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ユーザー視点は「俯瞰」が大事!インターン生が聞いたUser Focusのすすめ


1.はじめに

自己紹介

はじめまして!
マネーフォワードでインターンをしている小谷紗和と申します!
普段はグラフィックやアニメーション、UIUX、マーケティングなどを幅広く学んでいます。大学の活動を通してユーザー視点で体験設計する重要性を学び、マネーフォワードの掲げる「User  Focus」に共感してインターンへの参加を決めました。この記事は、そんなマネーフォワードの3つのカンパニー、toB / toC / 共創事業のデザイナー業務について学生の目線からお伝えします。

「User Focus」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!


背景

大学での活動を通して、私は「価値提供や課題解決にはユーザー視点であることが大事!」と学びました。でも、授業ではデザイン制作後にユーザーに価値を届けられたのか振り返りや評価の機会がなく、実感がもてないままでした。さらに実際に業務の中でどんな考え方をすればユーザー視点と言えるのか、具体的な姿がわかりませんでした...。
そこで、マネーフォワードのデザイン業務について「User Focus」を軸にインタビューし、デザイナーが業務の中でどのようにユーザーと向き合っているのか調査しました!

インタビュー前に想像していた「User Focus」 抽象度がかなり高かったです🤔💭

こんな人に読んでほしい!
・デザイナーとして働くイメージがついていない
・toB/toC/共創事業の違いを知りたい
・マネーフォワードの「User Focus」について知りたい
・どうしたらユーザーのうれしさに繋がるのかわからず悩んでいる
・どんなインタビューが正解なのかわからない
・他分野の人とデザインすることに不安を抱いている

2.マネーフォワードの組織について

マネーフォワードには3つのカンパニーがあり、それぞれエンドユーザーや開発プロセスが異なります。それに伴い、デザイン組織も下記の図のように構成されています。

  • ビジネスカンパニー デザイン室:マネーフォワードクラウドを中心としたBtoBプロダクトのデザイン

  • ホームカンパニー デザイン部:マネーフォワードMEを中心としたBtoCプロダクトのデザイン

  • エックスカンパニー デザイン部:金融機関との共創によるサービスデザイン

  • デザイン戦略室:上記3つのカンパニーに対してデザイン組織体制の強化や全社ブランディングなど


3.各カンパニーのデザイナーにインタビューしてみた


ビジネスカンパニー/ゆいさん

⚫︎商談やユーザー会にも同席して、ニーズを拾い集める

ビジネスカンパニーでは、ユーザーとの接点を大きく分けて2つもっています。
1つ目は、開発チームとしてのユーザーインタビューです。これはイメージがつきやすいと思いますが、リサーチの段階でユーザーにお声がけさせていただいて、インタビューと分析をしています。
2つ目は、営業の方と商談同席など、ユーザーと直接お会いする機会を持ち、お話を聞くことです。商談同席は、ユーザーが普段どういう課題を抱いているのか、本音を聞けるチャンスでもあります。ここでは自分から何かを発するというよりかは、ユーザーの話に耳を傾けてニーズを汲み取っていきます。また、ユーザー会を企画し、ご利用いただいているユーザーや興味がある経理職の方を招いて、プロダクトの認知を高めたり私たちが実現したいものを知ってもらう機会もつくっています。

⚫︎「自分のアイデアにこだわりすぎない」

お客様の立場にとって何が幸せなのか、何がゴールなのかを考え続けることが「User Focus」かなと思います。ユーザーとは職種が違うので、相手のことを完璧に理解することって正直難しいです。それでも、話を聞いたり幸せを追求し続けたりすることが、私たちが最大限にできることだと感じています。
そのためにデザインする段階でこだわっているのは、「自分のアイデアにこだわりすぎない」ことです。メンバー内で満場一致の意見だとしても、ユーザーの立場に立って、最善なのか問い続けることは大事にしたいですし、これからも意識しないといけないなと思っています。

【おすすめ】ゆいさんが執筆した記事はこちら!


