夏の穂高
離島に戻ってアルバムを開く。
そこには雲のかかっていない穂高連峰がある。
静謐な、清浄な梓川が流れていて、息を呑むような光景だった。
そして装備の行き渡った山男の姿から、キャンパーやら普段着、むしろこれからどこのcaféなのかと疑うような白ワンピまで、様々な姿の観光客が歩いていた。
こんな絵を撮るためには、肌を斬るように冷たい流れをざぶざぶと渡りきって、その対岸まで歩くほかはない。
各レストランもキャパオーバーだし、先を急ぐので軽食で済ませることにしたが、思いのほか胃に溜まった。
アガタベーカリーの牛乳パンという、信州のソウルフードということだった。
こうして森林に眠るのもいい体験だと思う。
ぜひ再訪したい場所が増えた。この場所から見上げる星空はどれほど素晴らしいものだろうか。
森には先住の民もいるので、ご機嫌を伺わないといけない。
彼らは極めて気ままに生活しているように見えた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?