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【パニック障害】戦略的な薬の飲み方減らし方

私は自分で言うのもなんですが、パニック経験が豊富な方だと思います。

ごく軽いものからへビー級まで様々な経験をしてきました。
でも上には上がいて、家から一歩も外に出れないわけではないですし、同じ病名でも何が駄目なのか人それぞれ、症状の出方も人それぞれ。
すべてを語れるわけではありません。

そのような中でも日々試行錯誤して見出だしていった対処法は人によっては参考になるかもしれないので、今日は私個人の薬との付き合い方について書いてみたいと思います^ ^

★目次

--これまでのパニック経験とパニック発作の起きやすい状況

--電車が怖い…どうしたらいい?

--第一段階:発作直後の脳が敏感な時は

--第二段階:少し落ち着いたがまだ辛い時は

--第三段階:薬を飲まなくても大丈夫かの見極め方

--プライドは捨てて身体の声に耳を傾けよう

--アクセルは踏み続けない

これまでのパニック経験とパニック発作の起きやすい状況。

一番最初にあれ?なんだか電車に乗っているのが怖いと感じたのは大学生の時でした。
それは軽いものだったので、電車から降りるほどでもないし、一時的なものだったようで気付いたら気にならなくなっていました。

その次に症状が出たのは、エステティシャンの時…。
私は当時営業が嫌でたまらなく、、ある方に契約の話をすることになっていて、でも先月チケット買ってもらったばかりなのにと拒否反応からか、気付いたら過呼吸になっていました。
それ以外でも電車に乗っているのが辛かったです。
腹痛で駅のトイレにしょっちゅう駆け込んでいました涙

なんとか辞められた後、母とユニバーサルスタジオに遊びに行ったのですが、列に並んでいるのがしんどかったり、アトラクションの大きな物音が恐怖でしゃがみこんでしまった記憶があります。。
(決して怖いアトラクションではなかったのですが、その時の私には炎の迫力などが恐怖で、、)

そんなこんなありましたが、転職してからは脳もすぐに落ち着いていきました。

鍼灸専門学校に入学してからは、これがやりたいことだったと勉強が楽しく充実していました。
ただ試験前などコーヒーを飲みながら集中しすぎると、交感神経過多に傾いてしまって、恐怖の感情が沸き起こり座っていられず、カフェや外を行ったり来たり歩いてやりすごすこともありました。
(この時代まではまだ自分の脈を診る習慣がなかったのですが、おそらく頻脈…動悸が起こっていたものと思われます)

無事、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家試験に合格し、麻布十番の美容鍼灸サロンに就職。
親元から初めて離れて引っ越しをしたりと変化がたくさんあったのもあると思いますが、日々忙しい中で友人の結婚式で気分良くワインを10杯くらいのみ、いい気分で終電で帰宅途中、突然電車に乗っていることが辛くなりました。しかし、終電だったので降りずに我慢していたところ、動悸がますます激しくなり、恐怖で気が狂いそうになりました。乗り続けることを諦めて降りたものの、歩くことも出来ず、駅員さんがタクシーを呼んでくれました。しかし、タクシーに横になっていても恐怖はますます激しくなり、呼吸は苦しい。自宅近くの交番前に下ろしてもらって警察官の人に救急車を呼んで貰おうと思いましたが、ちょうどパトロール中でいない、、、「早く戻ってきてください」と受話器に呼びかけ、道路に倒れて悶えていました。頭部全体がシビレていて頭の血管がはち切れそう、苦しい…。

救急隊員のお兄さんが、「大丈夫ですよ、酸素は十分に足りています」と声をかけてくれたのと、人からケアしてもらってる安心感からその後徐々に楽になっていきました。

翌日はあんなに苦しかったのが嘘のようで、、特に体調はおかしくありませんでした。
電車も怖くなく、地下鉄も普通に乗れ、いつもどおりに仕事もできました。数日少し疲れやすかったかもしれませんが、毎週やっていた趣味のフットサルも元気にいつもどおりにやっていました。
ただ、実家に新幹線に乗って帰った時にやたらとだるくて疲れたのだけは覚えています。
パニック発作は派手でしたが、予期不安もないので、特にその後病院に行かず、安定剤などの薬もこの時はまだ必要ありませんでした。

