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受験シーズン到来〜本番を最高の体調で迎えるための養生法②〜【漢方的生活養生】



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前回より受験シーズン到来ということで、受験生に限らず大切な本番の日に最高のパフォーマンスが出せるような体調管理法、養生法についてお届けしております。

今回は

受験シーズン到来〜本番を最高の体調で迎えるための養生法②〜【漢方的生活養生】

#漢方的生活養生

というテーマでお届けいたします。

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【意外とやりがちな『風邪を引きやすい・不調を起こしやすい生活習慣』】

前回は受験当日や大切な本番前に体調を崩さないための大きなポイントをお伝えしましたが、今回は意外と多くの方がやってしまいがちな

『病気になりやすい・風邪をひきやすい生活習慣』

をご紹介しながら当日最高の状態で迎えられるような生活習慣をご紹介したいと思います。

病気にならない、風邪を引かないためには取り入れておきたい様々な

プラスの養生

もありますが、気をつけたい、風邪を引きやすくする

マイナスの習慣

もたくさんあります。

プラスのことをたくさんする前に、マイナスのことを減らすことも肝腎です。

①寝不足

これは前回お伝えした

『疲れをためない』

のところでも触れましたが、寝不足は脳の働きを低下させ、思考力を低下させます。

受験にとって一番のマイナスですよね。

寝不足の状態で脳がきちんと働いていないとせっかく勉強した内容も頭に入らないし、集中力も低下して机には長時間向かっていても効率の悪い勉強法になってしまいます。

さらにやっかいなのが寝不足による疲労の蓄積は受験の時期に大切な免疫力を低下させます。

できるだけ11時には寝てきちんと6〜7時には起きる習慣をつけておきましょう。

必要な睡眠時間をまず確保して、そこから一日のスケジュールを作りましょう。

②昼寝・こたつでのうたた寝は風邪の元!

寒い時期ついつい暖かい昼間の時間や寒いのでコタツで勉强していたらついつい『うたた寝』をしてしまう・・・受験の風物詩のような光景ですが注意が必要です。

コタツでのうたた寝は過度の熱をカラダにこもらせて、口の乾きを生み出したり、熱くて変な汗をかいてしまうので、その汗でカラダが逆に冷えてしまい、カラダの様々な機能を低下させます。

当然汗をかいたあとにカラダが冷えて非常に風邪もひきやすい状態となります。

また、こたつでうたた寝しないのと同じぐらい昼寝の仕方も重要です。

昼寝でちょっと脳を休ませることは勉強の効率もあがるので非常に良いことなのですが、昼寝時間が長すぎると夜の睡眠のバランスが狂ってしまいます。

また、長時間の昼寝はカラダを深い睡眠状態にしてしまうので、短い時間でも脳の小休止にはなるので、昼寝は15分〜20分程度にするようにしましょう。

③『受験太りが心配』と炭水化物をカットしすぎる

最後は炭水化物です。

受験生は最後の大会が終わると部活を引退したり、寒さと勉強時間確保のため運動量が一気に減少する方が少なくありません。

『受験太り』よく耳にしますよね。

てっとり早いダイエット方法として多くの方が行うダイエット方が『糖質カット』です。

炭水化物などを極端にとらなくなるダイエットで多くの方が行っております。

普段なら良いのですが、受験生や大切な本番を控えている方は注意が必要です。

炭水化物は肝臓で脳や筋肉のエネルギーになる糖質に変わります。

炭水化物は太る、というイメージが有ると思いますが、食べ過ぎはもちろんいけませんが、脳を動かすための大切なエネルギー源です。

試験の本番の時はもちろんですが、しっかり勉强しないといけない受験にはとても大切な栄養素。

毎日しっかりとお米を食べて大切な脳にエネルギー補給をしましょう。

受験太りが気になる方はできるだけ白米や玄米で炭水化物を取るのがおすすめです。

麺類は味付けが濃くなったり、ソースやスープなどに脂質が多く含まれているものが多いので気をつけましょう。

パンも良いのですが、菓子パンや惣菜パン、バターなどの脂質が多く含まれたパンも多いので食べる種類には気をつけましょう。


【本番当日に注意してほしいこと】

最後は試験当日、本番当日に向けた体調管理の注意点です。

本番の直前から前日にかけておすすめしたい習慣を6つご紹介します。

1)試験当日の朝はちょっと熱めのシャワーで交感神経スイッチオン

41℃〜42℃ぐらいのちょっと集めのシャワーは交感神経を優位にしてカラダのスイッチをオンにしてくれます。朝から気持ちをしゃっきりして、気合を入れたいときは『ちょっと熱いかな?』というぐらいのシャワーを浴びて行きましょう。