ホームカンパニー/池内さん

⚫︎臨機応変にプロセスを変えていくデザイン業務

マネーフォワードMEではプロジェクトごとにチームが分かれていて、それぞれにデザイナーが1,2名ついています。課題を探っていくような抽象度の高い段階から関わることもあれば、UIから携わることもありますね。実際、業務でも頻度高くユーザーと関わるのは難しいです。でもよくやるのは、社内でアンケートを取ったりワークショップをしたりすることですかね。アイデアを出す際にも、デザイナー同士で協力して解決法を導いていきます。

⚫︎リサーチではユーザーインタビューが鍵を握る

デザインリサーチの中でも、やっぱり最初のインタビューは重要だと思います。企画段階で必要なのは、開発メンバーが既に知っていることより、知らない情報を得ることだからです。そのために、どんな設問なら潜在的な気持ちを引き出せるのかを事前に考えておきます。インタビューの結果、最初に想像していたものしか出なかったら、やり方が間違っていたのかなと反省することもあります。

⚫︎UI設計での試行錯誤

UIはほとんど体系化されているので、一般的じゃないものは使わないように心がけています。新しいUIを覚えるのって、ユーザーにとって負担が大きいじゃないですか。デザイナー目線だと、どこを押せばどう動くかわかるけれど、実際ユーザーテストをするとそこが伝わらないことが多かったりします。どれだけ経験を積んでも、そこはやはり一発では作れないので、毎度試行錯誤しています。

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エックスカンパニー/あやねさん

⚫︎「みんなでつくる」共創事業

Xカンパニーは、金融機関をはじめとする様々なクライアント企業と一緒にサービスをつくっています。最初の企画段階からクライアント企業と一緒にサービスづくりをすることが、共創事業の大きな特徴ですね。ユーザーとクライアント企業の両者の想いを汲み取りながら形にする部分をマネーフォワードが行なっていきます。また、ビジネスモデルの提案やデザイン人材を育てるワークショップなども行います。

⚫︎求められるスキルは共感力だけじゃない

クライアント企業の方と共創するとき、相手の事業について必要最低限の事前知識は必要ですが、基本はフラットな状態で物事を捉えるようにしています。寄り添うこと、共感することは大事にしつつ、相手の苦労や大変なことばかりを知りすぎると、何も提案できない気がするので。インプットは大事だけれど、客観的な視点も大事にしています。

⚫︎ユーザーリサーチの醍醐味とは

ユーザーリサーチをしていると、自分の知らないことの多さに驚きます。特にアプリやサービスの使い方って、人によって全然違うんですよね。自分の想像と違うものが出てきたときには楽しいし、面白いなって思います。エックスカンパニーの場合だと、ユーザーだけじゃなくてクライアント企業もいるので、それぞれに対してのメリットは意識しなければいけません。でも、やっぱり最終的にはユーザーの立場を1番気にしているかな。自分がその立場だったらどうかな?っていう感覚は大事にしていますね。自分の立場を切り替えて考えることはいつも意識しています。

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調査してみて

調査を通して、インタビュー前よりも「ユーザー視点であるための考え方」が具体的になりました!

以前はユーザーに配慮する・寄り添う・共感することが「User Focus」だと考えていましたが、ユーザーのニーズを捉えるだけではなく、その他ステークホルダーの状況や機能の全体像を俯瞰して捉えることが大事!ということがわかりました。この発見から、学生の私でもすぐに実践できそうなことを考えてみました!

私にとっての「ユーザー視点」の変化💡

また、プロダクト開発以外の場面でもマネーフォワードのデザイナーさんから共通の価値観を感じました。制作プロセスやコミュニケーションから相手を思いやる気持ちが滲み出ていて、そんな人達が集まるマネーフォワードは魅力的な組織だなと感じました。働く姿を間近にみて、より一層、デザイナーへの憧れが高まりました!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
同じ悩みをもつ方にとってお役に立てれば嬉しいです。


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