その約1年後、今度は自分の結婚式の準備で忙しくしていた、挙式4日前のことでした。
銀座でブライダルエステを受けた後、横浜で二次会の打ち合わせを終え、そこの近くのカフェでコーヒーを飲みながら、両親への手紙を書いていて…これまで両親がしてくれてきた数々のことを思い出し感極まっている時に、、突然苦しくなりました涙

外に出て散歩してみても恐怖は収まらず、カフェでフードも頼んでいたのですがキャンセルをお願いしました。。地下のホームに降りたら、電車がホームに入ってくる音がすごく反響して大きく聞こえ、ものすごい恐怖で地下鉄は断念。東京の自分の家までタクシーで帰ることにしました。
タクシーで横になり、運転手の女性が敢えて気を使ってくれたのか色々話かけてくれていたのですが、どうにも苦しくて、ハアハア呼吸をしていていると…「あなた大丈夫なの?!しっかりして!!」と。

なんとか着いた家の近くの病院には精神を落ち着ける薬はなく、苦しんでいる私を前に若いドクターは困っている様子でしたが、ベテランの看護師さんが、「大丈夫よ、いい薬があるから」と。
点滴してもらったのは生理食塩水だったのですが、不思議と気持ちが落ち着きました。
血液が足りてなかったのかな。

挙式直前だったのでこの時はさすがにナーバスになりましたが、安定剤を初めて飲むようになって挙式は無事に終えることが出来ました。
しかし、自律神経は少し堪えたのかひどく疲れやすいのは実感しました。
またその3か月後に新幹線に乗りこんだら、何故かものすごく怖く感じて発車直前に降りてしまいました。
その後薬を飲んでなんとか乗っていることが出来ました。
電車や地下鉄は大丈夫でしたが、特急は怖くなりました。映画館も辛く感じることが増えました。
ただこんな状況でも、フットサルは相変わらずいつもどおりに出来たんですよね。
楽しい仲間と屈託なく笑いながらプレーするのは最高のリフレッシュでした。

ここまでのパニックはまだまだ序ノ口で今思えば一時的で大したことなかったのだと思います。
その後電車も地下鉄も乗れるし、趣味のフットサルも出来ていたのですが、決定的なダメージを受けたのはそれから5年後のことでした。

フットサルで一時記憶喪失になるくらいの脳震盪をしてしまったのと、その後過去最大のパニック発作も起こしてしまい、それが深刻なダメージとなり生活が一変しました。電車も地下鉄も乗れず、フットサルどころか、小走りすらパニックの引き金になる日々。
たくさんの行動制限が生じました。

詳しく書くとここの章の尺が長すぎてしまうので割愛します。
(書かないんかい!!と突っ込んでくださった方は以下の記事をお読みくださいませ汗)

色々書きましたが、パニック発作になりやすい条件としては…興奮していたり、コーヒーを飲んでいたり、頭を高速で回転させていたり、緊張が極度だったり、忙しくフル稼働だったりと、自律神経の交感神経が過多であることです。

パニックになるかどうか、それは好きなことをしているのか嫌なことをしているのかは関係ありません。
キーポイントは、脈拍の亢進であり、脳の興奮であり、つまり交感神経過多。
普段から緊張が高めなところに、一局集中な脳の興奮がとどめの一撃となり、発症するというのが私の経験からの結論です。

そしてそれにより予期不安(あの恐ろしい発作がまたおこるのではないかという不安)や自律神経症状(動悸、胃腸の不快感、頭の持続的な緊張、胸の苦しさ、喉のつまり)等が日常的に続く、ダメージが深刻な状態に一端なってしまったら、パニック発作誘発の閾値がものすごく低くなります。

普通の人からしたら特に気にならない、お店の照明や音楽が刺激でパニックになったり。
交通量の多い交差点でパニックになったり。
ニュースを見てもや町の喧騒でもパニック、大好きなサッカーの試合を見ていてもパニックに。
私はパニック発作の経験がプチパニックも入れると100回以上に及びます。(自慢か!)

