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Twitter詩集 11月号
濃密な
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 1, 2022
時間は、
丁寧過ぎても
くどくなるし、
淡白過ぎても
物足りないし。
完璧な
バランスなんて
存在しない
ハズなのに。
ある
と誰かが
言ってしまうから、
みんな
探して
しまうんだよね#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい
上り坂を、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 1, 2022
かけ上るみたいに。
僕は背中に帆を張った。
向かい風でも気にすんなと、
風が言っている。
「お前が言うな」
と言いたくなったけど、
コンパスが僕を引っ張って来るから今日は許してやるよ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きの輪
ペシミズムが
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 2, 2022
僕を責め立てる。
まるで
シンセサイザーを
耳元で
大音量で
聴かせて来るように。
素晴らしい曲も
黒板を
引っかくような
音にしか聞こえない
今は
折れた
東京タワーと
永遠に
三日月型の
月に
何故か
見惚れてしまうんだ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人
一角獣の彗星は、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 3, 2022
優しさ
と
強さ
に
溢れていて。
双子になっても
なお、
記憶喪失になっても
なお、
烏色の宇宙の中で、
輝くよ、
輝くよ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい #詩人さんと繫がりたい
ノートの
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 3, 2022
行から
はみ出した
ラブソングが
許せなくて、
いつも
下半分で
終わってしまった
お城
みたいに、
投げ捨てた
僕は
地図を作る
ことを
覚えたんだ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい #詩書きの輪
クローバー色の
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 4, 2022
猫は、
アダムとイヴに
失楽園を
読み聞かせていた。
失われた
楽園を
取り戻す
冒険物語と
嘘をついて。
貴婦人を
描く
万能の天才に、
肩の力を抜けよ
と
Imagine
を歌うが、
英語が
わからないから
ハミングで
誤魔化してさ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい
明日を
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 5, 2022
黒い
輪郭線で
囲ったら、
抽象画の
巨匠っぽい
人が、
黒じゃない!
お前色に
濡れ!
なんて言う。
自分色なんて
わからない
僕は、
とりあえず
野良犬色を
塗ってみた。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きの輪
死ぬ寸前に、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 6, 2022
空のペットボトルを投げたんだ。
中に入った卵の殻が琥珀色に輝き、
流星みたいに真っ黒な湖に落ちて行く。
人魚はハープの代わりにイカの足を弾いて、
みんなの願いを湖底で見守っていた。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩人さんと繋がたい
サイコロを投げるみたいに、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 7, 2022
人の命を転がすdevilは、
火が実る植物を愛でていて。
三つ首のトイプードルを、
ケトルに入れて持ち運ぶ。
オーケストラへのラブコールは、
拍手の代わりにロケット花火だから、
いつも皆devil色になると、
苦情という名の絶賛の声に酔っていた。#詩 #詩書き
三脚を立てるみたいに、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 8, 2022
バミューダ・トライアングルの星座を闇夜に産み出した僕は、
来るハズのない四日目の朝を望んでいた。
あの人を想うあの人は、
滅びた宿屋でボサノバを聴きながら、
昔兄弟と劇団をしていた頃を思い出す。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き
商人に聞いてみた。
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 9, 2022
「魂はあるかい?」と。
商人は商人の仮面を取った。
不気味な大きな猫目で言った。
「魂はないけど音楽ならある」と。
猫目はソナタを奏でながら、
月と太陽の結婚を祝福した。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと繋がたい
サムネイルみたいな、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 10, 2022
コラージュした履歴書を渡したい。
ネイルアートみたいに、
礼拝堂の窓に米粒サイズの女神様を描きたい。
自撮り写真みたいに、
モンタージュした情報の紙飛行機を飛ばしたい。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと繋がたい
ロシアンブルー色の彗星に、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 11, 2022
自慢気に嘘をついたピノッキオは、
伸びてしまった踵にあうガラスの靴を探していたとか。
頭を切り離しても生きているキリギリスが、
アリなら何とかしてくれると嘘をつき、
赤メッキが剥げたバラをお土産に持って行くことにしたとか。#詩書きさんと繋がりたい #詩
障子に穴を空けて覗き込んだ猫目は、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 12, 2022
機織りに飽きた朱鷺がついた ため息が、
遠く離れた豚が建築した煉瓦の家を吹き飛ばした。
狼の皮頭巾ちゃんは、
家の地下室で眠る髪長姫の喉元に電池を入れたら、
『翼をください』を軽やかに歌いながら、
人魚の国に帰って行った。#詩 #詩書き #詩人
山姥の亡骸を、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 13, 2022
針の穴から覗いてみた。
まるでスナイパーになった気分で、
視線だけで蟻の眉間すらも撃ち抜けそうだった。
月が登った。
永遠に三日月の月だ。
輝きは1/3になっても、
残った2/3の希望は消えなくて。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩
居留守を使うフクロウは、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 14, 2022
「ねこふんじゃった」とリズムカルに扉をノックする啄木鳥に悩んでいた。
叩くたびに紅葉の赤が黄に、
黄が赤に、
朝が夜に、
夜が朝に、
スイッチみたいに変化するから、
熊もくまっていたとか、
いないとか。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩
