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世界のグルテンフリー事情 【パン-コペンハーゲンに期待しすぎたかもしれない】

6月前半にコペンハーゲンに行って来たので、今回はコペンハーゲンのグルテンフリーパン事情です。


スーパーのパン


渡航前にグルテンフリーを扱うレストランやカフェ、パン屋だけチェックし、期待をして飛行機に乗りました。

昼間につき、ホテルで一息してからスーパーへ。ホテルの前にショッピングモールがあり、その中にもスーパーはあるのですが、この日はモール自体がお休み。徒歩15分のところにNetto(デンマーク1店舗が多いであろうスーパー)があったのでそこへ行くことに。犬がかご加えてるマークが可愛い。

小さな店舗ではなかったものの、どこを探しても見当たらず、かなりショックを受け、明日の朝食用にグラノーラとフルーツだけ買って出ました。
日本からパックのご飯とカップスープは持参しましたが、初日から食べるのは気が引けたのでスープとお菓子を食べてショックを受けた心は戻らないまま早々に就寝しました。


翌朝スーパーのグルテンフリー事情をしっかり調べ、føtex というスーパーにはありそうということがわかりました。
こちらもNettoほどではありませんがちらほら街中で見かけます。ある小さな店舗に行ったところ、見慣れたマークが!そうマルタでお世話になったSchärです。パンは1種類、他にクラッカーとチップスのみでしたがみつけることができました。Schärのパンはそのままでも美味しいから好きです。

帰りにホテル前のモールのスーパー BILKA に寄ってみたらちゃんとグルテンフリーの棚がありました。Schär もありましたが、salling というブランドをよく見かけました。ヨーカドーのような巨大なスーパーでしたが、マルタのスーパーに比べたらグルテンフリーセクションはかなり小規模です。
スーパーについてはまた別で書くかもしれません。

マルタが異常だったんでしょうか。あんなに極小の国なのに、スーパーで溢れるくらいの種類から選ぶことができ、小さなスーパーにもグルテンフリーのパンやお菓子が置いてある。今の所グルテンフリーが生活に浸透している国ではダントツで一番です。


だらだらと書きましたが、コペンハーゲンはパリに似ていてスーパーにはあまり置いていないけど、グルテンフリーのパン屋は点在している、という感じです。ただ、パリに比べたら数は少ないかな、と。人口もパリの方が何倍も多いですしね。ちなみにコペンハーゲンの人口はマルタ全土の人口より多いです。

しかし何故かハンバーガー屋でバンズのオプションがあるところが多かったんです。それはまた別に書いてみます。

ではパン屋のご紹介。

H.U.G Bageri

全てグルテンフリーのパン屋です。


店内の黒板に「Don't panic we are….  Gluten free and organic」と書いてあります。


各パンのポップはデンマーク語なのでGoogle翻訳をかざして確認。2,3個確認したところ、全てにカルダモンが使われていました。北欧ですね。

この日は夕方で種類が少なくなっていたので、コーンミールを使ったシンプルなものと、スパニッシュケーキと説明してもらったものを購入。

Schär でサンドイッチを作って持ってくるのを忘れてお腹が空いていたので、歩きながらスパニッシュケーキにかぶりつきます。なんだかわからないけど美味しい!このなんだかわからないけど美味しいやつっていうの好きなんです。もう一回行く予定でいるのでまた買おうと心に決めました。

コーンミールのやつは翌朝ハムとチーズを挟んで食べました。米粉を使ってるパン感(ギシギシする感じ)は少しありましたが、乾燥で表面が硬くなっているだけで中は柔らかく、美味しくいただきました。

二度目は朝だったので前回見かけなかったパンがたくさんありました。
後ろにお客さん並んでたのでゆっくり見ず、シナモンロールとクロワッサンと、スパニッシュケーキにしようかと思いましたが、隣のぐるぐるがもしかしたらこっちがシナモンロールかも、と思いスパニッシュは諦めシナモンロールらしきものにしました。
シナモンロール、これはこれで美味しくはあるが、私はシナボンのようなシナモンロールが好きなんだと自覚しました。


クロワッサンはパリパリ感や、空気を含んだふわっと感はありませんが、美味しかったです。お腹空いていたのでむちっと食べ応えがあってよかった。食べられるだけありがたい、何せ一番好きなパンですから。

ケーキ系もありましたがそんなにいっぱい食べられないので諦めました。

ケーキはショーケースの中


そして今回の滞在で一番気に入ったのはこの H.U.G Bageri のパンでした。



Landbageriet

bageriとはデンマーク語でベーカリーbakeryです。

国営のオーガニックベーカリーで、全てではありませんが多くのグルテンフリーパンがあります。こちらもポップはデンマーク語ですが、グルテンフリーの商品は商品名の下に赤字でグルテンフリー的なことが書いてあるので一目瞭然。ちなみにgluten free は glutenfri です。わかりやすいです。
veganはあまり意識していませんでしたが、veganの商品も多く作っているようでした。

シナモンロールとなんとかホーンという甘そうなやつとフォカッチャピザに決めました。
数時間近くを散策してホテルに戻り開けたところ、ホーンが二つ入っていました。いや一個しか頼んでないし、そんなこと聞かれた覚えもない。しかし確かに会計結構いったなぁとは思いました。おっちゃんにやられました、ただでさえ恐ろしいほど物価高いのに。

当たり前ですが、ピザはトースターで焼いたらより美味しかったと思います。でもこういう惣菜パン良いですよね。
シナモンロールは結構甘め。北欧のシナモンロールはこの時まで食べたことなかったのですが、こんな感じなんでしょうか。そんなにシナモン感ない。カルダモンも入っていたのかな、という感じ。
ホーンは中が詰まってて、マジパンみたいな感じでした。甘いの食べたい時は良いですが、一個で十分、十分だよおっちゃん!!