他のパニック障害のお客様の話を聞いていても、何が駄目かは少し異なりますがほんの少しの交感神経の緊張が引き金になることがあるようです。

発作のダメージが日常的な予期不安や自律神経症状を引き起こしているかどうかが、パニック障害の軽度重度を分けるのではと私は推測しています。

電車が怖い…どうしたらいい?

私の一番の課題は通勤です。
電車が辛いと言っても電車にはたくさん路線があります。

最短ルートは諦めました。
速いのだけど、一駅間が長いのは辛いのです。
一度、その電車で頭が痛くなったと思ったら、突然心臓が高速で打ち出して命の危険を感じたこともありますし、スピードの出る電車ほど身体の負担が大きいように感じます。
地下鉄も深い地下鉄はハードルが高いですね。
深いほど空気が薄いんじゃないかという思い込みと、苦しくなって地上に逃げるまでに時間がかかるのが恐怖です。そして、ゴォーとかバリバリとかキュルキュルしている音が本当に不快。音が大きく聞こえるのも怖い。不快で怖いのを我慢していると頭が興奮してパニックに近づいていってしまいます。

バスならいけるんじゃないかとチャレンジしていたことがあります。
しかし、主幹道路を走るバスをバス停で待っているだけで、たくさんの車の行き来の音や振動で脳が刺激され、つらくなって激しくパニックになってしまいました。
薬を飲んでなんとかバスに乗り込んでも椅子に座っていることすらつらく、椅子は人に譲り運転手さんの近くでしゃがませてもらい嵐が過ぎていくまでひたすら耐えました。

交通量がまだ落ち着いているルートのバスにして少しマシになりましたが、バスって結構当たり前に遅れますよね。2、3分遅れるだけでも来ない、、、って不安になって動悸がしてきますが、10分近く来ないものならパニック発作必至でした。普通の人の感じる不安を100倍増しで感じてしまうようで。。。

いよいよつらい、、という時はタクシーを利用しています。運転手さんによっては会話もはずみ、不安が和らいで、たくさんの運転手さんに話し相手になってもらい助けてもらいました。
(基本私は話し好きなので話していると安心する)
ただ、料金的にはお高いので、今は毎日ではなく緊急時のみに利用しています。
ごくたまに、急ブレーキ急発進をこまかく刻んでいく運転手さんにあたると、振動に酔います涙

予約が立て込んでいる時はサロンに泊まったりします。引っ越したらとかよく言われますが、今の家ではリラックス出来るし気に入っているので変えたくありません。引っ越しする余力もないし、引っ越してリラックス出来なくなったら地獄なので、リスクは避けます。

だから、どうすれば少しでもリラックスして楽に通勤できるか散々試しました。
その結果、一駅間の距離が短いゆっくりな電車で目黒まで出る。目黒からガーデンプレイスまで歩く。ガーデンプレイスから赤坂のマイサロン近くまで自転車で行く(交通量の少ない裏道メインで)というのが、今の私にとって一番楽で心地よいという結論に至りました。見つけるまで一年かかりました。

自分が心地良くいられる時間が増えたことで、脳の興奮しやすさも徐々に落ち着いてきている実感があります。

ただ、まだまだ波があるので辛い時に安定剤をどう活用しているのかこれから書いていきます。

第一段階:発作直後の脳が敏感な時は

何かをきっかけに大きなパニック発作を起こしてしまった直後というのは、脳が敏感になっています。

いつもよりささいな刺激が大きく感じます。
人混みにプレッシャーを感じたり、いつもと同じことをしているのに周りの音がやたらと大きく聞こえたり。

自律神経がいっぱいいっぱいになっているので、最低限のことをしているだけでもどっと疲れ、仕事以外の時間は寝込むことも。

そんな脳のコンディションが悪い時に起こることとしては予期不安があります。

あることをして具合が悪くなった場合、その後発作のきっかけとなった同じ行動をする前に、また発作が起きるかもしれない、具合が悪くなるかもしれない、そんな不安を自分の無意識下でも感じ、激しい動悸がしたり強い不安や恐怖を感じたりするのです。

