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No.009:日本最大のビックマッチ!! 新日本プロレス WRESTLE KINGDOM15観戦日記@東京ドーム 1日目

皆さんこんにちは!サックスマン上野です!

 今回は先日行われた日本最大のビックマッチ、新日本プロレスの東京ドーム大会へ観戦に行きましたので、その模様をお伝えしたいと思います。

 毎年1月4日に行われる本大会は今年で15回目を迎える歴史ある大会で、通称”イッテンヨン”と呼ばれています。さらに今年は1月5日を含めて2日連続で行われる予定となっており、新日本プロレスにある数多くのベルトを巡った闘いが繰り広げられます。

本記事では各試合の模様を、私の個人的な感想を含めてお伝えしたいと思います。(新日本プロレスについては記事No.005をご参照下さい)

第0試合:「KOPW2021」進出権争奪ニュージャパンランボー

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 ニュージャパンランボーとは、シングルマッチからスタートして1分毎に1選手が入場してくる時間差バトルロイヤルです。この試合では21人の選手が参戦し、その中から勝ち残った4人の選手は”KOPW2021(2021年における最強を決めるタイトル)”への進出権が与えられます。

 この試合で特に印象に残ったのはBULLET CLUBの”クラウン・ジュエル”チェーズ・オーエンズ選手です。一番最初のシングルマッチから闘い、後続の参戦選手よりも不利な状況にもかかわらず、同ユニットの”ザ・ローグ・ジェネラル”バットラック・ファレ選手と共闘し、最後までリングに残り続けました。

またこの2人の選手に加え、ずっとリング下で戦っていた”漆黒のデスマスク”BUSHI選手と、一番最後に入場しただけで何もせず勝利を得た”敏腕プロデューサー”矢野通選手に進出権が与えられました。

 次の日の1月5日にKOPW2021を巡って4WAYマッチ(4人同時に戦う試合形式)が行われます。

第1試合:スペシャルシングルマッチ 高橋ヒロム VS エル・ファンタズモ

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 日本で行われたBEST OF THE SUPER Jr. 27覇者の”TICKING TIME BOMB”高橋ヒロム選手と、アメリカで行われたSUPER J-CUP2020覇者の”ELP”エル・ファンタズモ選手による日米対決は激闘となりましたが、どこか不穏な決着となりました。

 開始早々にファンタズモ選手はヒロム選手が持ってきたトロフィーを投げ捨て、強烈な張り手やスタイルズ・クラッシュ(参照:Wikipedia)などでヒロム選手を追い詰めていきますが、何か違和感を感じました。特に気になったのは、ファンタズモ選手の軽い蹴りに対してヒロム選手が非常に痛がっていたところです。ヒロム選手はレフェリーにファンタズモ選手の膝周りのチェックを要求しますが、試合は中断せず継続されました。

 それでもヒロム選手は何とか持ち前のフットワークで攻撃を耐え続け、最後はウラカン・ラナ(参照:Wikipedia)で勝利をつかみました。

 試合後の記者会見でヒロム選手は「試合は全くフェアじゃなかった。分からないがあいつは何か反則をしている、調べてくれ」と釈然としない様子。

 この不穏な試合から今後のJr.ヘビー級戦線で何か起きるかもしれません。1月5日にIWGP Jr.ヘビー級選手権試合で、王者の”BONE SOLDIER”石森太二選手に高橋ヒロム選手が挑戦します。

第2試合:IWGPタッグ選手権試合 ザック・セイバーJr.&タイチ VS タンガ・ロア&タマ・トンガ

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 BULLET CLUBと鈴木軍によるヒールユニット対決は反則技のオンパレードの戦いとなりました。

WORLD TAG LEGUE 2020を制覇したBULLET CLUBの”ザ・シルバー・バック”タンガ・ロア選手”ザ・グッド・バット・ガイ”タマ・トンガ選手は、絶妙な連携技で鈴木軍の”愛を捨てた聖帝”タイチ選手に集中攻撃を仕掛けていきます。

タッグパートナーの”サブミッション・マスター”ザック・セイバーJr.選手は得意の関節技を仕掛けて応戦しますが、BULLET CLUBの二人組は何とか耐え忍びます。

