プルーストの『失われた時を求めて』の読み方②
前回書いたものにまた追記します。
全ての長文小説に使えると思います。
④活字がページ上で泳ぎ始めたら音読する
内容がとれなくてただ活字の上を視線が舐めるだけで内容が入ってこないことがおきます。
文体に慣れるまで個人差がありますが、やっぱり我慢するしかない!
でも、コツがあります。
意味が分からなくて活字がページを右往左往して泳ぎ始めたら、音読してみましょう。
すると読むスピードも脳みその処理速度に追いついて意味がとれるようになります。
この小説がとっつきにくいのは全体の長さだけではないんです。
一つの文章も異常に長いんです(汗)。なかなか句点が出てこない(笑)。
でも、これはたぶんフランス語と日本語の言語的な修飾特性が違うから仕方ないことだと思います。
例えば日本語と英語でも、読点とカンマ、句点とピリオドではそれぞれ役割も使われ方も若干違うじゃないですか。
原文も相当一文が長いのですが、ヨーロッパの言語にはコロンとかセミコロンがあって、これで文章をつなげていくことは文語であれば別におかしいことではない。
でも、日本語にはそういうコロンやセミコロンのような言語的機能がないので、読点で繋いでいけばやっぱり一文が長くなってしまう。
和訳したら説明的にならざるを得なくて、だらだらと文章が続いていく感じになります。
これは言語の壁なので、諦めるしかないと思いますね。
諦めて、先人が翻訳に苦闘した痕跡を味わいましょう。
早い人は1巻の途中くらいから慣れていけるのではないでしょうか。
僕は2巻に入るくらいからようやく文体に慣れてきてリズミカルに読めるようになりました。
それでも未だに主語と述語を探してページを右往左往することは多いですが……。
⑤登場人物は略図を用意する
この小説は登場人物も異常に多いんです(笑)。
途中からもう誰が誰だかわからなくなります。
モブキャラも多いんですが、そんなことは初登場した時から読者にはわかるはずありません。
シャリア・ブル(1stガンダムにて登場)くらいのモブキャラも初登場時には、メインキャラ然として現れます。
なので、メインキャラのパーソナリティに費やしている描写だけは逃さないように、メインキャラをまず把握しましょう。
メインキャラは繰り返し出てきますので覚えるまではその都度確認しましょう。
便利な人物関系図がネット上にたくさんあげられています。
例えば、Wikipediaでの人物関係図。
ファーストネームも記載されていてこれは分かり易いです。
また思い出したら追記します。
p.s.
6巻雰囲気違う