「不安」といっても、パニック障害ではない人の不安とは別物で、一般的な何か悪くなることを心配しているから起こる不安の次元を越えており、神経伝達物質の異常から激しく起こる不安です。

私の場合は電車が苦手で何度も電車でパニック発作を起こしているので、特に発作直後などは出勤前に強い予期不安が起こります。
予期不安が強いと家でも心臓もばくばくで恐怖にかられているため、なにも手につかなくなります。
家を出る準備をはじめる一時間くらい前から起こることもあり、そうなるとご飯を食べているどころではなくなり、家事もまったく出来ません。

なので私は発作直後の敏感期は支度を始める時くらいから安定剤を飲みます。

私がかかりつけ医に処方してもらっているのは、デパス0.5ミリとメイラックス1ミリです。
緊急時に頓服利用のみしていて、日常的には服用していません。
(自律神経症状が辛い時にどうしているかはまた別の記事で書きますね)

これは私の自己流ですが、リスクヘッジでいつも半錠にして飲んでいます。なぜなら、一回分を一気に飲みきってしまってそれでも具合が悪いことが万が一あった場合、追加での対処のしようがないからです。
また、デパスとメイラックスは基本一度には飲んでいません。
敏感期は敏感期でも結構重いダメージならデパスから、そこまでのダメージではない気がするならメイラックスから飲みます。
デパス0.25飲んで、20分たってもまだ辛いようならメイラックス0.5を追加。などなど、脳の興奮の鎮静化具合をみて追加するか判断しています。
また、最初をメイラックス0.5から飲んでみた場合も、20分くらい経ってそれだけでいけそうかどうか判断して追加するかしないか決めています。

少しずつ最低限必要な量を必要な時だけ飲んでいるからか、安定剤デビューしてから薬の量は増えていないし、同じ量だと効かなくなったということも今のところありません。
(セルフケアで脳の回復を促す取り組みを色々やっているので、これもまた別の記事で書きますね^ ^)

本当に辛い時はやっぱりデパスですね。
脳の興奮を抑える力が強い、パンチがあります。
筋弛緩作用もあるのでしっかり効いてくると、足元がふらついてきて、お酒を飲んだ時のようないい気分になれたり(笑)
ちなみに私は今も脈拍が速くなると具合が悪くなるため、この一年半お酒は飲んでいません、、涙

第二段階:少し改善してきた時は

大きな発作直後の脳が敏感になっている時に、予期不安にしっかり対応して必要なだけきちんと薬を服用していると、苦手な行動をしていてもそこまで脳は興奮しなくて済むので、あれ?全然平気じゃん!そこまで緊張しなくて大丈夫じゃん!と、脳は肩透かしをくらいます(笑)

そうすると脳は警戒のレベルを引き下げます。最大級の警戒がやや強めの警戒くらいになるんですね。

私の場合は、予期不安で一時間前から心臓ばくばく恐怖がひどい状態だったのが、恐怖まではいかないけれどなんとなく不安だな、、くらいになってきます。

重度の予期不安が落ち着いてきたら、私の場合はメイラックスで十分に楽になります。
メイラックスはナチュラルにスッと効いていきます。
効果の半減期が122時間で、デパスの6時間と違ってかなり長いですし、デパスより依存しにくいと言われています。
長く穏やかでいられるので、予期不安の激しさが落ち着いてきたら、私はまず最初に飲む薬をデパスからメイラックスに切り替えます。

そしてメイラックスを飲むタイミングも、遅くします。
家を出る前に飲んでいたところを、家では不安があってもそこまでつらくないなら、家を出て最寄り駅に着いて緊張が高まりつらくなりかけてから飲みます。

薬が効きだすのに15分くらいはかかるので、乗っているのがつらく感じたら我慢せず降りて、ゆっくり一駅歩きます。その間に薬もしっかり効いてきて、もう大丈夫だ!と自信を持てたらもう大丈夫です。
まだつらいかも…と感じるなら、安全第一なのでデパスを飲みます。

