しているのに自分のことばかり…と、でも夫は、怒らないで不器用な笑みを作って「時間はあるから2人で頑張ろう」と言ってくれた。

私は35歳、夫は42歳。子供を持つのにお互い若くはない。子供が成人する頃自分はいくつ?リスクは分かってる、不安もある。そして時間は刻々と過ぎていく。

彼だって不安はある。でもその言葉は封印して、時間はあるんだよ、焦る必要はない、と言葉にした彼にはちゃんと責任と覚悟が出来ている。ずっと昔から変わらず支えてくれている彼が心を決めているのだから、私が何時までもくよくよとしているわけにはいかない。

そして、そう最後に溜まった不安をぶつけて、受け止めてもらえたあの日、この子が私のもとへやってきた。



「あの子は何時になったら子供を産むの?」

30代になる手前、30歳過ぎてからも度々言われました。「夫婦が仲良いと子供が出来ないって言うものね」なんて言われた時は、慰めなのか嫌味なのか判断が難しくて、言い返し辛い相手だから尚更に言葉に詰まったのを思い出します。

どちらも身内、親族からの言葉ですが、20代のうちは聞き流せてた事も、30歳を過ぎてからは回を重ねる毎に重さが増して、そして自分を追い詰めて負のスパイラルに飲み込まれていきました。もともと「子供」に対してポジティブな感情が無かった私には、周りからの圧が本当にしんどかった。


20代、借金返済、親族トラブル、結婚願望が無かったあの頃

夫と私が出会ったのは、私が20歳の時。8歳年上の彼は大学生の私には随分大人で、本当に助けられる存在だった。

母子家庭で育った私は大学進学の費用や祖母の入院費などを支払うため学生時代から借金があり、また故人となった祖母が所有する家の事で親族間トラブルも起こり、人の負の面を見ることが多く、父や母との関係も含めて、家族を持つことに対してとてもネガティブな感情を持っていました。

でもだからといって、一人で居たいわけではなくて。
相手の負担にならず面倒ごとになるのを避けられれば、誰か側に居て欲しい。将来は誓え無いけど、その時その時一人で居たくない時に誰か側に居て欲しい、そんな歪んだ独りよがりで我儘な思考を受け入れてくれる人なんて居ないと思っていたけど、そんな私を受け入れて、また変えてくれたのが今の夫でした。


28歳になった私、36歳になった彼との結婚

25歳の時、彼からプロポーズを受けた。借金の返済が終わってなかった当時、嫌な事はそんな時に起こるもので、その頃に母の癌が分かり心配事が尽きない日々、そんな私は案の定ネガティブ思考をリセットできず、結婚はまだ積極的に考えられないことを素直に伝えて彼は待つと言ってくれました。

母は幸いな事に早期発見で措置出来て、その後5年検査もクリア。私は社会にも慣れて、安定的な収入を得られるようになって、そうやって地に足を付けられた時、やっと自分を受け入れて自信を感じられるようになった。それが28歳の時、彼との結婚を決めました。

その時彼は36歳。本当に沢山待たせてしまいました。待たせた時間、それは彼が私を支えてくれた時間。今度は私が支えたいと、「結婚」に意味を見出した時だった。


結婚したら今度は「子供」、心の整理が必要だった

やっと結婚したけど、子供は別。28歳の私は未だ家庭に対してネガティブ思考。彼は子供好きで、何時できても喜ぶ人だと分かっていただけに本当に申し訳なかった。彼はいつも私を優先してくれる。

借金返済が完了した30歳、父親知らずでけして良い環境とは言えない家庭で育った私がちゃんと母親になれるのか不安だった。後ろ向きな思考は残ったままだったけど、それでも、自分を変えられるのは自分しかいない。

お給料が良い分残業や出張が多かった職場から、今度は子供を持つ事を前提とした職場に移るべく転職活動を開始。借金返済が出来てなかったらそんな職場の選び方は今まで出来ない事だった。

