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ハロー!ジャパニーズメタル その7

バウワウ(VOW WOW)は日本のハードロックバンド。「ロック・ミー・ナウ」(Rock Me Now)は「VIBe」というアルバムに入っている1曲です。

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バウワウは世界をまたにかけて活躍した。1970年代半ばより活動を開始し80年代のメンバーチェンジ、90年代の解散、再結成。2000年代に入っても活動をしている。現状は充電期間なのでしょうか?直近の状況はわかりません。

バウワウとは何か?

バウワウは王者の風格を感じるバンドです。

別格扱いというか、ジャパニーズメタルのなかに位置づけての語りではないと考えます。別格という言葉は正確ではないです。

バンド同士に先輩後輩関係があっても、格はないはずです。「別枠」という表現がピッタリかと考えます。良いも悪いなく別の次元で感じる音楽だと思います。

至宝の一曲「ロック・ミー・ナウ」

曲はどこから聞いても「王者の音楽」です。初めから聞いても、1分後でも2分後、3分後どこから聞き始めても、切り出してもそうです。

イントロはシングルトーンのリフを2回繰り返して歌が始まる。歌になるとギターはバッキングに徹する、リズム隊は安定を築く、キーボードは音の厚みと華やかさを演出する。ひたすらボーカルに歌わせる。


サビ部分はすぐに到来し「ロック・ミー・ナウ」という曲なんだ、とわかります。

2回目に来るサビの部分は、1度目とは違う聞かせ方をします。サビへの入り方も飽きさせなく同じ入り方をしません。

サビの部分「ロック・ミー・ナウ」で言えば、曲を通じて同じ聞かせ方は無くというよりも、多彩な聞かせ方をさせてくれます。

ボーカル単体で、コーラスをつけて、ギターが裏で歌ってみたり、キーボードが厚みつけたり、テンポを落としたかけ合いシャウトコーラスなどなど。

ハードロックバンドの売りのギターソロにしても、前半は技巧的な速弾きと後半はスッとペースを落としてギターの伸びやかなディストーションサウンドを聞かせる。

また、ベースはビートの安定。曲の心地良さの一因でしょうか。それを言えば、ドラムも一定に徹するところが聞き逃せないと思います。サビの部分のバリエーションに合わせていけば、多彩なドラミングが出来るはずですが、あえて一定に努めている。

私がプロレスラーだったら、入場テーマ曲に採用します。このサウンドを背景に長い花道から入場できたら、試合はすぐにせずにサビの部分に合うようにリングにあがり、リングアナウンサーからマイクを奪い「ロック・ミー・ナウ」のサビ部分を歌って、歌い終えたら試合をせずにリングを降りて控室に戻ります。

付き人に「バウワウは最高だな、プロレスやってる場合じゃないな」と言うと思います。

直接的なまっすぐなサウンドというよりも、縦横無尽な拡がりのある音・空間系の音・王者の音がバウワウの魅力です。

サビが多彩なのでどこから聴き始めても「ロック・ミー・ナウ」を楽しめます。

バウワウ「ロック・ミー・ナウ」1988年リリース、アルバム「VIBe」の一曲


ハロー!ジャパニーズメタル

シティポップが海外から注目されています。70年代後半から80年代の日本のポップス音楽です。特徴は都会的な雰囲気です。

同時代に流れた音楽にジャパニーズメタルがあります。特徴は世界を目指す音楽です。こちらだって起源はイギリス、アメリカで洋楽志向。ブルース、ロック、ハードロック、ヘビーメタルと様式起源は異なるけれども、同じように日本語に乗せるのに苦労している。ジャパニーズメタルの至宝の曲をどうぞ。

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