■クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)における新型コロナウイルス感染拡大という人道危機について: 解決案!
■クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)における新型コロナウイルス感染拡大という人道危機について: 解決案!
文責: 澤田石 順 jsawa@nifty.com
version 1.1 / 2020.2.13 (version 1, 2/12)
文書の所在→ https://note.com/sawataishi/n/naf8a771b4048
▼現状認識: 感染拡大防止の原則から逸脱した政府の対応による現実
1) 通常は24時間以内で終わる検疫を意図的に延伸して、船内に封じ込めたこと
感染拡大を防ぐための隔離とは、1人1人を個室にて管理することなのに政府は基本的ミスを継続している。船という閉鎖空間に人々を閉じこめることは感染拡大(アウトブレイク)をもたらすので直ちに中止せよと提唱した医師達の提言を政府は無視した(私は友人夫婦が不当に閉じこめられたことが契機で、2月5日より船内アウトブレイクが確実等の理由で反対の言論活動開始)。
現実に船内感染は拡大しており、速度が増しているように見える。もしも、船内に閉じこめるとしたら、船内の全員が一人で居住し、食糧や薬を配布する人は防護服を着用してなければならなかった。このことは医療の常識であり、後知恵ではない。全員が一人で住むという正しい意味での個室隔離はもともと不可能であり、それができないことは致し方なかったとしても、食糧等を配布する船員は防護服なしで作業をしてきたことは政府の大失策である。船員の多くは多人数の部屋で居住しており、全く感染拡大防止のための基本的やり方になってない
2) 発熱とか咳などの有症状者にウイルス検査をして陽性の人のみ病院に搬送という過ち
遺伝子検査で陽性は感染を証明するが、陰性は感染してない証明にならないことは医学的常識である。しかるに、症状があるのに陰性な人を船に止めたために、感染が拡大したことは明白。現実世界よりも法律の墨守を優先する悪弊がまたも現出した
3) 65才以上の高齢者や持病をかかえるハイリスク者への対応が不足
入港前から高齢者が過半数かそれ以上いることを政府は把握していたはずだ。そのような人々の少なからずは高血圧・糖尿病などの薬を内服していることも明らかであった。
ハイリスクの意味は三重である。第一に感染しやすいこと、第二に感染した場合に重症となり生命の危機におちいる公算が少なくないこと、第三に感染はしなくても薬が途切れたりストレスで体調が悪化すること。現に、高齢者あるいは持病を有する方の少なからずが、感染症状なしでの体調悪化で救急搬送されてきた
4) 日本政府の信頼が失墜した、あるいはしつつある
前述の誤った対応による不必要な被害は諸国のマスコミが知ることとなり、広く報道され、日本政府の能力に疑問が呈されるに至った。オリンピックの開催は危機に瀕している。
▼政府に速やかな実行を求める
1) 風邪などの症状を呈している全員(船員であれ乗客であれ)を医療機関に搬送する。検査はその後とする
2) 乗客に食物や薬を配布する乗務員には防護服を着用させる
3) 風邪症状なき体調不良の人々(船員であれ乗客であれ)を直ちに医療機関、自宅あるいはホテル等に搬送する(自宅が国内にある人・無い人のそれぞれの希望に任せる)。薬が切れたいかなる病気の人も同様に
4) 体調良好の人々については、年齢が高い順番に下船させること。検査はその後に
5) 乗客および船員の個室隔離率を高めること。すなわち下船した乗客の部屋を消毒して、そこに一人で宿泊してもらう。高齢から若年の順番で
6) 政府は下船した前述の人々全員について、リレーショナルデータベースに詳細に記録して、当局者は確実にモニターする。特に大切なことは自宅やホテル等で待機する人々に関しては、体温計を与えたり、メモ帳を提供して、二週間の外出禁止を求め、当局者は毎日インタビューすること。
▼政府に求めることの補足
a) 国籍にかかわらず、すべての費用は国庫から支出すること。そのことを閣議決定して、速やかに声明する
b) 日本国籍でない人々の一時滞在場所については、中国人観光客の減少により空いたホテル等で確保する。その際、地元の開業医に感染防御対策の管理・指導と健康相談をしてくれるように任意で依頼する。任意でそれをしてくれる開業医には患者ないし被観察者一日1人あたり一万円を国費で支給する(文書での契約は当然)
c) 乗客・船員が所属する諸国の大使館と連絡調整する窓口・担当者を決定する。ある国が自国民を保護するためチャーター便で帰国させるようなことを日本政府に要求した場合、例外なく承諾して、一日も早く帰国できるように可能なあるよる努力をする。
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