取材に特化した文筆家@プルースト読破!
失業中に考えたこと、気付き、そして自分がいまの仕事に向かっていくまでの軌跡をまとめます。
仕事を、始めたんです。 でも、このnoteを就職記のようにするつもりが、サボってしまっていました。 いや、実際noteだけでなくて8カ月ほどの長期間、人生をサボっていたんです。 でも、仕事が見つかりました。 仕事を始めることをゴールに、メタファーの力を借りて、自伝小説を書きます。 ☟ 友人が 「仕事を始めるまでの道のり、noteにしてみたら?」 と。 「あ、そうか。少なくとも、この人は自分の歩んだ道のりを知りたがっているんだ」 そう思えたら急に書く気になってき
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 この頃、僕は自信を無くしていた。 そもそも低い自己肯定感。 それに加え自分への信頼度が更に落ちていた。 特に、仕事をすることに対して自信を無くしていたんだ。 ☟ きっ
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 失業手当を貰いながら暮らしていた僕は、職安に行ったついでに求人を見たり、家でネットの求人を見たりして過ごした。 ハローワークに行ったことはなかった。 名前はよく聞くのに、実
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 今考えると、エネルギーのあるうちからベンチャーに行くべきだった。 でも、大学を卒業する時点では考えられるわけなかったよなぁ。 視野狭窄で、職業選択のことなんてあんまり考えら
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 クルクルクル。クルクルクル。 仕事を辞めてから1週間程経ったある日、僕はマウスのローラーで画面を下へ下へと流していた。 古代からそこにあったのではないかという企業の求人が並
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 夕陽の陰り始めたたった一人の薄暗いリビングで、ただただ忠実にコマンドを入力し、9レベルのCPUを「ぺち」コンボで撃滅していった。 撃墜に失敗した時は、復帰してくる敵をメテオス
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 こういうわけで、『失われた時を求めて』を僕は読み始めた。 「長い間、私はよく長い眠りについたものだ」 Longtemps, je me suis couché de bon
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 僕は、読書をすべきだと思った。 そうだ、仕事を辞める前に読んでいた本があったんだ。 『失われた時を求めて』 19-20世紀の激動期、フランスの小説家マルセル・プルーストに
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 リビングは、静謐だった。 誰もいなくなったリビングは、恐ろしいほど止まっていた。 部屋を舞う埃のささやきが聞こえるほどに。 僕は広いベランダに出て太陽の光をこの身に浸す。
大手日系メーカー、ベンチャー企業、と2社を経て、やりたいことがよくわからなくなってとりあえず仕事を辞めてみた29歳、独身、男。仕事について、人生について、考えたり、サボったりするリアルな様を、自伝エッセイ風小説にしています。最後、現状の自分に追いつけるような予定です。ぜひお付き合い頂ければ幸いです。 コンコン。 ドアがノックされる。 「今日在宅?」 いつもより寝坊している僕を不審に思った同居人が、親切にも起こしに来てくれた。 「んー? うーん。在宅」 寝ぼけ声で答
前回書いたものにまた追記します。 全ての長文小説に使えると思います。 ④活字がページ上で泳ぎ始めたら音読する内容がとれなくてただ活字の上を視線が舐めるだけで内容が入ってこないことがおきます。 文体に慣れるまで個人差がありますが、やっぱり我慢するしかない! でも、コツがあります。 意味が分からなくて活字がページを右往左往して泳ぎ始めたら、音読してみましょう。 すると読むスピードも脳みその処理速度に追いついて意味がとれるようになります。 この小説がとっつきにくいのは
一応同志がいると想定して、今のところうまくいっているスタンスであったり、読みのコツであったりを話したいと思います。 『失われた時を求めて』 普通生きているとまず読まない、フランスの長大な純文学作品です。 なんで読まないかというと、、、 長すぎる(笑)。 一巻あたり500pくらいあって、筑摩書房版では10巻。 一日100p毎日読んでも、5000÷100=50日かかる計算。 最短で2ヶ月です。 文字も決して大きくはないので、僕は100p読むのに3時間くらいかかりま
仕事をしないからこそできることに焦点を当てています。 その中で村上春樹作品と絡めて何かかけないかと思って書いています。 前回に引き続きます。 前回は村上作品には失業中のキャラが多く出てくること。そして、そのキャラの振る舞いを見て普段なかなかできない自己へのフォーカスの口火になるのではないかということをお話しました。 2番目は 現実への物語を得られること について。 物語は、自分が現実に対してどう認識をするかと言うことに言い換えられるかなと思います。 でも1番目
会社員をやめてみると時間が増える。本当に増える。びっくりした! 通勤時間分朝起きるのが遅くなった。余計に寝ている日もある。 夜起きている時間が延びた。夜の方が読書に集中できる。 誰にも邪魔されない時間を獲得した! 会社勤めはいかに自分の時間がないかが相対化できました。 「夜更かししたなら寝坊すればいい。それがニートの特権だ。」 ↑フル・フロンタル改めフル・寝坊ニキ これはすごい! 今まであんまり自覚はなかったけれど、普通に学校制度の中で充実して生きて、当然の如
失業中に村上春樹を読むことは実に理にかなっていると思うのです。 3回に分けてお話したいと思います。 一つ目は 圧倒的に自分にフォーカスするヒントを得られる ということについて。 ☟ 失業している以上、何かあって仕事をしていないのだと思います。 起業準備であったり、メンタルを病んだり、いろいろな事情があると思います。 ただ、仕事をしているときに増して自分と対峙するような時間は増えたのではないでしょうか。 僕は増えました。というかそういうことを考えるために仕事を
不要ではないと思うんです。論を立てにくいのですが。 「この仕事の意義をよく考えろ」 よく言われる言葉です。 これは一方でとても多義的な言葉だと思います。 多分上の「この仕事の意義をよく考えろ」は、「後工程のことをよく考えて精度の高いアウトプットをしろ」なんだと思います。 これはいわゆる仕事論にカテゴライズできそうです。 一方、文字通り「この仕事の意味はどこにあるのだろう」という問いは深遠です。 業務時間中に浮かんできたらそれは終わりです(笑)。 僕は数字に還元