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第五回高円寺ブッククラブ

 全然告知ができておらず申し訳ありません。
 第三回はハン・ガン『菜食主義者』 第四回はジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』を読みました。今回はルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』を読みます。
 はずれものの声が目の中ではじけるような、時にほくそ笑み、時に胸をギュッつかまれ、読後、小説ってマジで最高だな……とため息つくような短編集です。
 訳は岸本佐知子さんです。岸本さんの豊かな言葉の窓を通して、ルシア・ベルリンの小説をのぞいていきましょう。
  なお豊かな言葉といっても、それはうつくしくて、きれいなものだけでは決してなく、

かーっつ、ぺっ

 と道に唾を吐き捨て歩くおじさんどものダンスまで往生させてしまうような、ちょっと慄然とするような言葉、と思います。
 たとえば大人になってから『ちびまる子ちゃん』を読むと、いわゆる「文学」から出てきたような言語世界とは全く異質なそれを垣間見て、慄然としたりしますが、そういう慄然かもしれません。たぶん、そういう言語フィールドを岸本佐知子とルシア・ベルリンは共有しているのではないでしょうか。もちろんそんな大上段に語ることはできませんが。何にせよ、二人が、読み・読まれる、訳し・訳される、そんな関係でせめぎ合った時、いったいどういうものが紙の上でダンスしてしまうのか、そんなものを私は考えお話しできればと思っています。みなさんはどう読まれたのか、是非お聞かせください。
 できれば一冊丸々読んでいただきたいですが、数点でも差し支えありません。
 第五回は六月十八日(土)十六時〜 高円寺はコクテイル書房にて開催です。最高の店です。実は今、三名の方に継続的にご参加いただいており、これより参加いただけるのは二名様までとさせていただきます。ご希望の方は https://www.instagram.com/bookclubkoenji/  にてDMをお送りいただく、もしくは主催の小林(dazhixiaolin6@gmail.com)にメールをお願いいたします。




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