ここで大事なのはやせ我慢をしないこと!!
家を出てから薬を飲んでもそこまでつらくならずに通勤出来たという実績を積み上げることで、自分の無意識の領域で脳がそんなに警戒しなくて大丈夫だと、さらに警戒を引き下げてくれます。

駅でつらくなっていたのが、薬なしで電車に少し乗っていられるようになって、少し乗ってつらくなってきてから飲むのでも大丈夫になってきます。
少しつらくなってから飲んでも大丈夫だ!ひどくつらくはならないし、怖がることはないな!と自信がつくと、ますます脳の警戒レベルは下がります。

第三段階:薬を飲まなくても大丈夫かの見極め方

そこまでつらくならずに安全に苦手だった行動が出来たという実績を積み重ねることで、脳はますます自分を信頼してくれ、さらに警戒レベルを引き下げ通常運転に近くなっていきます。

どのタイミングから薬を飲まなくて大丈夫なのか?
それは頭がつらくなければ飲まなくて大丈夫だと私は考えています。

不安はまだあって、大丈夫かな…と心配な気持ちがあっても、脳がつらくなければ、これまでのキツさがなければ飲まないチャレンジをしてみます。

考えてもみて。少しつらくなってから飲んでもこれまで大丈夫だったんだから、今回も大丈夫。
いつも飲んでいた時点を過ぎる時、いつもどおりに飲まなくて大丈夫か少し不安になりますが、少しつらくなってから飲んでも間に合うようになったなら、自分を信じてみようと心掛けました。

不安の見極めも大事だと思います。
安全な不安と注意を要する不安を見極めるのに私は脈診を参考にしています。
私は鍼灸師で毎日お客様や自分の脈を診馴れているので、手首の拍動で今脈拍がいくつかだいたいわかります。
さらにスマホの赤外線で脈拍を測定して答え合わせもしたりします。

自覚では少し不安なくらいでも、脈拍が110以上あったら緊張が強い証拠なので、私はそういう時はすぐに飲みます。
90~109くらいの時は要観察、もしくはそのあとより大きな苦手が待ってるいるなら飲むし、山場を超えているならもう少ししたら落ち着くかなと様子をみるかもです。
同じく少し不安なのに、電車に乗っている割には脈がゆっくりだなとスマホでも測ってみて80台だった時は、少ししたら不安もおさまり安心感に変わりました。

ある時電車に乗っているのにあまりにいい気分だったので測ってみて80ジャストだった時は、ふつうか!って自分につっこみながらすごく嬉しかったです。
一年前は毎日100~130くらいの間を行き来していたので、私にとって電車に乗っていて80とか奇跡のようです…感涙

人間って、脈拍で感情が作られている面もあるのだなと思います。

安静時の脈拍は60~70台の方がしっかりリラックスできていることになりますが、じっとしているとは言え苦手な電車に乗っていて80台なら万々歳だと思います。

※今回は私の個人的な体験や攻略法を書いています。
こんな人もいるよというあくまで一例です。
冒頭でお伝えした通りパニック障害も人それぞれなので、私の理論も万人に通用するものではないと思っています。

人はみんな違うから、結局は自分で自分の方法をみつけていくしかないのですよね。

パニック発作が起こる場所とかシチュエーションにパターンがなくて、寝ていても突然なる方もいます。
そうなると予期不安対策もなかなか難しいですよね、、。

そう考えると今回の薬の飲み方減らし方ははっきりと苦手なものがある方向けかもしれません。
さらに、頓服薬を医師から自分のタイミングで飲んで良いとされている方に限ります。

※医師から頓服薬の飲み方を細かく指示されている場合は医師の指示に従ってください。
毎日SSRIなどを飲んでいる方は、勝手に中断せずに必ず医師と相談しながら治療をすすめてください。

プライドは捨てて、身体の声に耳を傾けよう

パニック障害やうつ病のお客様方とお話していて思うのは、みんななるべく薬を飲みたくないということです。

薬に依存したくないし、飲まずに済ませられるなら飲まずに済ませようと。
私も同じでした。
だから重症なパニック障害になってからも初めのうちはなるべく薬も飲まないように極限になるまで我慢して我慢して…激しい発作になってから飲むを繰り返し、我慢することで脳の緊張がますます高まり深いダメージを与えていたように思います。

