やさしはかた

2000年生まれ。音大中退のち、高卒フリーターとなりました。広告代理店・ピンク系ベンチ…

やさしはかた

2000年生まれ。音大中退のち、高卒フリーターとなりました。広告代理店・ピンク系ベンチャー・子ども向けの会社などをパラパラとお手伝いしています。趣味は不要不急なものたち https://twitter.com/saya__tkhs?s=21

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母と兄と、それから飲酒

「俺はね、お母さんを恨んでるよ」 酒を片手に、兄はそう言った。 私がハタチになって初めて家族で集まった日のことだった。 1月某日、わたしは成人式のために帰省していた。最終の新幹線に乗り、日付が変わるころに地元へ着く。改札に誰かが近づいてきていたが無視をした。1年ぶりの妹は知らない人に見えるくらい成長していた。 2020、色んなことがあったと思う。ゆっくりにも思えるし、早いようにもいつも通りにも思える1年だった。当然会っていなかった家族も同じように1年を過ごしている。成

    • 「居心地のよさ」とは

      まず、居心地のよさは二つに分けられると思います。 現在と比べた時の逃避型と、プラスにしていく構築型。 逃避型はだいたい、今ある居心地のわるさを取り除いたり、居心地のわるさがないところを目指します。ここには少しの罪悪感が紛れ込む印象。 構築型はおそらく、今ある居心地のわるさの中から良さを見つけだして増強していくのだと思います。これは少々麻痺や、自己犠牲のような感覚も入っている気がします。 どちらもケースバイケースで必要な居心地のよさです。 マカロニえんぴつの『なんでもな

      • 花を花のまま愛するということ

        たとえば、焼肉食べ放題に行きます。元を取るつもりで食べると、大抵苦しくなります。これは焼肉を享受しているわけではなく、食べ放題を消費しています。 たとえば、お酒を呑むとします。人と仲良くなるために呑むと、たのしいです。これはお酒そのものを味わっているわけではなく、お酒の席を消費しています。 たとえば、iPhone15を買うとします。携帯が新しくなると、うれしいです。これはiPhone15の機能に惚れ惚れしているわけではなく、新モデルを消費しています。 あらゆる娯楽がある

        • 靴下人生

          夜が明けたら真っ暗だった。ここがどこかは分からない。いつもと同じ匂いだけどすこし埃臭くて、とにかく暗い。 少し冷たいような気もするし、ジメジメしているような気もする。上からはたまに、ギシギシ軋んだ音が聞こえてくる。とにかく居心地は最悪だ。 いつもの場所にはいつ帰れるのだろう。分からないけど、自分で動くことは出来ないからそこでジッと待つ。見つけてくれる日をただジッと待っている。 ・ ・ ・ いつまた会えるかは分からない。 なんとなく、遠くにはいない気がしてギリギリ精神を

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        母と兄と、それから飲酒

          Mr.cheesecakeにはきっと、魔法使いがいる

          これはもう、魔法だ。 魔法使いがいて、しあわせになれる粉とかをふりかけているはずだ。そうでなければ、こんなに美味しいことへの説明がつかない。 関わればひとたび、そんな気持ちになってしまう。 世にも素敵なチーズケーキのおはなし。 その名の通り、Mr.cheesecake Mr.がついていなかったとしてもMr.をつけたくなってしまう存在だ。 ファンの間では「ミスチ」の愛称で親しまれている。 お取り寄せオンリーのブランドで、日曜日と月曜日の朝10時から、数量限定で販売される

          Mr.cheesecakeにはきっと、魔法使いがいる

          小さなカップはしあわせを運んでくれる

          街がキラキラする季節になった。 クリスマスやお歳暮など、贈りものを考えはじめている人も多いのではないだろうか。 なにかを贈りたい人がいるけれど、カッチリしたプレゼントは少し恥ずかしい、そう思っている人にぜひオススメしたいものがあるのだ。 LINEには、いろいろな商品を贈れるサービスがある。その存在を知っていても、使っている人はそう多くないような気がする。 わたしは以前、LINEギフトに救われたことがあった。 〜 時は遡り、去年の4月。 高校のころから仲良くしてい

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