極細ポッキー
よっちんのくれたポッキーが口の中で小気味よく折れた瞬間、あぁわたしはよっちんが好きなんだなあ、と理解した。
よっちんの表情はわりとくるくるかわって、割とすぐ、喜怒哀楽の哀だったり、怒だったりの表情になる。でもそれは、よっちん専用の表情だから私みたいに四六時中よっちんのこと観察してないとわからないのかもしれない。よっちんの表情の変化は、あくまでよっちんの表情レパートリーの中でのことだから、周りの人はあんまり気づかないみたいだった。
あ、いまそれよっちんに言っちゃダメなタイミングだけどーってときに、よっちんの友達は割とアウトなことを言う。よっちんはそういうときは、表情を空っぽにした楽のやつにして、笑う。語尾にはちゃんと(笑)って律儀につけてしゃべる。
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