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デザイナーから見たtoB/toC/デザインコンサルの違いと共通点

これは Money Forward Design Advent Calendar 2023 17日目の記事です🎄

UXデザイナーのayaneです。
あと数ヶ月でマネーフォワード3年生になります。

入った時は「自分に何ができるんだろう?」とドキドキ&不安いっぱいでしたが、ありがたいことにここまでなんとかやってこれた3年でした。

そして、その中で領域の異なる様々な案件に携わらせてもらっていたので、それぞれの違いについて記事を書いてみます。

この記事を通じて、マネーフォワードやデザイナーの考え方について、イメージを具体化するヒントになると嬉しいです✨


マネーフォワードエックスカンパニーのサービスたち

私の所属するマネーフォワード エックスカンパニーはBtoBtoXという形でサービスを提供しています。
最初のBマネーフォワード2つめのBがマネーフォワードと一緒にサービスを創るクライアント企業最後のXサービス利用者です。

そして、最後のサービス利用者が誰なのかによってサービスの形態が異なり、また、それに沿ってチームや組織も分かれています。

領域とサービス自体のフェーズによって分かれるイメージです

法人向けサービス(toB)Mikatanoシリーズとして地域の中小企業と金融機関のDXに貢献するサービスを提供しています。

個人向けサービス(toC)BANK APPをはじめとするBANKシリーズとして地域金融機関と地域金融機関のお客さま向けにサービスを提供しています。

デザインコンサルティング(toX)はクライアント企業との共創により、0→1で新規サービスを検討しています。具体例で言うと野村證券様のOneStockなどです。また、クライアント企業のデザイン人材育成にも力を入れています。

マネーフォワードのデザインコンサルティングが気になる方は以下の記事をご覧ください。

と言うことで、ここからは各領域のデザインの魅力について話そうと思います。BtoBtoXを前提で話すので、BtoB、BtoCサービスとは少し視点が違う点もあると思いますが、ご了承ください。

デザインする上で何が違うのか?

エンドユーザーの特性が違う

法人向けサービスのユーザー
仕事で利用するため、サービスを利用して達成したいゴールやフローがほぼ決まっているのが特徴です。そこにユーザーの意思が関与できないこともあります。その中でどれだけ業務効率を上げられるかコスト削減or売上に貢献できるかが大事です。なので、そこに紐づくような体験作りができるかが一つの重要ポイントだと思っています。

また、ユーザーのみならず、企業のステークホルダー(意思決定権、決裁権を持っている方)にも「このサービス良さそう」と感じてもらえるかが重要です。それを実現するためには、サービスを導入した場合のよさを定量面・定性面で示すことが大事です。

個人向けサービスのユーザー
法人向けのサービスに比べると、いつ、誰が、どのように使うかの範囲が広く、ターゲットとなるユーザーの行動や思考が統一されていない点が特徴です。そのため、サービスを使う目的を作り出すといった、自然と使ってみたくなるような設計が重要だと思っています。新しく出てくるサービスを見ていると、「楽しい」「便利」「すごい」などユーザーの感情に訴えかける部分がないと使ってもらえないだろうと思うことが多いです。

つまり
個人向けサービスの方がよりユーザーの目的や感情の変化に重きを置いて体験を考え、法人向けサービスだと業務をどうしても変えられない部分・ユーザー嫌でもやらなければいけないことを考慮しつつ、どうしたら心理的負荷を下げつつ効率化できるかを考えることが大事だと思っています。

デザイナーの役割/検討範囲もちょっと違う

法人 / 個人向けサービス
サービスの中で解決すべき課題についての体験を考え、作ることがデザイナーの役割だと思います。

デザインコンサルティング
クライアントの課題定義からスタートし、デザインを活用して最適なソリューションを一緒に考えて作ることが大事だと思います。

つまり
法人/個人サービス(グロース)はプロダクトのある世界の中でどういう世界を実現したのいかを考え、デザインコンサルティングはそもそもどういう世界を目指すのかを考えるという違いがあります。

デザインする上で何が一緒なのか?

ユーザーを第一に考えることは一緒

やっぱりUserFocusは大事だなと思います。
法人向けサービスも個人向けサービスもが利用するサービスなのでそこは変わらないです。
もし、何かを考えている時に主語が「わたし」「マネーフォワード」になっていたら、ちょっと立ち止まって前提を外して考えるようにしてます。

クライアント企業のメリットを考えることも一緒

BtoBtoXというマネーフォワード エックスカンパニーの特徴があるからこそ、エンドユーザーだけでなく真ん中のBであるクライアント企業のビジネスモデル、メリットを考えることもとても大事です。
これができないと「なんでマネーフォワードと一緒にやるんだっけ?」になってしまいお互いに嬉しくありません。そのため、クライアント企業もユーザーと捉え、一緒に仕事をしようと心がけています。

おわりに

普段あまり意識していないですが、記事に書き出してみると自分の思っていることが整理されていい機会になりました🙌

これからもUserFocusを大事にしつつ、関わる人全てにとって「いい」と感じてもらえるサービス体験を創り出していきたいと思います!!


さて、明日アドベントカレンダーはマネフォみんなのBXデザイナー、てらおさんです🎉
お楽しみに!


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