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『飲食版 悪魔の辞典』 エピソード4~新たなる疲労

この記事はなに?

・こんな感じの「辞書の項目風 業界ブラックジョーク」集。
・投稿のほとんどは当事者の飲食従事者さん達によるものです。
・掲載にあたり「悪魔度を強める」編集あり。原文のツイートも埋め込んであるので、あわせてお楽しみください。

#飲食版悪魔の辞典 2019.11.16 昼〜

【食洗機】
開閉時の蓋で箸を折るための機械。

【見積書】
1.お客様により良いサービスを新たに提案できる便利な紙。
2.お客様未満にお店のスタンスを告げて門前払いできる便利な紙。

【予算】
サービスは無料ではないことを相互確認するための数字。
料理人は予算相当のサービスを提供する義務があるが、お客様も予算以上のサービスを受けんと欲する場合は相応の義務を負う。

【ご予約】
1.仕事量と売上の目処を立てられるようになる、ありがたい存在。
2.キャンセルによって、仕事量と売上の目処をぶち壊してくれる存在。

【定期清掃】
チェーン店が独断で一時的に店を閉めたい時の口実。後にバレやすい。
→「設備点検」「本日貸切」

【未経験中途採用】
1.苦しまぎれの有料ガチャ。ごくまれに当たるが、排出確率が書いていないあたり極めて危険。
2.掲載基準の厳しい場所で求人するために仕方なく書かれている口上。実際には上記理由で未経験が相手にされることは稀。

【大入手当】
売上が極めていい日に出勤した従業員に、ごくまれに支払われる。たいていもらったほうがやるせない気持ちになる。

【キャリア形成のため39歳以下】
1.「未経験中途採用」のリスクを低減させる魔法の言葉。とはいえリスクが消える訳ではない。
2.逆に20代30代の働き盛りなら、これから経験値いくらでも稼げる!是非来て!(切実

【残業】
経験の浅い人が、短い日数で経験値を荒稼ぎできるチート行為。ただし、「短い日数」とは必ずしも「短い時間」を意味しない。

【ご奉仕】
心からそうしたいと思った時に、自然と湧き出てくる気持ち。あまり湧き出てこない。

【柳刃包丁】
1.刺身包丁のこと。カッコイイ&持ってることが多いので、料理人同士の道具マウントは大体これで行われる。てっさや蛸引も同カテゴリに含まれる。

【出刃包丁】
もっとも応用範囲の広い包丁。おもに鈍器として。

【薄刃包丁】
菜切包丁。地味な子。

【桂剥き】
主に専門学校卒に好まれる、料理人同士のデュエルルール。

【包丁研ぎ】
1.一日の最後に訪れる心の安らぎ。仕上げ砥石までやり切って刃筋に映る景色を見て幸せを感じる。ただし肉体的には割とつらい時がある。
2.そう思うだろう? アンタもッ!!

【後ろ通ります】
狭い厨房の中で人の後ろを通る時にかける言葉。唱えないと、低確率で同僚に怪我を負わせることができる。

【調理師免許】
厚生労働省管轄の資格。国家資格のなかでも、とくに難しくもないし働くために必須の資格でもない。

【ふぐ免許】
1.都道府県の管轄なので、受験会場によって難易度が違う資格。簡単な県に遠征して免許を取る人もいる。そのため、マウントをとられたら何県産か聞いてみよう。
2.ちなみに東京産と神奈川産はガチ勢。

【衛生検査・監査】
1.定期的に行われる立ち入り検査。日頃から清掃や衛生意識をもっていればひっかかるめられることはない。
2.店舗の内装設計の時点でクリアが不可能になっている場合も。

エピソード5」につづく!

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