そして転職をして、新しい職場で立ち位置を確立するまでに32歳、彼は40歳になった。私の心にまだ不安はあったけど、彼が40歳になった事がトリガーだった。


32歳の妊活、35歳で妊娠。不妊治療を乗り越えたママ達、不妊で悩む友人。私は一人じゃなかった。

妊娠出来た今だから分かる。「病は気から」と言うけど、私の場合、一番の大敵は心だった。心無い言葉や雑音は本当に心を蝕む。ストレス、プレッシャー、蝕まれた心が悲鳴を上げているのだから、身体は健康でも子供には居心地悪いだろうな、って。

夫の年齢、母になること家庭を持つことへの不安、他人からのプレッシャー、検査の結果身体は問題ないのに、ストレスは排卵周期や体調を乱して大切な機会を奪っていった。

風向きが変わったのは、職場や友人、私の周囲には、実は不妊に悩む女性が何人も居て、自分だけが苦しい思いをしているわけじゃないと分かった時だった。

きっかけは雑談だったり世間話しだったり、普段なら重くなるような話題は避けていた私だったけど、疲れていたせいか、周囲にヘルプを出していた。

そうしたら不思議な事に、話を聴いてくれたママさん達は不妊経験者、友人は同じ不妊で悩んでた。
内容の重さは人それぞれだったけど、乗り越えてママになってる人達の声は本当に心強いものだった。同じように悩んでいた友人には、お互い早く伝え合えば良かったねと笑い和えた。

高額になっていく不妊治療費、流産、高齢出産、自閉症持ちの子供、妊活から出産・育児に渡りトラブルは起こるものだけど、一つ一つ乗り越えていくママ達は本当に強い。

見ていて、話を聴いていて、そして励まされて勇気付けられて、こんな人達のようになりたいな、と素直にストンと心に落ちてきた2022年の年末、私に長らく付いてた憑き物は新しい年の幕開けと共に去ったようだった。

私は考え過ぎだった。気にし過ぎだった。
あるがままで自然に過ごせばいいだけだった。


高齢出産なんて関係ない、35歳だから気付く事が沢山ある

2023年8月撮影マタニティフォトより

不妊治療の重さは人それぞれ、中には本当に難しいケースも存在する。残念だけど、心の整理は自分にしか出来ない。どう考えて、どう受け止めて、どう消化して、そして自分にとって最善で幸せな未来を築くのか、それは自分自身で切り開いていくしかない。

結婚、子供、私はこの2つに負の感情を持ち続けた事で時間を犧牲にして、勝手に夫へ罪悪感を抱いて、さらに要らぬ雑音に耳を傾けて、自分に負荷をかけて子供を遠ざけてしまった。遠ざけてたのは私だった。

子供を授かった今、これまでの事は全て自分が成長するために必要なことだったと思いました。
精神的にタフになれたような、そして紆余曲折経てきたからこそ出会えた人達が居る。
雑音も今になっては、今度は私が別の誰かを支えるのに使える経験になると思った。

何より、15年もずっと私を支えてきてくれた夫の存在、この人と出会えたこと、人類80億人の中で夫と夫婦になることができた奇跡に改めて感謝と幸せを感じる事が出来た。
この人と2人なら、母親になることも今は怖くない。この人の子供が欲しい、そう切実に思えたから、きっとこの子はやってきた。

35歳で妊娠、初産婦だけど、私にはこれで良かったんだろうな、と自信をもって言えます。

高齢出産であるリスクは一つ一つ潰していくため、出生前診断を受けて、もしもの場合についても夫と沢山話し合いました。
今は科学の進歩があって、そして、私も夫も年齢なりの貯蓄はある。そうやって年齢による不安は着実に解決していけば良いだけだと、そう前向きに取り組むことが出来ています。
高齢出産だから何?自分の人生は自分で良い方向へ導くだけ。






2023.9.26 今日はついにおしるしがありました。
先日は妊娠38週の妊婦健診で経過は順調、👶ベビは順調過ぎる推定3600gをマークする大きめちゃんに育ってました。元気で何より。後は私が貴方をこの世に送り出すだけだね。人生で一番の痛みらしいから、頑張るよ。

私のところに来てくれてありがとう。
貴女に会える日を心から楽しみにしています。
















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