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◆漢方・中医学用語を簡単にご紹介◆

こちらのnoteはPodcast番組『コータの漢方RADIO』をお聴きのリスナーさん向けに中医学・漢方の用語をわかりやすく簡単に知っていただくためのものです。

Podcast番組はこちらから

気、血、水、肝、腎など・・・・

専門的な言葉はなるべく使わないようにしておりますが、初めて聴いた方などは用語だけでもアレルギーを起こしがちなので、こちらのnoteをご覧いただけるとより、Podcast番組や、他のnoteの記事を楽しんでもらえると思います。

☆気血水


中医学(漢方)では『気(き)・血(けつ)・水(すい)』は人間が生きていく上で欠かせない、カラダを作る3本柱と考えます。この3つが過不足なく、しっかり巡っている状態が『健康』だと考えます。


『気』の働き=目には見えない大切なエネルギー。

生命力の源とされ、血や水の流れを良くしたり、カラダを温めたり、病気を防ぐ働きがあると考えます。

『血』の働き=血管内を流れて全身を巡る栄養のある成分。

全身を巡って酸素や栄養を届けます。また臓器の働きを高めて精神を安定させます。

『水』の働き=血液以外のリンパ液などの体内を潤す液体

体内にある血以外の水分のことで、全身を潤す働きの他、血の原料にもなります。


☆五臓

中医学ではカラダを構成する5つの場所を『五臓(ごぞう)』と呼び、お互いに助け合ったり、牽制し合ったりしてバランスを保っています。

『肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)』の5つですが、現代医学の臓器の働きにプラスして独特の働きがあるのが特徴です。


肝・・・肝の主な働きは血の貯蔵と流れと調節と気を巡らせる働きです。

気と血というカラダのエネルギー循環のコントローラー的存在。ストレス疲労に弱く、肝が弱ると気分の不調や自律神経の失調が起こりやすくなります。

【つながりがあるもの・・・季節=春 感情=怒 自然界=木 味=酸味 カラダ=目・胆】 


心・・・心は文字通り『こころ』の状態と生理学的な心臓の働き、血を全身に巡らせるポンプのような働きがあります。

心の弱りは血圧、動悸、息切れ、などの循環器の弱りと同時に『ココロ』の状態、精神的な不調も起こりやすくなります。

【つながりがあるもの・・・季節=夏 感情=喜(笑) 自然界=火 味=苦味 カラダ=小腸・舌】


脾・・・脾は生理学的な胃腸にイメージが近い場所。


食べたものからカラダの栄養を作る、カラダの『母なる大地』カラダの元気を作り出す大切な場所です。脾(ひ)が弱いと『ひ弱』となり、様々な不調が起こります。

【つながりがあるもの・・・季節=土用 感情=思(憂) 自然界=土 味=甘味 カラダ=胃・口】


肺・・・肺は生理学的は肺同様、呼吸をつかさどる場所で、脾で作られた栄養から『気』を作り出す場所。


肺が弱るとアレルギーなど呼吸器の疾患や肌のトラブルが起こりやすくなると考えます。

【つながりがあるもの・・・季節=秋 感情=悲 自然界=金 味=辛味 カラダ=大腸・鼻】


腎・・・腎は生命活動、生殖活動、成長や老化と繋がり深い場所。


カラダの水分調節や、潤いとも繋がりが深くあります。血の生成にも関わる臓器で、冷えに弱く、腎が弱ると男女の生殖機能の低下、老化が早まるなどの不調も。

【つながりがあるもの・・・季節=冬 感情=恐 自然界=水 味=鹹味 カラダ=腎・膀胱】


※今回はわかりやすく中医学用語をお伝えするため、簡易的な表現を使っております。一部正式な中医学の表現とな異なる箇所などありますが、御理解の上御覧ください。

さらに詳しく知りたい方はこちらのnote記事を御覧ください。

【五臓の詳しい内容はこちら】

https://note.com/sawataya/m/mbef38c8bbb9d


【中医学・漢方の基礎知識はこちら】


https://note.com/sawataya/m/mc28c6ffd260a


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