絵本作品の持ち込みってどこが良いの？？出版社別に考えてみた

遠藤、ずっと疑問だったんですよ。
「絵本を持ち込むとしたらどの出版社が向いてるのか？？」

それを考え出す、きっかけがあって。

昔、「原ゆたか」さんにサインをもらったんですよ。
あの「かいけつゾロリ」の作者の。

2016年5月。たまたま、お友だちの展示を見に行ったら、偶然いらっしゃってて。
とてもチャーミングな、素敵なおじさまでした！

そして、会話もさせていただくことが出来たのですが、
「絵本を描いてます」とお伝えして、少し作品をお見せしたんです。
そして、アドバイスを求めたんですね。

そしたら、原ゆたかさんが。
「どこの出版社に持ち込むか、考えていった方が良いよ」
「迷ったら、好きな作家さんを出した出版社を見た方が良い」
と、ヒントを下さったんです。

でも、でもでも・・・
ヒントを頂けて、とても、とても有り難かったんですが、、、

そんなん書いてるWebページ、どこ探してもなかったんですよ。
よくわかんない！詰んだ！と、家帰ってきてから頭抱えて。
それから、しばらくして、その言葉も記憶から薄れていたんですね。

あれから7年たちまして。2023年8月現在です。

転職をいくつかして、マーケター職に就き、絵本を100冊以上手元に置いて、改めて
「今なら少しくらいわかることもあるだろう！」
と自信があります。

ということで、必ずしもこれが真、というわけではないけれど、
これを調べないことには、せっかくのヒントも勿体無いんじゃない？？
ということで、調べてみました。

まず、ビジネスの流れとして。
多くの場合、「売れ筋の商品、サービスがあって、そこで得たお金を、新鋭の育成や経費、新商品などなどに注ぎ込んで、また売り上げを伸ばす」
というのは、鉄板の流れだと思うんです。これは、絵本だけではなく、世の中の「ビジネス」ってこういう感じ。ということです。

これを絵本で落とし込むと。
絵本って、他の本のジャンルと比べて、「ロングセラーで業界が成り立っている」んですよ。

例えば、漫画の場合は、新しい作品がどんどん出てきて、本屋さんや電子書籍だと「これが今の売れ筋！」って移り変わりが激しいじゃないですか。
もちろん「こち亀」「ワンピース」「スラムダンク」みたいな、偉大なロングセラーもたくさんあるけど、コンテストや持ち込みで新しいタイトルもどんどん生まれている業界だと思うんです。

他の例えだと、雑誌の場合は、週刊、月刊、隔週刊、季刊、ムック本、特集本などなど・・・「ある一定期間の上でコンスタントに発刊されて売り場に並ぶ」のが常の業界だと、前号とかバックナンバーって図書館とか電子書籍とかじゃないと見られないじゃないですか。本屋さんやコンビニの売り場に並ぶのは常に「最新号」で、後はところてん方式に「売り場から無くなって」いく。

そして、絵本。
絵本って、売り場に行ってもらうとわかっていただけると思うのですが、
「これ子どもの頃に読んでたな〜〜」
という作品が何冊か見つかると思うんですよ。どこの本屋さんに行っても。

つまり、「ロングセラー本」が現代の売り場で多くの棚の領域を占めているんです。
おじいちゃんおばあちゃんが子どもの頃に読んだ絵本を、孫に読み聞かせする。とかザラです。

図書館でも、とっても日焼けしてボロボロになった絵本ばっかりが棚に並んでいると思います。
それは、「それだけの年月を図書館で過ごした＝ロングセラー」ということなんです。

あ、ちなみに、
ベストセラー：短期間でたくさん売れた本
ロングセラー：長期間売れ続けた本

という意味でお伝えしております！

というわけで。
「長いこと、絵本業界を支えてきた絵本が、今輩出されようとしている新鋭作家さんを育てる支えになっているのは間違いない！」

という、一つの結論です。

さてさて。

今回、日本で出版された絵本のミリオンセラー127冊を購入しました。

MOE (モエ) 2020年7・8月合併号 [雑誌] (100万冊売れた絵本2020 |付録 「きんぎょが にげた」クリアファイル)

▲データはこの雑誌「MOE」2020年7月号から。

どーん。
そして読みました。
そんで、スプレッドシートで絵本の情報リストを作成して、出版社順にシート分け。
そこから、
・累計でどれくらい売り上げてるか
・どんな作品を出す傾向にあるか
というのをやりました。
そこから、有名作品を出している出版社に売り込むならどういう戦略が練られるかなーというところまで落とし込んでみました。
今回のnoteは力作です！お金もかかってます！
なので、有料noteにすることにしました。
でも、絵本作家を目指している方にとっては特に有益な情報のはず！
絵本1冊買うお値段で、この情報に触れられるのは結構素敵なことのはず！
7年越しの答え合わせをすべく作成しました！
という自信を持って挑みます。
続きが読みたいな、という方は、どうぞ、この先に進んでください！