狭い店内に所狭しとパンが並んでいて、昔ながらのパン屋という感じで良かったです。



For Emma

ここは中心地から少しだけ離れたFrederiksbergにあります。ここはコペンハーゲンの飛び地で自治区です。閑静な高級地区といった印象でした。

ここのパンは完全グルテンフリーのサワードゥ系です。シンプルなものが多いですが、酸味のあるパンが好きな方はぜひこちらお勧めします。私はちょっと苦手で手前の茶色い丸いパンは食べられませんでした。申し訳ありません。
一番奥のパンは人参の千切りが入っていました。クッキーはジンジャーと言われましたが、ほんのりでキツくなく素朴な味でした。
右のクッキーのようなものは、一口目優しすぎる味でパッとしないなぁと思いましたが、4つめあたりから止まらなくなりました。ここで買った中で一番好きでした。

ケーキ類はなぜかブロンディーが3種類、ブラウニー、ラムボール系の北欧菓子数種という偏ったラインナップ。チャイブロンディーを購入しました。不思議な食感で、スパイスはやはり控えめでした。



Glean

これはパンではないのですが、Flødeboller というデンマークの伝統菓子をグルテンフリー&ヴィーガンで作っている専門店です。
Flødeboller とはビスケットの上にメレンゲを乗せ、チョコレートでコーティングした甘いお菓子です。
これをグルテンフリーのビスケット、アクアファバから作ったメレンゲ、ヴィーガンのチョコレート、で作っているのです。
フレーバーがいっぱいあるので迷いますが、かなり甘いのでレモンやパッションフルーツ、柚子あたりが個人的にはオススメなのではないかと思います。といってもパッションしか食べていませんが。

ブラウニーやマカロンもありました。

結構大きめです。中はこんな感じ。箱が可愛いです。

帰りに空港で箱入りを売っているのを見ましたが、20時間くらい持ち歩けるということなのでしょうか。試食をいただきましたが、またパッションでした。

お店は Torvehallerne という室内マーケットの中にあります。しっかり探さないと見落としてしまうくらいお店がびっしり。少しデパ地下っぽくもありました。もう少し長く滞在するならここでハムやチーズを買って試して見たかったです。



Malmö(Sweden)

最寄駅から30分強で行くことができたのでお隣スウェーデンのマルメにも行って来ました。

Systrar & Bröder

スウェーデン語でsister & brother
Malmö 駅からかなり歩きます。多分バス乗るレベル。パン屋がやってるカフェ見たいな感じです。


ここはスウェーデンなので表記もスウェーデン語。英語表記もなく、訳がわからないのでお姉さんに聞くと、ここには出してないけどあるよ、とのこと。
じゃあこれ美味しそうだから(並んでいるサンドイッチを指して)それをグルテンフリーブレッドでお願いします、とオーダーしました。

するとなんともボリューミーなサンドイッチが出て来ました。
暖かい(焼いた)パンが食べられることがただただ嬉しい、ファストフードとは違った味わい。レタス、トマト、ミートペーストが挟まっていました。

完全に地元の方が通うお店。ゆるやかな時間が流れていました。


Konditori Katarina

konditori とは菓子類という意味らしいです。cとkの違いはありますが、上記のパン屋の看板にも書いてありますね。
スウェーデンに店舗展開しているカフェです。
ここもGoogle の口コミでグルテンフリーがあると書いてあり、行きたかったヴィーガンチョコレート屋(MALMö)の前にあったので寄って見ました。

並んでいるお菓子には特に記載がなかったので、店員のお兄さんに聞いてみると、成分表をじっくり見ながら、これとこれとこれはグルテンフリーです、と丁寧に教えてくれました。その中でも一番ケーキっぽいのを選んで持ち帰りに。
箱には入れるけどあとは気をつけて自己責任で持って帰ってね、という海外スタイルとても好きなんですが、例にもれずここも同スタイル。日本のケーキ屋でもたまにありますが、なんとリボンを結んでくれていました。一個しか頼んでいないのに。なんともウキウキな気分で国境を超えて持って帰ってきました。

アーモンドパウダーを使用した(たぶん)ビスキュイ生地のロールケーキです。クリームたっぷり、フルーツも入っていました。こういうタイプのケーキはなかなか食べられないので嬉しい。

もう一軒、グルテンフリー専門のパン屋があったのですが、生憎定休日でした。

最後にスウェーデンの電車の色が可愛かったので載せておきます。


行く前はなぜかとても期待していたので、スーパーになかった時点でとてもショックだったのですが、選べない状況ではありません。かといって豊富かといわれるそこまでではありません。ベジタリアンやビーガンの方が見かけますが、それは持続可能な環境づくりに力を入れている国だからなのでしょう。

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