漢方的・カラダを養う5つの味〜甘味編〜【漢方的食養生】
今回も前回に引き続き中医学の基本的な理論の1つである
『五味〜五つの味』
についての続きをお届けしたいと思います。
前回は酸味と苦味についてお届けしました。
酸味と苦味に比べると今回の甘味、そして次回にご紹介する予定の鹹味(かんみ・塩辛い味)、辛味は普段から口にする機会の多い味だと思います。
それだけに上手に活用する方法を知っていただきたい味だと思います。
今回は
漢方的五臓を養う5つの味〜『脾』を養う甘味編〜【漢方的食養生】
というテーマでお届け致します。
☆みんな大好き!『甘味』
甘いモノは基本的にみなさん好きだと思います。
僕もお酒も飲みますが、カスタードクリーム系を中心に甘い物もかなりいけるほうです。
さて、そんな『甘味』の中医学的な考え方ですが
甘味は脾(いわゆる解剖学的な「脾臓」ではなく、ここでの脾は消化系の臓器をさす)を養う。
脾は口に反映する。
脾は消化吸収や栄養物、水分を全身に運んだり、統血(血液が漏れ出さないようにする)作用があると考えられております。
そして甘味には調和、補う作用があると考えられています。
ここでご注意いただきたいことは
「そうか、私は胃腸が弱いから大好きな甘いものをもっとたくさん食べるといいんですね!」
ではないということです。
大前提として、ここで言う「甘味」というのは砂糖を沢山つかった『甘味』ではありません。
自然の食べ物が持っている甘味です。
砂糖を使用して甘くした料理などではなく、素材が持っている自然の甘味を指しています。
甘味のある食材の代表格は
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