 そして後半にはセコンドについていたBULLET CLUBの邪道選手による竹刀攻撃などの反則攻撃が多発し、最後はタマ・トンガ選手が鈴木軍のアイアンフィンガー(鉄で出来ているグローブ)を奪い取り、アイアン・フィンガー・フロム・ヘル(地獄突き(参照:Wikipedia))でタイチ選手を葬り去りました。

第3試合:IWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦 KENTA VS 小島聡

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 IWGP USヘビー級王座への挑戦権を賭けたこの試合は、ベテランの”剛腕”小島聡選手の活躍が注目されました。目の負傷により欠場している”THE FLAMBOYANT”ジュース・ロビンソン選手の代打という形での挑戦となりましたが、50歳という高年齢での挑戦は珍しく、近年の新日本プロレスでは試合を組まれたことがありませんでした。

 さらに小島選手はIWGPヘビー級王座や三冠ヘビー級王座を獲得した経歴もあるため勝利が期待されましたが、”史上最悪の乱入者”KENTA選手のgo 2 sleep(参照:Wikipedia)により敗北してしまいました。

第4試合:スペシャルシングルマッチ 棚橋弘至 VS グレート・O・カーン

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”100年に1人の逸材”棚橋弘至選手”ドミネーター”グレート・O・カーン選手による師弟対決は涙あふれる試合でした。

グレート・O・カーン選手は棚橋選手の付け人として修業を積んだ後、イギリスへの長期遠征に臨み、去年の秋頃にヒールレスラーとなって凱旋帰国しました。

しかし昨今のコロナ渦により観客の声援が禁止され、従来の華々しい凱旋試合とはなりませんでした。

試合結果としては棚橋選手が勝ちましたが、記者会見では涙を堪えながら「今はグレート・O・カーンなりの爪痕をしっかり残している最中だから、今回は偶々勝っただけ。」とコメントを残し、敵ながらも弟子を思いやる気持ちが垣間見えました。

第5試合:スペシャルシングルマッチ オカダ・カズチカ VS ウィル・オスプレイ

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”レインメーカー”オカダ・カズチカ選手”The Commonwealth Kingpin”ウィル・オスプレイ選手による元戦友同士の対決はメインイベントに匹敵するような試合となりました。

ウィル・オスプレイ選手は元々CHAOSに所属していましたが、昨年の秋頃にリーダーのオカダ選手を裏切り、新ユニット”THE EMPIRE”を結成しました。今回の試合からは新しいコスチュームとガウンで入場して試合に臨みました(ガウンの裏面には昨年亡くなった木村花さんのお名前が...)。

しかしオカダ選手は約1年ぶりとなる必殺技”レインメーカー”(参照:Wikipedia )を炸裂させ、日本プロレス界を背負って立つプロレスラーの維持を見せつけました。

第6試合:IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合 内藤哲也 VS 飯伏幸太

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本大会のメインイベントは二冠王者の”制御不能のカリスマ”内藤哲也選手”ゴールデンスター”飯伏幸太選手による激しい試合となりました。

飯伏幸太選手は新日本プロレスに参戦して約12年が経っていましたが、一度もIWGPヘビー級王座を手にすることはできませんでした。昨年のG1 CLIMAX に優勝し二冠王座への挑戦権利証を保持していましたが、”SWITCH BLADE”ジェイ・ホワイト選手の反則技により敗れたことで挑戦権を失っていました。

しかし、二冠王者の内藤選手は「飯伏と防衛線をやりたい」と飯伏選手を指名し、念願のIWGPヘビー級王座とインターコンチネンタル王座への挑戦が実現しました。

試合は場外への断崖式フランケンシュタイナーやバレンティアなどが繰り出され激化しましたが、終盤には内藤選手の必殺技”デスティーノ”(参照:Wikipedia)がさく裂しかけます。ですが飯伏選手は何とかそれを食い止めて、必殺技の”カミゴェ”(参照:Wikipedia)を突き刺し、悲願の二冠王者となりました。

長年戦ってきた内藤選手からベルトを渡されると膝をつき、悲願達成を噛み締めました。翌日の1月5日にはジェイ・ホワイトとの防衛戦が予定されており、「僕は逃げない、負けない、あきらめない。そして明日、ジェイに勝って本当の神になる!」と宣言しました。

まとめ

昨今のコロナ渦の影響で声援ができない中、試合が盛り上がるのか不安でしたが、どの試合も声援代わりの拍手が鳴り響く見ごたえのある大会となりました。1月5日の大会もどのような展開になるのか非常に楽しみです!!





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