『飲食版 悪魔の辞典』 エピソード6~エライ人の帰還
この記事はなに?
・こんな感じの「辞書の項目風 業界ブラックジョーク」集。
・投稿のほとんどは当事者の飲食従事者さん達によるものです。
・掲載にあたり「悪魔度を強める」編集あり。原文のツイートも埋め込んであるので、あわせてお楽しみください。
#飲食版悪魔の辞典 2019.11.17 昼〜
【値段】
店側が打ち出す自己評価。なので、お客様は納得すれば買うことができるし、納得しなければ買わなくても良い。
【店泊】
遅刻防止のための最強カード。常習性も高く、新入りは先輩の場所を把握してから残った場所を取る。
【チャンバー】
スタッフを閉じ込めるためのスペース。
【朝礼夕礼】
めんどくさい経営母体をもつ店が、謎の儀式をする時間。
【日本一の朝礼】
大声を張り上げ、泣きながら仲間と夢を語れる空間。ただし強制性あり。
【半額フェア】
会計が半額になるのではなく、会計の半額分の次回用チケットがもらえるフェア。
【周年祭】
常連様からさらに年に一度、金をむしり取れるチャンスのこと。
【早上がり】
1.小さい店では、神様の思し召し。
2.人が多い店では、他の先輩一人一人にお先に失礼しますの挨拶をしてるうちに最初の先輩がもう帰っている。
【完パケ】
全ての客が完全に退店すること。〈→ノーゲスト〉
ホールスタッフの喜びの掛け声としても使われる。
【冷房】
夏場の厨房における、生命維持装置。涼しくなるのではなく、ギリギリ人が生きられるようになる。
【解凍】
1.料理人が季節を感じる手段の一。夏と冬でリアルに所要時間が3〜4時間以上は変わるので、仕込みの順序を大きく変える。
2.冬場にやり忘れると死。
【ストッカー】
1.超低温で長期保管を実現できる冷凍庫。−60℃!
2.上面のフラットが物置として最適。同時に、そこは開閉時のフタでもある。そのため、上に物を置くスタッフと中の物を取りたいスタッフ間での戦争がおきる。
【電話予約】
肉体的疲労を精神的疲労に変換する業務。
【web予約】
ステルス爆撃。
【営業】
1.店を開けて商売を営むこと。
2.ヒマな時に集客のために行う涙ぐましい努力。2019年現在でも電話営業、訪問営業を行う飲食店が実在する。
【デシャップ】
1.その店の共用語を使わないとオーダーが通らない関所。
2.伝票のスペルミスがあると、「こんな料理ねーよ」とキッチンがタバコを吸いに行くところを間近で見れる観光名所。
【ファイヤー】
本来火を入れないデザートでも、火を入れてくれと頼む謎のオーダーシステム。
【背中】
1.強く逞しく優しいもの。ただし、見せている側にとっては。
2.見ている側にはそもそも見えないし、見方もわからないもの。
3.なのに、なぜか人気の教育方法。
【駐車場】
1.首都圏の飲食店にとっては負債の塊。しかし、無いことを伝えるとキレられるもの。
2.用意したらしたで「アルコールを提供するのに駐車場があるのは飲酒運転の助長」という理不尽なクレームが入るもの。
【高級店】
1.客側の評価。主に飲食に際して支払う金額が大きい店を指す。
2.飲食業従事者が発言する場合、支払額だけでなくその人の能力や価値観を測られる場合もある。
【笑顔】
全国の飲食店で、もっとも作られているもの。
※↓投稿意図と後日談。あなたはの受け取り方は、「天使」と「悪魔」どちらでしたか?
「エピソード7」につづく!
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