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ネコも人も幸せであるためには、満足できる関係が1つ以上必要だ(ネコの選択理論7)

ネコと学ぶ「幸せの選択理論」入門(第7回)


第1回に、ネコが幸せなネコであるために、大切な2つのことを挙げました。

1つめは、

「そのネコが、自分が自由に行動できる領域(「自分の自由域」といいます)で、自分が今よりも幸せになるために、自分がしたいこと、自分ができることを、自由に選択して行動していること」

2つめは、

「そのネコが野良ネコの場合には、自分の愛するネコ、自分を愛してくれるネコがいること、自分と気があう仲間のネコがいること。また、そのネコが飼いネコの場合には、自分を愛してくれて、自分が好きなときに、自分のしたいことを、自由にさせてくれる、親友のような飼い主がいること」

でした。

1つめは、選択理論で一番大事な「本人(ネコ)の行動の内的コントロールの考え方」に関するものです。

第6回で取り上げた、選択理論の第1の原理と第2の原理に関するものですが、まず、そのネコが、上記の1つめのことを実践していることが、そのネコが幸せであるために大切です。

このように「自分の自由域」で、したいことをしているネコは、したいことをすることで、基本的欲求を満たしているといえます。ものすごく幸せとまでいかないかもしれませんが……それなりに幸せでしょう……


そして、上記の2つめのことが、第6回で取り上げた、選択理論の第3、第4、第5の「現在の人間関係の重要性」についての原理に関するものです。


今日の写真の2匹のネコたちですが、このネコたちのように、現在、自分が「良好なネコ関係」を持てている場合には、自分の居場所がその場にあって、互いに信頼し、尊敬し、互いを尊重しあい、安心と安全を感じられ、自分に自信が持てます。精神的にも健全です。このネコたちは心身共に良好でしょう。

そして、

「ネコどうしが愛し、愛される良好な関係を持てている場合」に加えて、

「ネコと飼い主が、良好な関係を持てている場合」でも同様です。

この場合は、ネコも飼い主も、自分の居場所がその場にあって、互いに信頼し、尊敬し、互いを尊重しあい、安心と安全を感じられ、自分に自信が持てます。精神的にも健全さを保てるでしょう……  おそらく。

「ネコどうし」「ネコと飼い主」でもそうなのですから、「人間どうし」も、同じことが言えます。

人もまた、「現在の良好な満足できる人間関係」が一つ以上あれば、幸せに感じることができます。それなりに……

自分に、「現在の良好な満足できる人間関係」が一つも無ければ、ほとんどの人が、孤独を感じ、寂しさから自分を不幸だと思うでしょう。

この意味で、私たちの不幸感の原因は、「過去の人間関係」ではなく、「現在の良好な満足できる人間関係がないこと」だ、選択理論は説いています。

ぜひ、今日のネコたちの写真を、ご自身と、あなたの大切な人に差し替えてみて、「現在の良好な満足できる人間関係」の有無が、あなたの幸せ感に与える影響をイメージしてみてください。

そして、そのような良好な人間関係が持てるようにするためには、自分から進んで、良好な人間関係を育てることに努めることが大切で、それが、自分が幸せになれる秘けつだと言えます。

愛されるのを待つ、というより、「愛する勇気」を持ちましょう

人間関係を育む効果的な行動として、次のようなものがあります、ぜひ、これらの行動を、あなたの習慣にしてみてください。

傾聴する、支援する、勇気づける、信頼する、受け容れる、尊敬する、
意見の違いは交渉する


そして、「愛する勇気」が持てている自分を、認め、尊敬し、勇気づけてあげましょう。そうすると、「自分の自分との関係」もよくなります。


ところで、「今日のネコ写真」を選んだのは、上のネコが下のネコを見つめる目が、愛情のこもった、相手を信頼している目だと思って、ちょうど、テーマにふさわしいと考えたからなのですが、

何度か、写真を見ているうちに、ひょっとして、

上のネコの目は、下のネコの愛に疑問を感じている不信の目ではないかとか、あるいは、

優柔不断な下のネコに「何してるの、(何かを)早くしてよ」と言いたそうな目ではないかとか、

いろいろ別の見方もできるように思えてきました。

でも、私がそのように見てしまうと、今回の記事が、元も子もなくなりますので、ここは、あえて、上のネコの目は、下のネコを、愛しており、信頼している、「愛のまなざし」と解釈する選択をしたいと思います……。 


信じる者は、救われる、ですね。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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