2)朝は適度な糖質の補給を

先程もお伝えしましたが糖質、炭水化物は大切な脳のエネルギー源です。

日頃から朝食をしっかり食べられる方は良いですが、普段からそれほど食べない方が『本番だから!』と無理してモリモリ食べる必要はありません。

漢方でも朝の時間帯は排泄の時間と考え、起きてしばらくしてからが胃腸の時間と考えます。試験の合間にちょっとおにぎりなどもおすすめですし、朝起きたらバナナや甘みをつけた飲み物などで糖質を少し補給しておくと良いでしょう。

その際はできるだけ消化の良い、温かいメニューを選びましょう。


3)お昼ご飯も大切

試験や本番で勝つために『お昼はもちろん!カツ丼!』

では持ちろありません。

お昼ごはんは消化がよく脳にエネルギーが行きやすい

おにぎり

がやっぱりおすすめです。

消化の悪いものは胃腸に負担がかかり昼食後の思わぬ眠気の原因にもなります。

具を鮭やツナなどのタンパク質豊富な物を入れることでバランスの良い食事でエネルギー補給ができます。

ガッツリ一度にお昼ごはんを食べなくても大丈夫なので、試験などの合間にちょこちょこ補給するのもおすすめです。


4)事前にはガムを噛むなど、噛むことで自律神経の働きを整えるセロトニンの働きを活性化!

試験本番直前に過緊張にならないようにガムなどを使って『噛む』こともおすすめです。

プロ野球などのスポーツ選手が試合中やアップの時にガムなどを噛むことは有名ですが、あれは噛むことで『ストレスコントローラー』と言われるセロトニンの働きを活性化させるためにやっているのです。

口に入れるものでオススメなのは、緊張しやすい方は薬膳では気の巡りを整えると言われている香りのよいハーブ系の飴やタブレットなどを活用しても良いでしょう。飲み物をハーブティーなど香りの良いお茶にするのもおすすめです。

また、酸味はストレスで弱る『肝』を助けると漢方では考えます。

試験の合間に梅干しなども食べたりしするのも胃腸も気分もスッキリするのでおすすめです。

5)試験の前の晩は無理して早く寝ようとせず、いつもと同じリズムで寝起きするように事前に整えておきましょう。

試験の前日は『明日試験だから早く寝る!』と言って普段11時に寝ているのに急に9時頃から寝ようとするのは逆効果。いつもと同じリズムで。それだけに日頃の生活リズムが大切です。

試験当日の起床時間を確認して、それに合わせて日頃の起床時間、就寝時間などを決めておくと体内時計のズレもなく良いリズムで当日を迎えられるでしょう。

6)夜はゆっくり入浴

夜はゆっくり湯船につかって副交感神経を刺激してリラックスしてから寝ましょう。できるだけ消化の良い夕飯で睡眠の質もアップしましょう。

朝のシャワーは熱めがおすすめとお伝えしましたが、前日の夜は38℃〜40℃ぐらいのぬるめのお風呂にゆっくりつかり、睡眠の質を高める副交感神経を優位にしましょう。

2回に渡り受験や大切な本番に良いパフォーマンスを出すための養生法についてお届け致しました。

とにかく当日までに風邪を引かない、体調を崩さない、せっかく頑張ったのですから当日にしっかり力を出すことも大切な試験対策です。

受験生の皆さん、応援しております。

保護者の方も小中学生ぐらいだと自己管理がまだ難しいので保護者の考え方がとても大切です。

『良かれ』

と思ってやってあげていたことが意外と逆効果、なんてこともあるので、今回の内容がお役に立てばとても嬉しいです。

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