薬を飲まずにつらい思いをすることで、次の日の通勤でますます怖くなり、予期不安が強くなり、日常の不安と緊張も強くて重度な自律神経の症状が出るという…。悪循環でした…涙

私は毎日の体調や過ごし方、薬の飲み方、通勤の仕方を細かく記録していて、この一年半、対策の効果を検証してきました。
(心と身体の観察と分析は趣味です♡)
1年かけてたくさん失敗してきて、それがデータとなり、自分なりの薬の飲み方が見えてきました。
一年半前の自分に戻って今の自分のノウハウを実践したら、今頃もっとずっと回復している自信があります。
たくさん回り道をしたなぁ、、と。

だから、こんな内容は初めて記事にしてみましたが、誰かのヒントになれたら嬉しいです。

そうそう、まだ伝えてなかったのが、"不安も体調の一つ"だということです。
私のデータでは例えば腹痛があったり、風邪をひいたりなどの体調の変化があった時に電車がつらくなっています。

脳も身体と連動しているので、身体の不具合がある時は脳も不具合が出やすい。
不安とか緊張とか恐怖とか、身体とは別の"精神的なもの"と捉えがちですが、感情も体調なのだと思います。

私は鍼灸施術を提供する仕事をしていますが、施術前は疲れて何もやる気が出ないとおっしゃっていた方が、鍼灸施術後は表情も明るくなり、鍼を受けると元気になっていろいろ行動しちゃうとよく言われます^ ^
血流が精神に与える影響は絶大です。

話は戻りますが、発作直後の敏感期を乗り越え、薬を飲まずに苦手なことが出来るようになったと思っていても、翌日にはまたつらくなってしまうことがあります。

でも、体調に波はあるものだし、脳のコンディションもそれの影響を受けるわけだし、つらくなった自分を責めないで。
あなたの心が弱くてつらくなっているわけじゃない。
あなたが悪いわけじゃない。
昨日までせっかく薬を飲まなくてよくなっていたのに、今日は飲まないといけない悔しさわかります。
でも、昨日まで大丈夫になっていたからというプライドは捨てて、今の身体の声を聴いて対処をしよう。
そうしたら脳はまたすぐに自分を信頼して安心して、穏やかに戻っていきます。

アクセルは踏み続けない

私は自他共に認める頑張り屋でした。目標があれば…よし、なにがなんでも達成する。死ぬ気で頑張ろう!とよく自分を鼓舞してきました。
目標がない時はとことんやらないのですが、、汗、一度こうしようと心が決まるといつまでも走り続けてしまう方でした。

振り返ってみると休まなかった。。
ずーっと常に行動していて、結果は出るし、頑張ることが楽しかったんですね。

でも、いくら楽しくても、身体や脳には負担がきていた。
記事の前半の方に書いていたように、忙しくテンション高く交感神経高めな状態でずーっときていて、そこにさらに一極集中な脳の興奮が加わるとパニックの発作を起こすことがある。

今ほど脳が敏感になってしまったのは脳震盪の影響が大きいと思いますが、神様が今はゆっくりリラックスすることを学びなさいと、スパルタで教えてくれているのかな…などと思います。

長文になりましたが、ここまで読んでくださった方、自分は大丈夫と油断せず、休憩やひとやすみを大切にお過ごしください。
脳は一度大きく揺らぐと回復に本当に時間がかかります。
今が大変な方、共に乗り越えていきましょう!

こんなこと書きたいというアイディアは他にあれこれ浮かんできているのですが、私もまだまだ体調に波があり、画面を見ているだけでも、少しずつ頭がつらくなっていくので、休み休み書いています。
でも一年前は1分画面を見ているのも辛かったりしていたのでこれでもかなりの進歩です!

これからもマイペースになりますが、心と身体のことを書いていきたいと思うので、またお越し頂けましたら嬉しいです♡

アメブロでは美容と健康のためのお役立ち記事をシェアしてますので、宜しければどうぞ^ ^

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