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✅30代主婦【息子の病気 義父母が心ない一言】を選択理論でコーチング人生案内#73

「30代の主婦。先日1歳の息子の足に腫瘍が見つかりました。丈夫に産んであげられなかった、早く気付いていればと、自分を責めずにはいられませんでした。」

 そんな時に義理の両親から「病気は名前のせい」と言われました。息子の幸せを願って決めた名前。まさかそんな言葉をかけられるとは思わず、落ち込んでいます。占い好きの2人の思い込みは強く、私が傷ついている理由はわからない様子です。

 妊娠を報告した時は「私が祈ったから授かった」と言われ、産後は「この水を飲ませて」とピンとこない製品を家に持ち込まれ、困りました。

 2人の介入がなければ、私たち夫婦はけんかをしません。大好きな人の親だから価値観を押し付けられても関係を保っていました。

 2人にそっとしておいてほしいと伝えても、「嫁いできたのだから」と、違う意見を持つことを許されません。いよいよ、今回のことで幕が下りた気持ち。関わりたくありません。夫は時が解決するのを待っています。(兵庫・N子)

(2022年4月2日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。


【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・占い好きの義理の両親から、1歳の息子の病気の原因を名前のせいと言われるなど、息子の誕生以来、義理の両親の価値観から、自分たちが望まないような干渉をされ、今後、ますます干渉がひどくなりそうで、困っている。(推測を含む)

・義理の両親からは「嫁いできたのだから」と違う意見を持つことを許されず、困っている。

・「時が解決するのを待っている夫」と義理の両親のことでけんかになることもあり、困っている。(推測)


相談者の「願いごと」

・義理の両親には自分たちの家族への過度な干渉をやめてもらい、そっと自分たちだけて暮らしたい。そして、子供の病気に最善の対応ができるようにしたい。

・「義理の両親の過度な干渉」のことで、大好きな夫とけんかをしたくない。

【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】

①「相手の行動を変えられるのは相手本人であって、
他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。

②「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

③「自分には、自分が幸せになるために行動する責任
がある」と考えてみましょう。

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・「占い好きで、自分たちの価値観を押しつけて、家族に干渉してくる義理の両親」に、自分(たち)が振り回されて困っている。

・「時が解決するのを待っている夫」に、家族のため、もっと積極的に動いてほしいが、動いてくれなくて困っている。(夫を変えたいが、変わってくれなくて困っている。変わってくれない夫に、自分が振り回されて困っている)(推測)

・自分たちの家族だけで、平和に、穏やかに暮らし、子供の病気のために最善を尽くせるようにしたいが、出来なくて困っている。(願いごとを叶えられなくて困っている)(推測)

 

以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(海原純子さん)の言葉】

 息子さんの病気は本当につらいですね。お察しします。でも、こんな時こそ母親がパニックに陥ることなく、冷静に、科学的根拠に基づいた医療を続けられるように、医師と連携してください。

 夫の両親という立場は尊重するとしても、あなたと家族が「それは違う」と思う考えや行動に対しては、遠慮することなく「ノー」と伝えることが大切です。ですから、今回の件をきっかけに、「もう関わりたくない」と、あなたが決意なさったのはとても立派なことだと思います。

 お子さんの気持ちはご両親の感情に影響されます。正確な医療情報を得て不安なことがあれば、医師や看護師に相談してください。

 自分を責めることはせずに、今できることをして、不安をなるべく軽くして過ごすことに集中なさってみてはいかがでしょうか。そして、ご自分をいたわる時間を毎日少しでも作ってください。

 病気や不安につけ込む情報があふれています。そうしたものに煩わされないようにすることも重要です。

(2022年4月2日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・義理の両親に、仮に、何の制約もなく言いたいことを言えるとしたら、どんなふうにしてほしい、どんな義理の両親であってほしいと言いたいですか。

・ご主人に対して、仮に、何の制約もなく、言いたいことが言えるとしたら、どんなふうにしてほしい、どんな夫であってほしいと言いたいですか?

・もし、あなたが義理の両親やご主人が、あなたが望んでいるとおりに変わってくれたとしたら、あなたや、あなたの家族には、今と違うどんな変化があるでしょうか? そのとき、あなたは、今は満たされていない、どんな大切なニーズや価値観を得ることになるでしょうか?

・あなたとしては、どんな家族の生活を望んでいるのですか? また、ご主人はどう思われているのでしょうか? あなたとご主人の思いは、どういう所が共通していますか?

・義理の両親も、ご主人も、あなたも、それぞれが、自分たちなりに、自分たちの価値観に応じて、今の状況に対して、「最善の努力をしている」と思われますが、お互いに、自分の願いの実現を目ざそうと、強い行動に出れば出るほど、相手の抵抗も強くなることでしょう。

・そんな状況で、仮に、義理の両親の干渉がもっとひどくなってきたとしたら、そして、あなたのがまんの限界を超えたとしたら、そのときは、あなたはどうしたいですか?

・また、そうなると「時が解決するのを待っている夫」はどうしたいと思うでしょうか?

・ご主人とあなたとお子さんにとって、「義理の両親」との物理的、心理的な「ほどよい距離間」とはどういうものでしょうか? もし、そのようなほどよい距離間を保つ決心をし、それが保てたとしたら、今と違うどのような変化がありそうですか?

・また、「ほどよい距離間」を保つことが出来たとしたら、そのような「ほどよい距離間」を維持することを前提として、「息子のことを大切に思ってくれている義理の両親」に対して、あなたはどんなことならしてあげられそうですか?

・以上のようなことを踏まえると、まず、ご主人とはどんなコミュニケーションを取る必要がありそうですか? そのコミュニケーションを上手にとるためには、あなたはどういう努力や、工夫が出来そうですか?

・もし、ご主人とのコミュニケーションが、今以上に上手にとれたとしたら、今と違うどのような変化がありそうですか?


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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