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ジェームズ・ウェッブ🛰️宇宙望遠鏡がいよいよ打ち上げ🚀
現在のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の様子
先日クラブハウスの夕方🌇星空ラウンジ☆で話題にしたジェームズ(ジェイムズ)・ウェッブ宇宙望遠鏡についてその後いろいろ調べ直したので、記事にしました。
stand.fmでも収録したので、そちらも聴いてみてください☆↓↓↓↓↓↓
12/24に延期しました。
何回延期になるのかわかりませんが、もう驚きませんね。年内にはうち上がりますように。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAが中心となって開発している宇宙望遠鏡で、当初2011年に打ち上げ予定とされていたようですが、延期が続き、やっと最後のテストが8月26日に終了したようです。
打ち上げは2021年10月31日を予定していましたが、12月18日に延期になりました。↓
12月18日から22日に延期されました。年内にはなんとか打ち上がりそうですね!
The James Webb Space Telescope’s target launch date is moving from Dec. 18 to no earlier than Dec. 22 to allow for additional testing, following an incident during launch preparations that caused a vibration throughout the observatory. More details: https://t.co/ALRUp69nsT. pic.twitter.com/QL3P1AssTK
— NASA Webb Telescope (@NASAWebb) November 22, 2021
テストが終了したニュース記事がこちら↓
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とは
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はJWST(James Webb Space Telescope)とも書かれます。
NASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)、カナダ宇宙庁の共同プロジェクトです。
主鏡は6.5m。鏡はベリリウム製で極薄の純金でコーティングされて、反射能力を最大化しているとのこと。1枚鏡ではなく、18枚の六角形のセグメントにわかれていて、1枚20kgで幅1.3mとなっています。
口径は全体でHST(2.4m)の2.5倍で面積は7倍となり、性能は100倍になるといわれています。
折り紙アートのようにコンパクトに折り畳まれ、ロケットのペイロードフェアリング内にギリギリ収納できるようです。
【スペック】
場所 太陽と地球のラグランジュ点L2(地球から150万km)
由来 NASAの第2代長官のジェームズ・E・ウェッブに因む
鏡の大きさ 主鏡6.5m(六角形の鏡が18枚)
焦点距離 131.4m
全長 高さ12m。サンシールドは長さ21m、幅14.5m。
重さ 6.2t(トン)
サンシールドについて↓
ラグランジュ点について
JWSTはラグランジュ点(ラグランジュポイント)のL2ということですが、太陽と地球と重力が釣り合うポイントで、L1~L5までの5つあり、今回のL2は太陽、地球の延長上にあるところで、ラグランジュポイントの中では、地球に近いところです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60203429/picture_pc_1cb6dca6171e7a50aa5768b2daea8055.png?width=800)
(画像はWikipediaより)
ハッブル宇宙望遠鏡について
これまで長い間宇宙望遠鏡として働いてきたハッブル宇宙望遠鏡(HST,Habble Space Telescope)は1990年に打ち上げられた宇宙望遠鏡です。
【スペック】
場所 地上600kmの地球周回軌道上
由来 エドウィン・ハッブルに因む
鏡の大きさ 主鏡2.4m(六角形の鏡が18枚)
全長 13.1m
重さ 11t(トン)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60207223/picture_pc_a3b9854048ec16fa9f811e59f88a006f.jpg?width=800)
(画像はWikipediaより)
二つの宇宙望遠鏡の違い
上記にスペックにも書きましたが、口径が大きく違うということと、場所が違うということで、かなり性能が変わってくるのでないかと思います。
HSTの地球周回軌道となると、地球の影に入ってしまうと撮影できる範囲が狭まってしまうので、ラグランジュ点であれば地球が邪魔にならなくなります。
HSTは打ち上げた直後にもトラブルに見回れ、宇宙飛行士が修理にいくということがあったようですが、それは地上600kmだからできること。150万kmも離れるとそれは難しくなると思われるので、何重ものトラブル回避のためのシステムを準備したり、ロボットが修理できるような体制を組まなければ難しいのかなと感じました。
また、HSTは可視光での撮影でしたが、JWSTは赤外線で撮影するようです。宇宙の起源や遠くの天体、地球外生命体を探すためにはより遠くの波長をとらえる必要があり、遠くの光をとらえるためには赤外線がよいとのこと。なので、送られてくる画像はHSTとは違ったものになるのかなと思っています。
延期が続いていた
NASAは一時、JWSTを2007年に打ち上げることを目指していましたが、延期が続いていました。
2003年には、2010年に観測活動を終えることになっていたHSTの後継機として2011年に打ち上げが予定となっていました。
開発が順調に進まず、HSTの修理で延命したこともあり、2010年には2015年に延期。
2016年に組み立てが終了し、2018年にジョンソン宇宙センターで打ち上げが予定されたが、2017年に各種機器の統合が遅れていることから2019年の完成に。2018年にネジの緩みがあり、打ち上げを2021年3月に延期。新型コロナの影響と技術的なもんだいで10月31日に再延期された。
(Wikipediaより抜粋)
打ち上げについて
現在最終テストを終えたJWST終えたはギアナに輸送され、到着後は輸送時に破損していないかのチェック、スラスタ用のヒドラジンを充填するなどの作業があります。
その後アリアン5(Ariane 5)ロケットに取り付けられ、発射台に向かいます。
10月31日に打ち上げを行う予定です。
打ち上げから半年は試運転期間となり、2022年に運用開始という予定です。
その他の宇宙望遠鏡
ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、電波と、電磁波の波長ごとに分類されている。Wikipediaの一覧からまだ停止となっていないものを1~2個書き出してみました。
ガンマ線ーAGILE、GLASTなど
X線ーチャンドラ、すざくなど
紫外線ーアストロサット、スウィフトガンマ線放射観測機など
可視光線ーハッブル宇宙望遠鏡、ガイア計画など
赤外線ージェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、SWASなど
マイクロ波ーオーディンなど
電波ーRadioAstronなど
素粒子観測ーDAMPEなど
重力波ーLISA
もう既に運用停止となっているのも含め、とてもたくさんあるので、ぜひ検索してみてください。
ハッブルやジェームズ・ウェッブほどの大きな望遠鏡はないようです。
(9/9追記)
12/18に延期に
9/9の記事で、また延期になることが書かれていました。これ以上延期にならないといいですね。
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