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人の心を動かすのは、心からの叫びかもしれない。

ただ、ただ走りきった。3週間。気付いたら終わってたっていう感じのいまです。


11月の19日に舞台の開催が決まって、12月の頭から稽古開始。本番は12月の17~19日。

舞台の開催決定から、終了までが1ヶ月におさまるという、なんともタイトなスケジュールでした。


初舞台。楽しかったな、

出来なくて歯がゆい思いもたくさんしたけれど、やったことに後悔する気持ちはほんの少しもないから、これはやってよかったってことだなと思う。


衣装決め、セリフ読み、役者との顔合わせ、舞台の稽古、小屋入り、ゲネプロ、、

全てが初めてで。


「私なんかが。。」と、何度思ったかしれないけれど

同じように演技を習っていない人が、堂々と演じているのをみて

ここで恥ずかしがったり、へたに小さくちぢこまってる方が、かえって迷惑だよな。
せっかく役もらったんだから。今の自分にできることをやろ。それしかない。

と思って、できる限りを尽くしました。

前のブログでも書いた通り、私は舞台で届かせる声すらも出来なくて、演技以前の問題で。

演技の本を読みあさって、必死に役の心情を分析して、作り込んでいこうとのぞんだ稽古の矢先に

「演技はいいから。まずは思いっきり声出してやってみて。」と言われたときには、落ち込んだなー。

なんか私、むだなことしてたんかなって。


分析したものたち


でも本番、気持ちが入った。

いかにリアルな感情を感じるか、よりも、いかにわかりやすく演技をするか。を大切にした方が評価される気もしたけれど

「泣く」と台本に書いてない場面でも、自然と涙がじわじわとにじんできて心から感動できたとき、台本の分析もむだじゃなかったんかな、と思えた。

心からの叫び。

自由を求めて、お母さんにわかってもらえず、ひとりになって感じる孤独、打ちひしがれる絶望。。

私がメインとなって演じた「自由」をテーマにした章では、私が舞台に登場する直前、


舞台の袖でいつも

中学時代、台所でお母さんとのテストの成績に関するやりとりで感じた、怒りと悲しみ、そして憎しみ
夜にひとり、机に向かってノートを真っ黒に塗りつぶしていた時の、真っ黒い感情の渦

これを思い起こして、

叫びだしたくなるような、思わず何かを蹴り飛ばしてしまいそうなほどの、鬱屈した感情を呼び起こしてから、舞台へとあがっていました。

ちなみに、私が舞台で発する第一声は「私の人生は呪われている!!」で(笑)

本当に自分の人生が呪われていると感じていた時、自由がないと感じていた心の叫び、

そういうリアルな状況を呼び起こして、それと役の感情とをブレンドして、舞台の上で思いっきり叫びました。

同じような気持ちを抱えていた人がいたら、届け。
少しでも心に響いて、深い感動があればいいな。

そんな気持ちでした。


他の役は、(合計3回出演)アナ雪のアナみたいな明るい夢みがちな少女と、島で生まれ育った純真でピュアな少女だったので

そっちは割と、軽やかにポンポンと弾むような感じだったのですが


上演したあと、

驚いた。うるうるした
心が動いた。感動した。
本当に見てよかった。
客席から助けに行きたくなった
声がすごくいい
回を追うごとに迫力が増してる
さわさわの演技すき
表情がいい

色んなことばをもらって。

自分では完全にやり切れた、最高の演技ができたとまでは思えないけれど、本当にうれしかったし、心からやって良かったと思えました。

人の心を動かす。

その為には、まず自分の心を動かすことが必要なんだな。と深く感じた体験でした。

出演する他のメンバーも個性的な方ばかりで、モデルさんやミュージカル(劇団四季とか)の方、インスタグラマーさん、韓国生まれの方など、

色んな方がいて学ぶこともたくさんあったので、それはまた別の記事に書きたいなあと思います


あー。終わっちゃった。

あっという間だったなあ。今考えたら、夢みたいな幸せな日々でした。

ありがとうございました。幸せです。


 おわり

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