自己否定の荷物を一つ一つ下ろす
『自分に自信がない』
ずっと持ち続けてきた私の思考だ。
何に自信がなかった?
勉強ができないこと
自分の容姿
何かを選択すること
自分で考えること
人からの評価
自分のベースにあるのが『ダメな自分』だった。
そうやってずっと自分を否定し続けてきた。
自己否定の薄い膜に包まれているような感覚さえあった。
この自己否定の渦から抜け出したくて、自分を否定し続けてきた言葉と一つ一つ向き合うようになった。
自分のことをどうしてそんな風に思ってるの?って。
例えば『自分はかわいくない』と思っているなら「どうして自分はかわいくないと思ってるの?」と自分に聞いてみる。
すると、
「だって、小学生のときに…」とか
「友達にこんなことを言われて…」とか
色々な過去の記憶が蘇ってくる。
それを紙に書き出す。
過去に『自分はかわいくない』と感じさせられた記憶を洗いざらい思い出す。
そして、
それを言われたとき、どんな気持ちになった?
それを言われたとき、本当は相手に何て言いたかった?※相手への遠慮は一切不要。
それらをすべて紙に書き出す。
正直に、嘘偽りなく。
自分の思うまま、
心のまま本音をぶちまける。
誰かに見せるわけじゃないから
とことん書く。
自分がスッキリするために、
自分のために書く。
思いっっきり書く!!!
自分の正直な気持ちを吐き出して、ある程度気が済むところまで書き出すと、どこかで手が止まる。
大体全部吐き出せたかな、って。
そうしたら客観的に自分の気持ちを眺めて、過去の自分の気持ちをただ感じてみる。
「そうだそうだ、こんな出来事があったから『自分はかわいくない』と思うようになったんだ」
「ほんと嫌な思いしたよね」
「私ってほんと可哀想な思いしてるわ~」とか…
いろいろな気づきや感情が湧いてくる。
そして、次第に過去の出来事を落ち着いて客観視できるようになる。
「かわいくないって直接言われたけど、別にそれがこの世の正解ではないよな」とか
「あれは思い違いだったのかもしれないな」とか
そんな風に思えてくる出来事も見つかる。
(自然とこういう前向きな考え方が湧いてくる)
そして、さらに気づくことがある。
『かわいくない』という扱いを受けたことは事実だけど、
『私はかわいくない』と感じるきっかけを作ったのは他人。つまり外側の出来事だ、ということ。
他人から発せられた「かわいくない(と思わされる)」言葉を鵜呑みにして「かわいくないって言われた!やっぱり私はかわいくないんだ(それが正しい!正解だ!)」と受け入れたのは紛れもなく自分。
事実(外側での出来事)を真実(自分の中の正しさ)として受け入れたのは紛れもなくこの自分だった、ということだ。
残念だけど、自分のことを『かわいくない』と認めたのは自分だったのだ。
いや、でも『かわいくない』って言われるようなこと今まで沢山経験したし!!
そんな経験したら誰だって自信なくしてそう思っちゃうよ!!
という声も聞こえてくる。
確かにそれもそうだと思う。
実際、私もいろいろな出来事から自分が『かわいくない』と思わせられる経験をし、それを受け入れてきたから。
だから今でも別に自分の容姿を100%受け入れたわけじゃない。
ただ、前より『かわいくない、かわいくない、かわいくない』と言い続けることはなくなった。
私は私でしかない
私は私だ
そう思えるようになった。
今まで人と比べて勝手に落ち込んできたけど、そういうのをもうやめようと思った。
(今でも比べちゃうことあるけど笑)
自分は自分を生きるしかない。
だから他人の言うことはどうでもいい、
自分だけを見ていこうと思うようになった。
しばらく遠ざけていたメイク。
高校生の頃は自分のコンプレックスを隠すためのもだった。
一重な目を頑張って大きくするために頑張っていた。
でも、メイクしたところで理想の顔にはなれなかった。
そして、メイクなんて無駄だと諦めた。
理想の顔ばかり求めて、自分のことを見ていなかった。
でも『私はかわいくない』と否定する気持ちと真正面から向き合ったら、メイクへの捉え方が変わった。
メイクは自分の持っているものを隠すものじゃなくて、自分の顔を際立たせるものなのかも。
自分の魅力を引き出してくれるものなのかも。
と、少し前向きな捉え方ができるようになった。
実際に、超絶久しぶりに化粧品を買ってメイクをしてみた。
思った通りだった。
格別かわいく美人になった、とかじゃない。
私自身が持っている素材を際立たせられたと実感した。
メイクは自分にないものを
手に入れるだけのものじゃなかった。
自分にあるものを引き出すものだった。
そう気づけた。
人が自己否定をする原因は、
周りと比べてしまったり、人から言われた言葉をそのまま受け取ってしまうことにある。
↑このどちらも意識が外側を向いていて、自分を見ていない。
生きていれば、勝手に人と比べられるし、自分でも比べてしまう。
人から嫌なことを言われたら傷付くし、真に受けることもある。
だけど、これらを続けていると自己否定の波にどんどんのまれてしまう。
だから、他人と比べるより、自分を見る。
嫌なことを言われても、受け取らない。
(あなたはそう思うのね。それはあなたの中での正解ね。みたいな感じで。)
だって、どれだけ人と比べたって
私は私でしかないじゃん
死ぬまで私を生きるしかないんだもん
それなら、自己否定して生きるより
自分を好きでいられた方がいいに決まってる。
今まで背負ってきた自己否定の荷物。
過去からズルズルと引きずってきた荷物。
その一つ一つの荷物を今一度点検しよう。
それで、もういらない。って手放していく。
今まで背負ってきた荷物を下ろしていく。
自己否定の荷物を手放せたら、
きっと心が身軽になる。
そして『今』を生きられるようになる。
私もまだ道の途中。
他人の言葉に振り回されないで、
他人に正しさを委ねないで、
ひたすら自分を生きていく。
SAWA.
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