カササギは賭け屋の女羊に尋ねた。
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 15, 2022
「蜂蜜を賭けた奴はいるかい?」と。
「蜂蜜はないが、猫の髭を賭けた奴ならいるわ」と女羊。
トランプみたいにハムを切り、
フルハウスみたいに羽根と龍の鱗を揃える その賭け屋は、
世界の終末の後にだけ開かれて、
開かれて。#詩 #詩人 #詩書き
バラバラになった紐を玉結びで繋ぎ止めるように、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 16, 2022
悪魔に魂を、
女神に勇気を売りつけて。
龍の鱗が欲しいからと、
山頂から朝日に向かって舵を切ったんだ。
明日へ飛ぶためにね。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きの輪
気分が乗らない
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 17, 2022
時ほどに、
廃墟の
くたびれた感が
寂しさを
癒してくれるんだ。
滅びた人々は
無意味と
知りながらも、
布を被って
魂の真似事を
するんだ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい #詩書きの輪
無計画に今夜、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 18, 2022
ドでかい花火を
打ち上げたくて。
歩道橋の手すりに
ぶら下げた、
明日する
「反省」を
取りに行く。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい #詩人さんと繫がりたい #詩人さんと仲良くなりたい
吊り橋を、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 19, 2022
叩いて渡るみたいに。
仄かに香る、
魂の息吹きを、
五感で感じ取って。
「最低だよね」
と言う
あの声が、
今も
イヤリングみたいに
ぶら下がって
いるんだよね。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きの輪
遠い海を
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 20, 2022
渡る夢を
見たんだ。
イカダは
深夜の
通販番組で
買ってね。
100本の
アイスの
あたり棒で
作られた
イカダなら、
越えられるのは
当然か。
次は
100杯の
イカの
イカダで
地球の裏側まで
行きたいと、
枕の下に
季節外れの
短冊を書いた。#詩人さんと繋がりたい#詩人 #詩書き #詩
ギターなんて
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 21, 2022
弾けない
渡り俺ちゃんは、
無色透明な
砂漠で
砂のお城を
作るんだ。
雪が降ったら
真っ白になる
夢の城。
どこにあるって?
俺ちゃんの
夢の中。
オイオイ
怒るなよ。
所詮
枕に
インプットされた
幻なんだからさ。#オリキャラ #オリキャライラスト #詩 #詩人 #詩書き pic.twitter.com/2lPmCmDWN9
スリーフォーが
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 22, 2022
揃った時、
窓辺から
花びらが
舞ったのが
見えた。
写真集に
収まりそうな
その光景を、
カメラの代わりに
指で作った丸から
覗く。
「OK!」
カーテンが
そう囁くように
風で
膨らんだ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きの輪
「天国だけを見ていたい」と、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 23, 2022
渡り鳥が
言っている、
みたいな雰囲気を
飛行機の窓から
見ている。
「バンジーの準備をしてください」と、
泣きながら
機長が
アナウンスする、
みたいな光景を
頭の中の映画館で
見ている。
「人生とはそんなモンさ」と、
カウボーイ姿の
父が語るんだ。 #詩
#絵画 #イメージ #詩
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 24, 2022
ベートーベンの
『運命』を、
呼び鈴で奏でる
死神から、
ピンボールに
誘われたんだ。
行きたい所に
行けない
もどかしさが、
人生に似ているね
と彼に話したら、
「そうかも知れないな」と、
欠けた歯で笑って、
最期にスコアを
666にして見せた。#詩書き #詩人 https://t.co/X0K2KAmZSb
破れた紙幣みたいに、
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 25, 2022
ボロボロにされた
世界を
カラスと一緒に
見ていたい
と思う時があって。
「君の代わりなんていないよ」と、
スポットライト色した無神経な攻め方じゃ、
綺麗になんか
なれなくて
なれなくて。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩人の輪
目の充血に
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 26, 2022
襲われて、
水晶色の空に
命乞いをする。
「目先の欲ばかり
見てるからだ」と、
鴉が俯瞰から
吹き出しを
降らせて来て。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい #詩人さんと繫がりたい #詩書きの輪
雑音を
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 27, 2022
拾ってしまう、
このエルフ耳が
嫌なんだよね。
鉛筆みたく
ピンピンに
尖らせるくらいなら、
「星みたいに
尖りまくってる!」
って
言われた方が
嬉しいよね。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩 #詩書きさんと仲良くなりたい #詩書きさんと繋がたい
「何しても長続きしないんです」
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 28, 2022
と、
誰かに本音を
吹き替えて貰った。
「ない。より、ある。だろ!」
と、
冬眠前に
カエルが
教えてくれた。
とりあえず、
「ある」
を探した。
「生きている」
と言う
「ある」が
あったわ。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩
消防士は言った。
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 29, 2022
「ベーコンって、焼きすぎると焦げるから気をつけな」と。
裁判官は反論する。
「カリカリになるまで焼くのが良いんだろうが!」と。
妹は冷めた口調で
言った。
「おやさい も たべなさい!」と。#詩人さんと繋がりたい#詩書きさんと繋がりたい #詩人 #詩書き #詩人の輪
#絵画 #イメージ #詩
— 沢井港一 (@k_s_no_eigashi) November 30, 2022
絶対に失敗しない本を
探していたら、
夏目漱石の猫が
航海図を持って来た。
「金は髑髏の形だにゃ!」と、
眼帯をした
本の挿絵が、
猫語を話して
来たから、
渋々
ダリの馬みたいに
細い足の
竹馬に乗って、
もう一度
歩き出すことに
したって訳。#詩人 #詩書き #猫 https://t.co/aqa1eDIJ6x
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