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『子どもへの究極の返事はオウム返し?』 保育士がおすすめする”親子のつながりを深める”言葉③

今日は3つ目、オウム返しについてです。

保育の世界ではオウム返しと言うと、
0歳児もしくは
1歳児の言葉の出始めた子どもが、
大人のしゃべる言葉を模倣すること
を指します。

🌱一般的な”オウム返し” 例えば…
大人「おいしい?」
→子ども「おいしー」

大人「ワンワンいるね。ワンワン」
→子ども「わんわん」

と言ったようなやり取りです。

今回のオウム返しのご紹介は、

大人の言葉を受けて
子どもがオウム返しをするのではなく

子どもの言葉を受けて大人がオウム返しをする”
実践テクニック
です。
早速みてみましょう。

例えば、お子さんが嬉しそうに
「今日ね、園で(あるいは学校で)
 鉄棒できたんだ!」と言われたら…
あなたはなんて返事をしますか?

「すごいね!」は、
あまり良い返事ではありません。
なぜなら、
お子さんが今日体験した内容も知らなければ
行為を見てもいないので、
何がすごいのか的外れな
返事になってしまいます。

となると、
「どんな技だったの?」
「誰と鉄棒をしたの?」
等、
聞きたくなりますよね。
ですが、ここは先走りすぎず
相手への質問はぐっと我慢しましょう。

お子さんに
「今日ね、園で(あるいは学校で)
 鉄棒できたんだ!」
と言われたときは…
ここは「へぇ今日鉄棒できたんだね!」
そっくりそのまま返す選択を持ちましょう。

これが今回紹介する技『オウム返し』です。

これを言われた子は、
的外れな大人の返事でもなく、
先走った大人の返事でもなく、
”今まさに自分が言ったこと”を、
この人はちゃんと聴いてくれている、
自分を肯定してくれている
と思うはずです。

お子さんが一回「うん!」と頷いた後は、
「どういう技をしたの?」、
「その技ができたときは嬉しかったんだね」など
お子さんの気持ちに寄り添いながら
話を聴いてあげましょう。


この技オウム返しを習得して、
毎日意識してお子さんに使っていくと、
お子さんの自己肯定感が高まったり、
伝えることがもっと楽しくなって、
言い回しが豊かになったり、
語彙が増える効果が期待できます。

会話をぜひ大切に楽しんでみてください。

応用篇
オウム返しは友人や同僚の悩み相談にも使えます。

話を聴いて欲しいのは
子どもだけではなく大人も一緒ですよね。
つまり、この技”オウム返し”
 友人や同僚にも応用することができます。

友人や同僚が、
「最近上手いかなくて辛いんだよ...。」と、
あなたに聞いてきたときに、
つい「頑張れ!」と励ましたくなったり、

「そういうときは俺だったら
 こうして乗り越えてるよ!」
など、
アドバイスをしたくなりますが、
ここも同じくぐっと我慢しましょう。

なぜなら、
相手はアドバイスが聞いてほしいのではなく
自分の辛いという思いを
ただ聴いて欲しいからです。

なので、
ここも必殺!”オウム返し”を使い
「そうかぁ、最近上手くいかなくて辛いんだね」
返してみましょう。

自分の話を変に脚色されることもなく、
切り返されることもないこの魔法の返事に、

『この人は丁寧に聴いてくれているんだ』という
安心感を持つことができますよ。

悩みを人に話していくと
解決の糸口が自分で見つけられることもあります。

相手の心をオウム返しで引き出しながら
一緒に解決を見いだせると、
相手との信頼関係はさらに深くなっていくことと思います。

お子さんの嬉しい体験にも、
パートナーが悩んでいるときもぜひ、
必殺!”オウム返し”を取り入れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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