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現役アナリストが考える、さわかみファンドの運用の真髄「応援」とは何か

さわかみファンドの投資哲学では、「応援」というキーワードを掲げて投資先企業と長期に渡り良い関係性を築くことを大切にしています。

ところで、みなさんは「応援」と聞いて、どんな場面を思い浮かべますか?
運動会で友人や家族を励ます場面でしょうか。それとも、スポーツ観戦で味方やひいきの選手に向けて声援を送る場面でしょうか。

ファンド仲間からも度々寄せられる「応援とは何か」という声。

今回は入社五年目の私が、さわかみの「応援」についてアナリストの立場からお伝えします。

「応援」なしでは語れない、さわかみファンドの長期投資

私は2018年にさわかみ投信に入社しました。元々株式運用というキャリアを志望しており、外資系の運用会社や会計大学院などを経て、長年投資の王道を実践し、且つ実績を残していた澤上篤人氏のもとで本物の運用を学びたいという熱い思いを持っていました。

さわかみファンドの理念は、長期投資を通じて一般生活者の財産づくりのお手伝いをするというものです。
ファンドの運用資産は、我々がファンド仲間とお呼びしている個人の方々が我々を信じて託してくださった大切な資金になります。

そういった意味で我々はファンド仲間との絆を大切にしており、入社後はまず直販部にてファンド仲間と徹底的に向き合うことが求められました。

そこで、ファンド仲間や新規のお客様へ長期投資の啓蒙活動を行っていると、やはりみなさん「応援」とは具体的にどういうことなのか、疑問に感じているということが分かりました。

創業者の澤上篤人氏はこれまで幾度となく、「長期投資で企業を応援する」という表現を繰り返してきました。
その文脈では、短期的な値上がりを狙って株価に投資を行う投機家と、将来への夢や思いを共有できる企業に投資を行う長期投資家とを区別するために「応援」という表現を使っています。
入社前に澤上篤人氏の著書を読み漁っていた私も、当時は何となく理解した気でいました。

しかし、もっと具体的に、と言われるとうまくファンド仲間に説明できず、自問自答を繰り返す日々でした。

入社から四年が経過した時、元々志望していた運用部門へ異動する機会が得られました。そこで、「応援」という概念とアナリスト業務が同じ方向性を持つことに気づきました。

長期投資を実現するための3つの軸

私はアナリストとして大切にしている軸が三つあります。

一つは、安く買って高く売る、ということです。
これは投資の王道であり鉄則でもあります。企業には、長い時の中では、良い時もあれば悪い時もあります。それに伴って、株価もすごく安くなったり高くなったりするものです。
安い時に買い、高い時に売る。これができなければリターンは得られず、ファンド仲間の大切な資金を減らしてしまうことになります。
このことは私の第一の軸とさせていただいています。

次に大切にしていることは、企業価値が長期的に向上していくか、低下していくかを見極めることです。
企業価値が向上していくためには、将来にわたって世の中から必要とされ続けることが大切です。長期的に企業価値を向上させられる、社会に必要とされる企業を見極めること、これが第二の軸です。

第三の軸は分析です。
どんな企業でもファンダメンタルズ(売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況)が悪化していく局面があります。それに伴い株価が下がり続けているときは、投資のチャンスです。
しかしながら、悪化していくファンダメンタルズにとらわれすぎると、取るべき行動(安く買う)が取れなくなってしまいます。
そこをプロフェッショナルとして乗り越えるためにこそ、高いレベルでの分析力と、しっかりとした企業理解、長期的ビジョンが必要です。

これが、私がアナリストとして企業を推奨する時に常に大事にしている3つの軸ですが、実はこのことこそが澤上篤人氏の「応援」を行うために大切なことなんだと、業務の中で気づきました。


西尾流、企業の「応援」とは?

応援とは、株式市場が見放しているときに自分の見極めた企業の力を信じること。そのために分析して企業をしっかり理解して、敬意を払うこと。

澤上篤人氏からしてみれば、「西尾はまだまだだな!」と言われてしまいそうですが、私はこのように解釈して、日々努力しています。
正しい「応援」をするため、この3つの軸を大切にしていれば、自然と結果(パフォーマンス)は伴うと信じています。

投資の世界で伝説となっている創業者の境地に到達するには私はまだまだ修行が足りませんが、さわかみファンドの「応援」について日々わかってきている実感はあります。
皆様にも少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。

当社の社員は、創業者の澤上篤人氏が掲げる長期投資を自分なりに考え自分の言葉で発信し、世の中に広めようとしています。
そんな熱い思いを受け止めてくださり、私たちと一緒に、良い企業を「応援」して、世の中を良くしていきたいと思う方々を大歓迎します。

ぜひさわかみ投信にチャレンジしてみてください。お待ちしています!

執筆者:西尾 沙奈(運用調査部)
2018年中途入社。直販部にて業務企画や顧客対応を経て現在は運用調査部に。
企業と株式市場、そしてファンド仲間への敬意を忘れないことがポリシー。
本人談:間もなく二児の母になります。「応援」の精神は子育てにも活かせそうです。子供が厳しい時にこそ「応援」してあげたいと思います。さわかみファンドを通じて子供たちの未来をより良くするためにも頑張ります。

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