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移住案内人という仕事 ①好きな言葉

 人が田舎暮らしがしたいと思い立ち、移住を検討した場合は、まずインターネットで検索をしたりして、どこかの町に当たりをつけ、相談の電話をかけたり、移住相談フェアなどで情報収集をすることもがあると思います。
 その相談相手が、移住支援員とか移住相談員という肩書を持った、異動でたまたま配属された行政職員や、団体職員である事は多い状況です。悪い例では、その相談相手が、門前払いのように冷たかったり、あまり相手にされなかった、最悪の場合、HPで調べた電話番号に電話したらここではないと言われたり、市役所に電話したらたらい回しにされ、結局担当窓口がなかった。といった事例が現実にあります。私は、相談者さんの悲しさをひとつでも無くしたいと思っています。

 さらに言うと、移住が決まって引っ越しの時まで、「車を持っているか聞かれなかった」とか、引っ越したら、「家がなくて、車で生活している」といった例は、本当にご本人から聞いた例で現実に起こっています。このようなことをなくしたい。

 ここでまず、移住希望者が問い合わせた第一歩目の相談時に、移住相談員が、移住相談を受ける側が、なぜやる気がないのか。全てのことに事情があると思いますので、そう考えて、想像してみました。①自身が地元を良いと思っていない。②地域が嫌がっている。③幸せに暮らせる田舎を案内する自信がない。④そもそも接客に向いていない(恥ずかしがり屋)。⑤差別の心がある(これは人間なら起こりうるとても気をつけなければならない部分)。人を見た目や服装で判断する方も普通に居ます。⑥紹介できる良い家がない。⑦紹介できる良い仕事がない。⑧嫁に嫌われているのでそもそも機嫌が悪い。など。
 そう考えてみると(⑦は特に違いますが)、相談者に勧められないこともあっての冷たさが起きていることもあるかも知れない。逆を考えれば、色々完璧に揃っていない田舎なのに、マイナスポイントを言わず、笑顔でご機嫌に良いことばかり、移住が実行が簡単かのような、うまい話ばかりで移住を勧める、擦り寄ってくる案内人の方がむしろタチが悪いのかもしれないですね。 

 私が好きな言葉の一つは、インターネットで見かけた言葉ですが、「一緒に笑い、一緒に泣く気持ちがないなら、人の話を聞かないでください」と言う言葉です。
 私が相談者側ならば、最大の共感を持ってくれる人に、話を聞いてもらいたい。自分のこととして捉え、一緒に解決してくれる人に出会いたい。移住案内人は、相談を受けて、悩みを聞いて、解決に向けて行動し、達成した時も嬉しいですが、隠さず言いますが、解決して感謝された時、本当に感動します。私は、自分が幸せになったと相談者さんに感謝をいつもお伝えします。

 移住ひとつひとつにドラマがあり、難題を解決する動きをするには、柔軟な発想と行動がが必要で、自由に動き回れる、細かな制約のない行政的なものから何とか逃れること、また、変に縛りのある補助金に頼りおかしなことにならないこと、移住者に特化し優遇されすぎ地元から嫌われてしまう補助金に頼らないこと。結果としては、体力ある民間の町の相談窓口の仕組みができれば最高の形になるという険しい道の話です。
 そして案外できないのが一番大切なアフターフォロー。そのあたりの話にも進みます。

 まずは、移住案内は固くならず、リラックスした旅。町の案内も楽しい方が良い。そんなお話を、エピソードとユーモアを交えながら、綴らせていただけたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします。

ちなみに私は50歳になったばかり。見た目はお兄さんです(本当か?)
じゃあまたね〜ばいビ〜〜(失礼ごめんなさい)



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